砂に泳ぐ

著者 : 飛鳥井千砂
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年9月27日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019290

作品紹介

田舎の閉塞感から逃れるため東京行きを決心した紗耶加は、ひとり暮らしを始め優しい彼もできたが、毎日の生活に徐々に違和感を抱き始め……。はい上がるひとりの女性の姿を圧倒的リアリティで描く10年の物語。

砂に泳ぐの感想・レビュー・書評

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  • 田舎の閉塞感から東京へ行き。
    やりたい仕事、天性の仕事に巡り合った女性の25歳から35歳までの
    10年にわたる成長の物語。

    地元の大学を卒業後、そのまま地元の携帯販売会社で働く紗耶加。
    優しい彼・智彦もいるが、何か違う!ズレを感じるようになると共に、
    現在の生活に閉塞感を感じるようになる。
    息苦しい毎日を過ごす中、ショップの常連客のミシュアルさんが母国に帰る時、
    愛用していた水色のカメラを譲り受け、心が動いた時写真を撮る様になる。
    一念発起、恋人と別れ東京に行くことを決心する。
    派遣社員としてサポートセンターで働きながら、一人暮らしを始めた紗耶加。
    新しい職場では、倫世という親友も出来、圭介という優しい男性と出会う事が出来た。
    やがて圭介と半同棲する事になったが、彼の自分勝手な言動に振り回され、
    混乱、疲弊していく紗耶加…。
    そんな紗耶加を救ったのは、親友倫世の言葉だった。
    倫世の言葉、とっても良かったなぁ♪

    紗耶加の、心の真ん中にある真面目さや繊細さや弱さ。
    人に強い事を言ったり、冷たい態度を取る事に慣れていない姿が、
    自分に重なる所があり、すごく共感しました。
    彼女の真摯で真面目な人柄や、関わった人・出会った様々な人との繋がりを、
    きちんと大切にしていた事が、彼女がチャンスを掴む事にも繋がったと思う。

    やはり、飛鳥井さんの心情描写がとっても素晴らしい(❁´ `❁) ♡
    紗耶加の弱さや繊細さ揺れる心や哀しみ、とまどい、不安、矛盾、葛藤、決意…。
    色んな感情が真に迫ってて、読んでて息苦しい程でした。
    それだからこそ、強くなってゆく姿にホッとしました。
    圭介との別れのシーンは、とても印象的でスカッとしました。
    何かを断ち切る事は、とっても難しい…。
    人に優しくあることと、自分に酷い事をする人を「赦す」こととは違う。
    この言葉も胸にチクチクしたなぁ。

    紗耶香は、自分の本当にやりたい事、天性の仕事を見付けましたが、
    こんな風に、人生上手くいくものじゃないけれど、
    頑張ろうって…少し前向きになれました。

  • 飛鳥井さんの作品やなあ。
    蓮井紗耶加の25-35歳の話。自分でもいいとは思わないのにやめられない恋愛の感じとか、仲の良い友達にもらった言葉とか。共感するところがちょこちょこあった。
    読み終わった後は、清々しい気分に。

  • 携帯ショップで働く紗耶加は、変わり映えのない毎日にも、閉塞感のある田舎にも、どこかすれ違う彼氏にも少し、息苦しさを感じていた。
    思い切って彼氏と別れ飛び出した東京で、少しずつやりたいことを見つけ、ついにはフォトグラファーの座を手に入れた。

    どこか友だちの話を聞いているような、そんな身近な感じです。
    やりたいことが見つからない焦りや不安、
    好きな人と上手くいかないイライラ、
    好きなものを見つけてひたむきに頑張るところ、
    等身大な日常が描かれており、ところどころリアルで、わかる、と思うところが多々あります。

    一方で、誰の立場に立って物語を見るかによっても見え方が違ってくると思うのですが、主人公が彼氏に対して感じるような、どこかしっくりこないような違和感も同時に感じ、もやもやとした気持ちと共感する気持ちが交差していた気がします。

    フォトグラファーになった彼女。
    彼女が撮った写真が見てみたい。きっと素敵な写真だったのだろうと想像します。

  • 2回目のチャレンジ。
    しかし、またもや途中断念。
    断念というか、本を実家に置いてきてしまった。ということは、途中でやめても続きが気にならないってことかも…
    年末帰省したら最後まで読もうと思う。

  • 地方の携帯ショップの女の子が、都会でカメラマンになる話。

  • うーーーーん・・・?笑
    何だかなあ、すっきりこないというか。 結局この主人公はどう生きたいんだ?とw

  • なんだかんだ言っても上手いこと仕事も男も進展していくところに少し嫉妬してしまいました。
    そんないい上司とか友達とかいるかなぁ?女同士の嫉妬とか年上の男からの迷惑ともいえる好意のようなものがあるはずなのに、あまりにも綺麗すぎるというか。
    あと一年一年がサラッと書かれているのでいつの間にか10年も経っていてびっくりしてしまった。

  • 何のために生きるか?、どうやって生きるか?
    生きるって当たり前にやっていることだけど難しい。
    黙っていると低く見られることもある。
    人の想いを大切にしているといつの間にかうまく利用されていたり。
    そんな中でいかに自分らしく、そして自分を大切にして生きられるか?そんなお話。

  • 主人公、蓮井紗耶加。

    携帯ショップで働く紗耶加が色んな人と出会い、成長していく。
    ストレスを抱え込んで、めまいを起こして倒れたり。

    きっと近くにいたらほっておけない。
    でも近くにいたい魅力的な人。

  • 東京に上京した沙耶加が、やりたいことを見つけどんどん成長するお話。細くて頼りなかった沙耶加がカメラに出会ってキラキラ輝く。でもね、沙耶加みたいな女の子ちょっと苦手だからあんまり感情移入もできず、応援もできず。。。だったのだけど、圭介と別れるシーン、あれはよかった!

    「私は強くなりたいから、弱いあなたとは付き合えない」

    強くなってる!強くなってるよ!!やりたいことを見つけて一生懸命な人はかっこいいなと思った。でも、やりたいことを見つけられない人もいるだろうから、あのセリフは辛いだろうなぁ。

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