四段式狂気 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2014年8月23日発売)
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本棚登録 : 126
感想 : 12
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019702

作品紹介・あらすじ

ストーカーに悩むマユリと、マユリを守りたいリョウタ。噛み合わない2人の行動はやがて複雑に絡み合い、狂った現実が明かされていく。4度反転する世界で、正常なのは誰なのか――。

感想・レビュー・書評

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  • なるほど〜自我崩壊系ホラーですか…
    この手の作品は余り読まないけど一番ヤバい状態かもしれませんね、善悪すら判断つかなくなるんですもんね。

  • タイトルを見て疑いながら読んだので特に騙された感はなかったけど4度騙されるっていう4度目が何か分からなかった。

    読んでいて昔流行った「絶望の世界」を思い出した。
    登場人物みんな頭がおかしいし誰も幸せにならない。

  • 四人の妄想と狂気が重なるサイコホラー。
    登場人物が少ないので展開が予想出来てしまう。

  • ストーカー被害に悩まされるマユリは親友にその事を相談していた。親友は、マユリの事を守ろうと画策する。しかし、マユリと親友の行動はどこがすれ違っていて、違和感ばかりがある。やがて、その違和感は全てを巻き込む厄災となっていった。

    ***

    角川ホラーより出ている、二宮敦人さんのホラー小説。前回まで読んでいた短編集と違い、中編ぐらいのお話であった。読んでいる途中は先が気になって、ページをめくる手が止まらなかったものだが、読み終わった時は「うえっ」という感じだった。今まで読んだ二宮敦人さんの小説の中でダントツで気持ち悪いしヤバイ。最後の方はいろいろな人の狂気や妄想の世界が混ざりすぎていて、全く整合性がない。今これは誰が誰の話をしているのか、混沌としすぎていて分からなかった。別の作品に出てくる登場人物は、気持ち悪かったり、おかしいなりにも理路整然とした自分の道の様な物を持っていて、筋が通っていたと感じていた。しかし、この話は登場人物たちが好き勝手に自分の考えだけをしゃべくりまわり、相手を置いてけぼりにする。はっきり言ってまともな人間が一人もいなかった。これぞ狂気の沙汰、という有様であった。一瞬それぞれの登場人物が抱える悲しい部分があるのだが、それを加味したとしても彼ら彼女らのおかしさはまかないきれない。誰がこの狂気の原因だったかというと、誰もが狂気の原因だった。事の始まりがどこかと言われれば、家庭状況がかなり特殊なものとなったあの瞬間からだろうが、どこかで引き返すことができなかったのだろうか。誰もが自分の大切なものと世界を優先しすぎている。誰もかれもが自分が、自分が、自分が。ひたすらにそれであった。しかし、本当に何度読んでもこの作者さんの話には翻弄される。ビックリマークシリーズでも言ったが、完全にミスリードされてしまい、最後の展開に「は??」となってしまう。本当に単純に術中にはまってしまっているが、この方がこの作品たちを十二分に楽しめるのかもしれない。

  • 何となく分かったらまた分からないことが出てくる、を何度か繰り返す。という感じ。

  • ホラー文庫だけど、…う~ん、叙述ミステリー??
    4章あるんだけど、全編ノリが同じなので1篇で微妙と思ったらそのあとは読まなくてもいいかも。一応流し読みはしましたけど。

  • 最初の仕掛けが判明してからは、割と展開がわかりやすかった。

  • 一段目のオチはまあすぐわかったんだけど、だんだん狂気っぷり。
    結局まともな人ってだれも出てこやしない。

  • 展開の読めてしまう部分も多かったけど、ひっくり返る部分もあって楽しめた。
    トリックが多重化されてるけれど分量が少ないので読むのに負担は特に無い感じ。

  • ★ネタバレ注意★











    裏の説明文に4度騙されるとか書いてたから買って読んでみたけど、普通に読んでれば次の展開などわかってしまってたいした驚きはなかったな…
    期待しすぎたのもあるかもしれないけど、必ず4度騙されるってのは、ないなって思う。

    内容にもまぁ普通かなって感じで。ドキドキもワクワクも特になく、次の展開が気になることもなかった。

    で、これは自分の理解力の問題だったりするけど、最後のマユリは結局誰なのかがよくわからない。あえてあやふやに書いてるのかもしれないけども。
    スッキリしないまま終わった感じだなぁ。

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著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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