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本 ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784041019849
作品紹介・あらすじ
新選組の副長として恐るべき統率力を発揮した歳三だったが、新選組はやがて新時代の大きなうねりに飲み込まれていく。かつての仲間との別れ、戦いに次ぐ戦い、壮絶な最期。土方歳三の生き様を見事に書ききった下巻。
感想・レビュー・書評
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前半よりは面白い。土方さんは新選組の副長である時よりも函館時代の方が生き生きしていて、人間らしくて好きだな。儚い人生に涙したけど、長生きするよりも、仲間と共にこの世を去れた方が幸せなのかもしれないとふと思った。
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感動系ではなかったが星五つ。「函館売ります」に続く富樫倫太郎の小説だが、こちらの方が面白かったように感じた。(ずいぶん前に「函館売ります」を読んだので、おぼろげながらの比較。)
土方歳三と新選組は、どちらかというと暗い話になりがちだが、本書は箱館戦争では常勝将軍とまで言われた土方の、痛快な戦いぶりが最後まで続いた。
久々に小説を読み終えるのが残念な気持ち(別れを惜しむような気持ち)を味わえた。 -
新選組の副長として恐るべき統率力を発揮した歳三だったが、新選組はやがて新時代の大きなうねりに飲み込まれていく。かつての仲間との別れ、戦いに次ぐ戦い、壮絶な最期。土方歳三の生き様を見事に書ききった下巻。
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京都・壬生寺で壬生狂言を見たり、三条の池田屋跡に行ったことがあったけれど、当時は新撰組の歴史とか微塵も知らなくて「ふーん」程度であった。
新政府軍と旧幕府軍、当時どちらに正義があったかわからないが、土方歳三の生き様は素晴らしいと感じた。 -
土方さんが最期に、試衛館の面々を思い出しながら逝く場面は胸がいっぱいになりました。
激動の時代を駆け抜けた彼ですが、やはり試衛館時代というのは、かけがえのない宝だったのだなぁと。 -
新撰組・土方歳三の生涯記。上下巻。
上下巻の割にはサラサラッと駆け抜け過ぎかなぁと思ってしまった。函館戦争あたりの土方は同著者の他の作品でも読んだことがあるけど、土方がカッコいい!と思ったのは、この作品でも結局、最終章のその部分だけだった。他のところでは、元々運が無いというか、ココというところで近藤らに一歩譲ってしまったりとかでヤキモキする場面が多かった。まぁ、そこが土方の人間的でいいところでもあるんだけど。
他の時代モノではスカッとする場面も多い富樫作品なのだけれど、今作はそれがあまりない印象で終わったかな。 -
下巻。
榎本や人見に近藤・沖田の影を見ている土方が切なかった。やっぱり土方歳三の生涯 後半は物悲しさがある。 -
「土方歳三」富樫倫太郎◆創作の部分も多そうですがオリジナリティがあって、よく見るエピソードを繋ぎ合わせただけにはなっていません。蝦夷で性格が変わったとする説もありますが、この土方は変わらない。周りが変わりゆくのを、諦めと淋しさを持ちつつ見ていたようです。この土方の描き方は好き。
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上巻を読んで「どうも淡々として土方歳三に感情移入しづらい」と思った。 新選組に追い風が吹いている時はおとなしかった土方。それが下巻で逆風が吹き始めると突然、生き生きとしてくるのだ。やっと土方に魂が入ったという感じを受ける。試衛館時代からの仲間との別れに涙し、愛した女性との別れにまで涙を流し感情表現まで豊かになる。本当に土方歳三という男は戦うことが好きだったのだろう。敗戦に敗戦を重ね、北の地まで到達しても、土方歳三は諦めない。後ろは振り返らない。やはり魅力的な男だ。下巻も読んでおいてよかった。
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著者プロフィール
富樫倫太郎の作品





