大年神が彷徨う島 探偵・朱雀十五の事件簿5 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2014年10月25日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784041019719

作品紹介・あらすじ

絶海の孤島・鬼界ガ島で神意に背きし者、ある時は蒼白く光り続ける死体となり、ある時は業火に包まれ死体となる。大年神の像が動きまわり、死体はさらに増えていく……。これは呪いか、神罰か? シリーズ第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    真犯人は特に意外でもないけど、動機や成子様の処遇、結末に悲しくなる。朱雀シリーズはしばしば人間の持つ残酷さについて考えさせられるな…。
    清子さんのふてぶてしさにムカつくも、どこまで悪巧むのかいつの間にか期待してしまっていた。特に美の描写もない年を重ねたおばさんの一族存続と若い男への妄執がおぞましい。対向する池之端のお兄ちゃん他がふがいない分、悪女の印象が鮮烈。だからあの盛り上がって盛り上がって急にプツンと糸が切られてしまったような展開は驚きよりがっかりが大きかった。

  • 儀式の巫女の替え玉として離島へ入った律子が監禁される。
    離島に伝わる邪教を取材に来た紀行作家の御剣。

    島では神罰による怪死が相次ぐ。
    隙を見て逃げ出した律子と御剣が神罰の謎を追う。

    律子を迎えに来た朱雀と後木があっという間に解決!

  • 朱雀さん途中から参加な感じが割りと好きでした。律子さん視点が楽しいというか。
    小脇に抱えられバタバタしてるコミカルな朱雀さんを見たい…

  • 「TRICKと京極堂シリーズを混ぜた感じ」という言葉とともに薦められたので、読んでいる間中ずっとTRICKのメインテーマが頭で流れ続けていた。
    三津田信三のようなおどろおどろしい村の雰囲気。殺人の謎ひとつひとつは解きやすくてシンプル、次々と起きていく事件も最後のまとめ方も犯人も探偵もいい。でもどうしてもだめなのが方言。雰囲気づくりに必要なのはわかるのだけれど、読みづらくて仕方なかった。もう少しわかりやすくするか登場人物紹介(家系図)を入れてほしい……頭がこんがらがってしまう。
    事件自体はだいぶ好み。

  • 角川ホラー文庫版の朱雀シリーズ、第5巻。
    割と内容が記憶にある方だった。こういう力業トリックは昔から好きなので、印象に残っていたのだろう……。

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著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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