柩の中の狂騒 (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 55
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019900

感想・レビュー・書評

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  • なんという……っ
    なんという、本格ミステリ好きホイホイな舞台設定!

    孤島に建つ透明標本博物館、主は異端の天才。
    招かれた客たちは、猟奇的事件ばかり追うフリーライター、疑惑の美しき未亡人、作家にして名探偵までいる!

    と見事にホイホイにかかったわけですが、本格モノではないです。

    標本の硝子瓶に現れるのは「不和の悪魔」のはばたきが起こした波紋。
    疑心という名の波紋は、消える間もなく次々と現れ大きく広がり、狂騒の夜の惨劇は止まらない。

    本格ミステリを求める方、グロいのが苦手な方は間違えて手に取りませぬよう。
    …と、数日前の私にも教えたい(泣)←グロ苦手

  • 今までと何か違う感じの作品で、
    グロいのが好きな人からしたら
    かなり好きな作品でした(*´-`*)

    猟奇的殺人や狂った感じがツボでした。

  • 孤島。透明標本の博物館。そこに収められた「悪魔」の標本。そして密室殺人。……これ以上、求めるものが何かほかにあるでしょうか、ってくらいに好みの要素が詰まった一作。お約束だろうがなんだろうが、やっぱりそういうのが大好き!
    ところが。そうお約束でもありませんでした。謎解きはあっさり終わったかのように思えたのに、その後でさらに繰り広げられる狂騒。噴出する悪意と疑念と、そして狂気。とことん邪悪です。……ますます大好き。

  • 福島の孤島へと招待された8人の男女。
    ある事件をきっかけに、連鎖の殺人が始まる。
    「犯人は誰なのか」わからないまま疑心暗鬼が続く内容。

    ラストは賛否両論なのではないかな。
    ちょっと無理がある。

  • クローズドサークルの孤島もの。
    福島県沖二キロの孤島。そこに住むのは「死術師」と呼ばれる、かつて透明標本を極めた分類学者。その新作お披露目会に呼ばれた怪しげな面々。
    本格ミステリの王道かと思えば、綾辻行人「殺人鬼」ばりのホラーサスペンス。オチはしっかりとあるが疑念を含ませつつ終わるのもまた王道。表現などもグロいが、それ以上に狂気がリアルに描かれていて怖い。

  • 小さな島にある「根室透明標本ミュージアム」に集まった4名と学生が3名.館長というか標本の製作者である根室正志と管理人の笹岡秀介.この9名が遭遇する殺人事件の話しだが、不気味な標本の見学会が進行する中でまず切り落とされた根室の首が発見される.名探偵と称される作家の榧ケ原涼が推理を披露する.多々良良太の奇妙な行動も不可解だ.学生たちも妙な関係だ.最終的に柚木と麻生が残る.麻生の推理が面白い.でもこれだけ人が死ぬ話は少しやり過ぎの感がする.

  • 孤島に屹立する館、胡散くさい招待客たち、悪趣味なギミック、現れない迎え…クローズド・サークルの小道具を役満で取り揃えながら、本格ミステリというよりサスペンス・ホラーの趣。骨格部分はそれなりだと思うが、その上にほどこした肉付け(キャラクター造型、文章)があまりに幼稚で値を下げている。殺人が起きるまでが長いのもあいまって、前半分はほとんど苦痛だった。平凡でありきたりな作品との思いは拭えず。

    2015/2/16〜2/17読了

  • 「柩の中の狂騒」菅原和也◆孤島に建てられた透明標本の博物館、集められた客たち、そこで発生する密室殺人…長い長い1日が始まった。設定は王道中の王道ですが結末は(たぶん)新しくてこういうミステリがあっても良いと思うのですが、描写がいちいちグロいことに疲れてしまった。

  • どう評価していいかわからない
    モヤっとした読後感。

    正統派を求めている人には合わないのは
    確かだろうけど、
    読み終わってなるほどと思えるほどの納得感もうすい。

    一言で言うなら、お、おう、としか。。

  • 隠遁した学者が住まう透明標本博物館に招かれた男女が惨劇に巻き込まれる孤島ミステリ。首斬り、密室、孤島、怪しげな館、人嫌いの主に探偵役というお約束の舞台立てでお決まりの展開を見せる中、事態は予想だにしない方向に。ミステリの王道に対するアンチテーゼであると同時に、古今東西クローズド・サークルでなぜ連続殺人が起き続けるのか理由付けているのが面白い。21世紀に書かれるべくして書かれた本格ミステリ版『キャビン』、みたいな。

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プロフィール

1988年茨城県生まれ。高校中退後、地元の和食屋でアルバイトをしながら調理師免許を取得。19歳の時に上京し、上野のピアノバーでバーテンダーとして2年ほど勤務するが、アルコール依存症になりかけたので退職。著書に『CUT』『柩の中の狂騒』『ブラッド・アンド・チョコレート』最新刊に『あなたは嘘を見抜けない』講談社タイガ。

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