バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019689

感想・レビュー・書評

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  • 2015年6月29日読了

    前回に引き続き、純粋な奇跡調査で安心して読めた。
    舞台が日本・天草で隠れキリシタンというのは非常に魅力的であり、様々な話でもモチーフにされるあの暗号がバチカン式に解明されていくのがすごく良かった。
    隠れキリシタンの信仰の純粋さに胸打たれるロベルトの姿が印象的。信仰という存在の確かさみたいなものを目の当たりにすると、ロベルトは本当にまっすぐに受け止めて羨む姿が素敵。こうやって徐々に彼らしい信仰を見つけていって欲しいな。ロベルトは割と受け入れるという姿勢が平賀以上にあるんじゃないかと思う。
    久々に平賀の天然の危うい部分が出て、ロベルトが心配するという構図があって可愛らしい。あと、普段は全てロベルトが先導するのに対し、今回は言葉の問題の為に平賀が「私も出来るんですよ!」と何だか可愛らしいえばりんぼっぽさを出していてめちゃ可愛いかった。
    言葉通じない割にはロベルト大活躍だし、円盤の謎をすいすい解いていってしまうには感服。人質にしてはいけない人材だよね、ロベルトは。

    途中に出てきた日本神話におけるお話は非常に興味深く、それが現在に繋がっているのがなんとも日本的。いつも各国の土着の思想などが用いられていたりもしたので、今回はそういう部分になるのか…と思った。

    今回の主犯に当たる彼らは本当に信仰の為にあんなことをしたのか、それとも背後に影があるのか…妙に勘繰ってしまうところではある。行方が知れないのが怖い。
    そして、安東神父がロベルトとの対話で気持ちを揺さぶられ、最後に気持ちの変化があったのならば、それはすごく良かったなって思う。

  • いつも思うんだけど今回も地下室どんだけ広いの。

  • バチカン奇跡調査官シリーズ第9弾。
    今回の舞台は日本です!
    二つの奇跡の申請は、フランシスコ会とイエズス会から届き
    現法王はイエズス会であることから、厳正な審査を行うため、
    別の会派の調査が妥当であり平賀が日系ってことが決め手になった。
    いつものことながら蘊蓄がたくさんありました。
    これを読まなければ触れることのなかった歴史。
    神事に奇跡・・・
    本当に現実と幻想の境目がわからなくなる。
    最後の粋な計らいに、感動しました。
    っていうか実話だったのが驚きです。

  • ずっとシリーズ読んでる。
    相変わらず、すごく面白かった。



  • 長崎が舞台。満足。

  • シリーズ待望の日本を舞台にした奇跡シリーズ。その期待に応えてくれるかのように、奇跡についての説明は、実際にある気象現象を使っており、綺麗にまとまったのではないだろうか。すっごく、納得できたし面白かった。

    また、日本を舞台にキリストのことを書くとなれば、天草四郎の乱を取り上げるしかないと思っていたので、その通りになり面白かった。隠れキリシタンの登場人物や、彼らの宗教観などの説得力は流石だと感じた。そして、森羅万象が言葉によって生成しているという考えのもと何かに名前を付けるという行為によって名付けられたそのものに意味を与え祝福や呪いを与えることができる、というのは日本人の多くが持っている価値観であり、自分の考えの芯となる部分を簡潔に説明してくれていた。

著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2019年 『バチカン奇跡調査官 アダムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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