- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041019702
作品紹介・あらすじ
ストーカーに悩むマユリと、マユリを守りたいリョウタ。噛み合わない2人の行動はやがて複雑に絡み合い、狂った現実が明かされていく。4度反転する世界で、正常なのは誰なのか――。
感想・レビュー・書評
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なるほど〜自我崩壊系ホラーですか…
この手の作品は余り読まないけど一番ヤバい状態かもしれませんね、善悪すら判断つかなくなるんですもんね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルを見て疑いながら読んだので特に騙された感はなかったけど4度騙されるっていう4度目が何か分からなかった。
読んでいて昔流行った「絶望の世界」を思い出した。
登場人物みんな頭がおかしいし誰も幸せにならない。
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四人の妄想と狂気が重なるサイコホラー。
登場人物が少ないので展開が予想出来てしまう。 -
ストーカー被害に悩まされるマユリは親友にその事を相談していた。親友は、マユリの事を守ろうと画策する。しかし、マユリと親友の行動はどこがすれ違っていて、違和感ばかりがある。やがて、その違和感は全てを巻き込む厄災となっていった。
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角川ホラーより出ている、二宮敦人さんのホラー小説。前回まで読んでいた短編集と違い、中編ぐらいのお話であった。読んでいる途中は先が気になって、ページをめくる手が止まらなかったものだが、読み終わった時は「うえっ」という感じだった。今まで読んだ二宮敦人さんの小説の中でダントツで気持ち悪いしヤバイ。最後の方はいろいろな人の狂気や妄想の世界が混ざりすぎていて、全く整合性がない。今これは誰が誰の話をしているのか、混沌としすぎていて分からなかった。別の作品に出てくる登場人物は、気持ち悪かったり、おかしいなりにも理路整然とした自分の道の様な物を持っていて、筋が通っていたと感じていた。しかし、この話は登場人物たちが好き勝手に自分の考えだけをしゃべくりまわり、相手を置いてけぼりにする。はっきり言ってまともな人間が一人もいなかった。これぞ狂気の沙汰、という有様であった。一瞬それぞれの登場人物が抱える悲しい部分があるのだが、それを加味したとしても彼ら彼女らのおかしさはまかないきれない。誰がこの狂気の原因だったかというと、誰もが狂気の原因だった。事の始まりがどこかと言われれば、家庭状況がかなり特殊なものとなったあの瞬間からだろうが、どこかで引き返すことができなかったのだろうか。誰もが自分の大切なものと世界を優先しすぎている。誰もかれもが自分が、自分が、自分が。ひたすらにそれであった。しかし、本当に何度読んでもこの作者さんの話には翻弄される。ビックリマークシリーズでも言ったが、完全にミスリードされてしまい、最後の展開に「は??」となってしまう。本当に単純に術中にはまってしまっているが、この方がこの作品たちを十二分に楽しめるのかもしれない。 -
何となく分かったらまた分からないことが出てくる、を何度か繰り返す。という感じ。
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最初の仕掛けが判明してからは、割と展開がわかりやすかった。
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一段目のオチはまあすぐわかったんだけど、だんだん狂気っぷり。
結局まともな人ってだれも出てこやしない。 -
展開の読めてしまう部分も多かったけど、ひっくり返る部分もあって楽しめた。
トリックが多重化されてるけれど分量が少ないので読むのに負担は特に無い感じ。
著者プロフィール
二宮敦人の作品





