緑の毒 (角川文庫)

著者 : 桐野夏生
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年9月25日発売)
2.85
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019535

緑の毒 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 怖い!毒い!鬱い!の三拍子そろった安定の桐野節、春先にはもってこいの一冊でした◎

  • 桐生夏生の作品が読みたくて図書館に行ったらこれしかなかった。
    開業医が水曜夜にレイプを人知れず繰り返している話。妻も医者だが、他の医者と不倫している。
    あらすじはドロドロだが、ドロドロの描写は一瞬なので穏やかに読めます。
    ストーリー展開にはあまり驚かなかったが、それぞれの登場人物の視点から書かれている構成が面白い。
    リアル感があり、ドキュメンタリーを見てるような感じでサクサク読み進められた。
    他の人もおっしゃるように、完璧主義だった犯人の最後があっけなさすぎた。

  •  直前に読んだ「ポリティコン」同様、途中まではよかったんだけど、終盤がなあ……(´ェ`)ン-…

     犯人の正体も動機も最初から割ってるわけだから、一番の読ませどころは「どんな決着をつけるか?」だったんだけど……(´ェ`)ン-…
    「OUT」とか「ダーク」「グロテスク」なんかのころのナッツだったら、こんなふうには落とさなかったんじゃないかなあ……(´ェ`)ン-…
     断崖まで突っ走って怒涛の海に頭から飛び込んでいくような、(計算された)やけのやんぱち無鉄砲が魅力だったのに……突端まで行って、下をちょっと覗いて引き返した感じ……(´ェ`)ン-…
     ひそかにナッツを「平成の女西村寿行」に擬していたんだけど、こういうのが続くようじゃ考え直しだな(>_<)
     孤島かなんかで川辺と女たちが血みどろの死闘を繰り広げるようなラストをおぼろに期待してたんだけどなあ……(´ェ`)ン-…
     勢いがなくなったぶん、粗(偶然が多すぎ)が目立ってもいるし……(´ェ`)ン-…
     実際問題、セカンドレイプの恐怖は尋常でなく、あのていどの「復讐」(安手のテレビドラマみたいだった)ですら実行は困難なんだろうけど、ここは「OUT」作者の小説世界なんだからなあ……(´ェ`)ン-…

     解説読むと、七年がかり?の執筆だったみたいだけど、時間がかかったぶん勢いが減じた感(>_<)
     Vシネ男優とか、あれだけの役割しか果たさないんだったらああまで詳細な描写はいらなかったと思う(>_<)
     終章も蛇足にしか思えなかった(>_<)
     アパート住人の会合も必要だったのか?(>_<)
     視点を拡散したぶん川辺の狂気に割かれる紙数が少なくなり、「緑の毒」(=嫉妬)というメインテーマがぼやけたように思える(>_<)

     とにもかくにも、ラスト(>_<)
     もっとぶっ飛んだものを期待してた(>_<)
     こんなお行儀のいいナッツなんて、なあ……(´ェ`)ン-…
     以前なら、読者を川辺に感情移入させるくらいの荒業を見せてくれてたのに……(´ェ`)ン-…

     2017/11/14




     

  • 開業医の川辺は、同じ医者の妻カオルが救急医の玉木と不倫をする水曜の夜に、一人暮らしの女を狙ってレイプを繰り返す卑劣な犯罪者であった。被害者の女達は徐々にネットの掲示板に集まり出し数少ない犯人の手掛かりを集め、川辺を追い込んでいく。 いつもは多少犯人にもやむにやまれない事情のようなものもありそれが犯人を魅力的に見せていることもあるが、この川辺は本当に最高に気持ち悪かった。特に服装に執着する点とか相手の着ているものを瞬時に「あれはどこの今シーズンのものだ」とかわかるのが超気持ち悪かった。

  • 胸糞悪い話。医者が寝てる一人暮らしの女性の部屋に忍び込んでレイプするという、恐ろしい話、、、でも妙にリアリティがあったなんとも言えない。

  • 妻が浮気をしていると知った開業医の川辺。
    妻への嫉妬が、彼を邪悪な道へと誘う。
    医者という立場を悪用した昏睡レイプだ。
    被害者となった女性たちの怒りは繋がり、川辺へと向かっていく。

    2016.10.23

  • 被害者の怨恨深い感情がドロドロ書かれていることに期待し過ぎたか…。強姦の怖さは伝わるが、終わり方がこんなに穏やかでいいのかと疑問。被害者達のその後が知りたいと思った。
    登場人物が殆ど恋愛体質か変わり者で、凡人ではない印象を受けた。話が軽薄に感じられたのはそのせいか否か。

  • めちゃめちゃ面白かったです!人間の観察眼がすごいと思う。医師が犯罪にいたる経緯も、被害者が憎しみからする行動も、人間の悪感情の描写にひきこまれる。最終章、登場人物たちのふっきれ感が痛快かつ爽快でした!

  • 本作のタイトルは『緑の毒』だが、あまり毒は感じなかった。

    開業医の川辺は妻の浮気に嫉妬し、水曜の夜に街に出て女性に乱暴を繰り返す。彼の言動は身勝手の一言で同情の余地ゼロ。一方、被害者女性たちはインターネットで繋がり合い、川辺に復讐することを誓う。最低のクズ男に桐野姐さんがどう鉄槌を下すかとわくわくしていたのだが…

    重いテーマを扱っている割には展開・登場人物の心理描写ともに何だか他人事のような軽い感じが否めない。終盤の展開に至ってはまるでB級コメディを見ているようで失笑した。私を含め、ある意味破壊的なダーク桐野を期待して肩透かしをくらった読者は多いのではないだろうか。

    漫画のキャラクターのような登場人物も出てくることだし、あえてライトな感じを出そうとしたようにも読めるが、それが成功しているかというと微妙だと思う。

  • 時間の無駄だった…。セレネースが緑色なんだよね…きっと。その説明、書いてあったかな? ま、いいやぁー。

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