バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達 (角川ホラー文庫)

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著者 : 藤木稟
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019689

作品紹介

熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、空に巨大な十字架が浮かび上がった。平賀とロベルトは奇跡調査を開始するが、隠れキリシタンの信仰が色濃く残る天草では、とある奇妙な怪談が噂されていて……!?

バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • まさかの日本が舞台で今までとは違った面白さでした。日本語喋れない役立たずなロベルトとか、日本文化に戸惑いまくりなロベルトとか、新鮮。理解しやすい奇跡調査で読みやすかったです。欲を言えばロベルトと平賀の絡みがもうちょっと欲しかった。。

  • ロベルトが日本語出来ないっておかしくないか。ジャパニーズアニメに惚れた外国人オタクですら日本語ペラペラな人達が沢山いるというのに。ロベルトの平賀への愛情はオタクのアニメに対するそれ以下なの?黒の学院や吸血鬼が出てきた作品でもチラッと思ったが、平賀は恋愛が理解できない割には女をよく見ているんだな。それとも彼の周りにはあからさまに気の強い日本人女が多かったのか。それにしても結子っておかしな女だな。今時外国人男性に告白されただけで逃げ出す日本人女なんかいないでしょ。彼女が沙良の兄と結婚したのは職業が家業手伝いだったからなんだろう。普通に働いてる現代女性なら、ただでさえ忙しいのに祭りに駆り出されたり宗教について勉強したり何かっちゃ儀式のある家に嫁ぐなんてごめんだろうから。日本ではもう色々な儀式や習慣のある宗教に入る事は時間に余裕のある人間にしかできない事になってしまっている。隠れキリシタン達のあり方に素直に感動できた人は学生かフリーターか働かなくても生きていける人くらいなもんだと思う。今回はジュリアも登場せず前回ほど不穏な終わり方ではなかったが、嵐の前の静けさの様なものを感じた。

  • 舞台が日本なので、これまでよりもはるかに読みやすい。何となく身近に感じられるので、読んでいて気持ちよい。キリスト教という視点から見た歴史は分からないでもないが、どうも歴史認識が中途半端な気もした。隠れキリシタンや日本神話に対する解釈についてはフィクションの部分もあるので、そういう風に持って行くやり方もあるんだなぁと言う感じ。

  • 2015年6月29日読了

    前回に引き続き、純粋な奇跡調査で安心して読めた。
    舞台が日本・天草で隠れキリシタンというのは非常に魅力的であり、様々な話でもモチーフにされるあの暗号がバチカン式に解明されていくのがすごく良かった。
    隠れキリシタンの信仰の純粋さに胸打たれるロベルトの姿が印象的。信仰という存在の確かさみたいなものを目の当たりにすると、ロベルトは本当にまっすぐに受け止めて羨む姿が素敵。こうやって徐々に彼らしい信仰を見つけていって欲しいな。ロベルトは割と受け入れるという姿勢が平賀以上にあるんじゃないかと思う。
    久々に平賀の天然の危うい部分が出て、ロベルトが心配するという構図があって可愛らしい。あと、普段は全てロベルトが先導するのに対し、今回は言葉の問題の為に平賀が「私も出来るんですよ!」と何だか可愛らしいえばりんぼっぽさを出していてめちゃ可愛いかった。
    言葉通じない割にはロベルト大活躍だし、円盤の謎をすいすい解いていってしまうには感服。人質にしてはいけない人材だよね、ロベルトは。

    途中に出てきた日本神話におけるお話は非常に興味深く、それが現在に繋がっているのがなんとも日本的。いつも各国の土着の思想などが用いられていたりもしたので、今回はそういう部分になるのか…と思った。

    今回の主犯に当たる彼らは本当に信仰の為にあんなことをしたのか、それとも背後に影があるのか…妙に勘繰ってしまうところではある。行方が知れないのが怖い。
    そして、安東神父がロベルトとの対話で気持ちを揺さぶられ、最後に気持ちの変化があったのならば、それはすごく良かったなって思う。

  • シリーズ第9弾。今回は日本・天草が舞台です。
    奇跡調査の方はこじんまりとしてましたがキリスト教に加え、日本独自に変化していった隠れキリシタンや日本の民俗学的な部分など歴史的・オカルト的要素が満載で非常に興味深かったです。裏神事にロベルト達も参加しちゃうってのも好きだなあ。しかし今回ロベルトは日本は詳しくない&日本語を未習得で平賀ががんばっていて、いつもとちょっと違う感じが楽しかったです。
    帯にシリーズ刊行の予定が載っていて嬉しい限りです。次は短編集ですね。楽しみにしてます!

  • Welcome to Japan なバチ官十巻目。日本の有名なキリシタンと言えば天草四郎ってことで、平賀氏とロベルトさん、熊本上陸。何時もは面倒見られるばっかりな平賀氏が日本語でのコミュニケーション役でちょっと頑張ったり。そして田舎の大量おもてなし料理(毎食)に涙目な二人の微笑ましいエピソードとか。本題の落とし所含めて、いい感じに纏まった日本編でした。しかしなんだ、15年度のバチ官シリーズはやる気満々のようですね。読みが追い付くか心配です。

  • バチカン新刊!
    そして藤木先生・柴本先生同時というまさに奇跡のサイン会に参加できたこの僥倖を神に感謝します…。サイン会についてはまぁここに書くものでもない(日記を書かねば…)ので割愛しますが、今年はバチカンの刊行ラッシュとのことで今からドキドキが止まらない…!

    平賀のおかげで常に海外が舞台だったということをあまり意識していませんでしたが、初の日本舞台。今回の王道は「天草・隠れキリシタン」。毎回この王道をどう調理してくれるのかが本当に楽しみで仕方ない。こうくるかー!と思った時の高揚感たるや。
    海外舞台なら僧服の二人も馴染むものですが、この二人が日本ののどかな地を歩いているかと思うと、俄然不思議な感じが。特にロベルトとか彫刻が歩いてる感じなのかなとか(苦笑)。

    前述の王道に土地の妖ネタも絡めてくるあたりが憎い。毎度恐ろしく膨大なオカルト的・宗教的・歴史的・科学的要素で構築されるとはいえ、不思議なマントのくだりとか比較的最近発表されたようなものまでよくもまぁここまで自然に組み込めるものかと。
    今回は展開の広がりとしてはそこまで派手なものではないけれど、舞の神事の神がかり的な空気感はさすが藤木先生。どちらかと言うと綺麗めにまとまっていて、ラストのミサ曲のイメージも相まって読後感も美しく。しいて言えば、いわゆる動機部分にもうちょっと納得いくものが欲しかったけれど。
    しかし毎回さらっと書かれてるけど、本当にロベルトは出来る子だと思うの…すごくさらっと書かれてるけど…。

    シン先生との関係も思わぬところでちょっとほぐれ、次巻はまた短篇集とか。楽しみだー楽しみだー。

  • 7月、真夏日の熊本・天草で大が降り、空に巨大な十字架が浮かび上がった。
    同じ頃、嵐の海で遭難した海洋冒険家は美しい黒髪の天使に助けられたと語る。
    天草の教会はイエズス会、調査に向かうのはフランシスコ会の平賀とロベルト。
    いつもとは違う別会派の支援による奇跡調査。
    天草では隠れキリシタンの信仰が色濃く残り独自色を強めており、さらに謎めいた怪異と暗号が伝えられていた―
    天草四郎伝説の真実とは―
    シリーズ第9弾。

    番外編的な雰囲気の一冊でした…最大の敵が絡んでこなかったからかな-
    でも天草の隠れキリシタン弾圧や厳しい年貢取立からの拷問なんかの描写、妖怪の仕業?は今までになくホラー色、ゾワゾワ感有りでした。
    進展は、ちょっとシン博士と打ち解けただけ、な感じかな-
    もの足りない気分…

    帯に刊行予定が載っていて-新刊ラッシュ開幕!らしく、シリーズが今後1年コンスタントに出版されるようで楽しみです。

  • いつも思うんだけど今回も地下室どんだけ広いの。

  • 半分以上奇跡調査と関係ないことしてる!と思ったけれども、過去作を振り返るにそもそも奇跡調査ではなく完璧に寄り道をしていたり(血と薔薇と十字架)単純に頼まれごととして首を突っ込んでいたり(氷狼)いつも奇跡調査だけをしている彼らではないのだった。
    いつの間にやら思い違いをしていたのか、平賀が純日本人ではなくそこまで日本語に対してネイティブではないことと、歩くモンスター図書館&翻訳機と化しているロベルトが日本語を習得できていなかった事実が大変に意外。そしてロベルトごはんはいつも通りおいしそう。
    相変わらず拐かされるのはひょろそうな平賀ではなくロベルトの役目のようで、お疲れ様……。単身冒険に出がちなロベルトの性格が悪いのかもしれないけども。シリーズ恒例地下室は今回も元気に活躍されております。もの凄くページ数少なくなってからバーッと奇跡調査の結果が出るので、読んでいると「まだ解決してないのに残りページ数がもうこれだけしかない」と焦りますがこれも恒例のことです。
    巻末には参考書籍がずらり。いろいろと俗っぽいものも含めて調べて書かれてるんだなあと興味深い一覧でした。

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