- Amazon.co.jp ・本 (632ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041019665
作品紹介・あらすじ
麻薬王アダン・バレーラが脱獄した。30年にわたる血と暴力の果てにもぎとった静寂は束の間、身を潜めるDEA捜査官アート・ケラーの首には法外な懸賞金がかけられた。王座に返り咲いた麻薬王は、血腥い抗争を続けるカルテルをまとめあげるべく動き始める。一方、アメリカもバレーラを徹底撲滅すべく精鋭部隊を送り込み、壮絶な闘いの幕が上がる――数奇な運命に導かれた2人の宿命の対決、再び。『犬の力』、待望の続篇。
感想・レビュー・書評
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メッチャクチャ面白い( ´ ▽ ` )ノ
個々のエピソードやキャラクター設定は幾多の小説・映画・ドラマで見たことあるようなものばっかなんだけど、とにかく語り口・構成がバツグンにうまい( ´ ▽ ` )ノ
上巻だけで600ページを超す大長編を、よくぞこれだけヒリッヒリの緊張感を持って書けるもんだ( ´ ▽ ` )ノ
書いてて(訳してて)頭がおかしくなんないのかな( ´ ▽ ` )ノ
しかし、どこまで現実を反映してるのかわかんないけど、21世紀にもなって(アメリカのおとなりで)いまだ戦国時代を生きているメキシコという国よ(゚д゚)!
サボテン、テキーラ、バンジョー、ソンブレロ、アミーゴ!、なんていうハンナ・バーベラアニメで植え付けられた陽気なテンプレイメージがガラガラ音を立てて崩壊……(>_<)
まるで信長秀吉が闊歩するような世界……っていうより、それより更にさかのぼってヴィンランド・サガ(10世紀のバイキング)?(゚д゚)!
ギラギラテラテラむき出しの欲望、クスリ、カネ、銃、オンナ、暴力、絶対的支配と隷属……仁義なき戦い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
メキシコなんて、ぜったいにぜったいに行かない(>_<)
クラックもコカインも、ダメ絶対(>_<)
関西電力への強引賄賂問題が今年マスコミを賑わせたけど、似たようなことが本書で描かれていて(カルテルの賄賂を拒んだ警官は見せしめに殺される)いろいろ考えさせられた(>_<)
いつまでたっても下巻が入手できないから上巻だけ先に読んじゃったけど、たぶん今後もこのまんまだろうな……ブックオフはとにかく翻訳ものが少ないからなあ……手に入っても四年後? 五年後?……内容忘れちゃってるだろうな……(´ε`;)ウーン…
ま、悪玉アダンの破滅を信じてる( ´ ▽ ` )ノ。負けるな、絶対正義ケラー( ´ ▽ ` )ノ
「犬の力」どうよう、すっかりドン・ウィンズロウ ワールドに魅了された( ´ ▽ ` )ノ
シリーズ外の作品もぜひ読んでいきたい( ´ ▽ ` )ノ
2019/12/18
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの「犬の力」の続編が出るなんて。著者渾身の一作だと思うがまだ怒りは尽きなかったようだ。
1ページ1ページが濃密で重く、汚職・裏切り・絶望と醜悪な報復。
それでも、少しだけ愛とか道理があって。
ドン・ウィンズロウの描く世界に引きずり込まれていく -
犬の力続篇
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登場人物が多く、錯綜していて誰が誰か解りにくかった。のは、私だけ?
とにかくメキシコは恐ろしい。 -
とりあえず、、
第三章に出てきた子どもと引き離されるジャーナリストの父親の話が身につまされすぎて辛い。
脱獄後のアダンを追跡するドライブ感は最高です。ページをめくる手が止まりませんでした。
アダンの情人が前作と対比的なのも良いですね。
さて下巻買わな。 -
傑作『犬の力』の続編だけあって、とにかく読ませる完徹本。
時間をバッサリ持っていかれるので、合間読みなど決してできない。
しかし残念ながら、"叔父貴"ことミゲル・パレーラのいない本作が、前作を超えることはない。
『羊たちの沈黙』のレクター博士のような、作品の価値を決定づけるキャラクターの創造は今回はできなかったし、それは作者も自覚している。
それでも続編を書かせたのは、ここ最近の麻薬物のドラマが当たる風潮に便乗しようとしたわけではなく、その後の物語世界をアップデートしなければならぬと決意させるほどの現実の状況の変化があったからだ。
ウィンズロウという作者は実に巧みな作家で、『ストリート・キッズ』に連なるソフトで軽やかな犯罪小説を書くこともできるし、本作のように血で血を洗う暴力をハードにド直球で描くこともできる。
言わば、あだち充と梶原一騎が同居している不思議な作家なのだ。
「最も口数の少ない者が、最も大きな力を持っている」というティオの教訓を胸に着々とカルテルの支配を強めていくアダンと、不倶戴天の敵とされお尋ね者なのに死地に飛び込む形でメキシコ入りするケラーを軸に物語は展開するが、上巻の終わりになっても次々と新しいキャラが登場してきて目まぐるしい。
メキシコの麻薬戦争の全体像を隅々まで写し取りたいという、作者の並々ならぬ意欲の現れだろう。
上巻で描かれる麻薬ビジネスの実態は、お馴染のものかもしれない。
この稼業は実は、退屈な数字の確認と会合の調整や世話の連続で、どこか単純作業に似た冗長さがある。
警察と政治家との関係も、ちょうどトランプにおける、エースとキングの手札の奪い合いに過ぎない。
しかしそれがメキシコを、「死体の山でお馴染みの国」に変えてしまったのだ。
ただこれを、"メキシコの麻薬問題"と片付けてしまうわけにはいかない。
「なぜ、こんなことに? 北米人がハイになるためだ。国境のすぐ向こうには巨大なマーケットが存在している。そして、飽くことを知らぬ隣国の消費マシーンが、巡り巡ってこの国の暴力をエスカートさせる。北米人たちは大麻とコカインを吸い、ヘロインと覚醒剤を打ちながら、図々しくも南の方向を示し、”メキシコの麻薬問題”と汚職体質を指弾する。これは"メキシコの麻薬問題“などではなく、北米の麻薬問題だ」
と作者は登場人物に語らせている。 -
前作に引き続き読み応え充分の大作。
ただ、前回よりもたくさんの血が流れて残酷なシーンも多い。
けどこれが実際の麻薬戦争なんだろうな…
グアテマラってコーヒーのイメージしか無かったけど今後は麻薬のイメージになってしまいそう…
ラスト良かった。 -
行きたい国リストがあったら、メキシコは載らなくなります。
著者プロフィール
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