虚栄

著者 : 久坂部羊
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年10月2日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019948

作品紹介

凶悪化がん治療国家プロジェクト「G4」の発足に、外科医・雪野は期待を抱いた。手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法。四グループの邂逅は陰謀に満ちた覇権争いに発展。がん医療の最先端をサスペンスフルに描く!

虚栄の感想・レビュー・書評

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  • #読了。凶悪化するがんに対し、総理の肝いりで「プロジェクトG4」が発足。しかしながら外科、内科、放射線科、免疫療法科それぞれががん対策の覇権と予算を狙い、肝心の治療や患者はおきざりに。果たしてプロジェクト、がん治療の行方は。。。医師の争いなか、「真がん・偽がん説」に興味がそそられた。同じような話を以前に何かの本で読んだことがあるような気がするが、実際放置できる精神力を保つというのは難しいのでは。

  • 夢中で読んだ。ガン医療の医師や製薬会社やメディア、政治家の本音が見れた気がした。私も早期発見のための定期健診に疑問があるので、今後いろいろ知りたいと思う。
    外科、内科、放射線科、免疫療法科で足の引っ張り合いをしてるのを見て、まさに政治と同じだなと思ってしまった。素人の私がこんなことを言うのはなんだけど、もっと解決しなきゃならない問題がいっぱいあるのに、国会ではひとつのことにみんなで寄ってたかって時間を使って攻め立て議員を辞任に追い込む。辞めれば解決するもんでもないだろう。
    この本でも追い込まれて亡くなった医師もいた。きっと志は病気の人を助けたい!っていう思いだったのでは?それがいつの間にか、教授になること、新しい実験結果で論文で評価されること、製薬会社からお金を受けとることとか、人間の欲望は終わりがない。
    考えさせられる本だった。さすが久坂部さん。

  • ほんまにタイトルとおり”虚栄”だった。
    立場というか自分たちの位置づけというかそんなことばかり気にしているようで、もう! と思ってしまう。
    相手を蹴落としながら自らを優位にするのではなく、その世界全体の位置づけをあげてくれるような動きであれば、患者としてもありがたいのに。
    がん治療については、ますます考えさせられてしまった。

  • 凶悪化がん治療国家プロジェクト「G4」の発足に、外科医・雪野は期待を抱いた。手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法。4グループの邂逅は陰謀に満ちた覇権争いに発展する。

    読んだら、がんになっても治療するのがいい事なのか疑問になった。
    もう若くないし、癌になってても、治療しないでおこうかな・・・
    いろいろな意味で、担当の医師次第のところが大きい。
    担当になって欲しくない医師が沢山出てくる話でした。

  • ラストの「これは作り話じゃない、現実なんだから…」というセリフに、唸ってしまう。確かに、地位やお金に目がくらんだり、保身のために誰かを陥れたり、そういうこともあるのかもしれない。しかし、責任の重さ、ハードな任務に見合う十分な報酬や地位が与えられていたなら、こんな事にはならないのではないかとも。
    また、患者も医師任せ病院任せにせず、自分の病気や治療法に関してもっと勉強するべきだと思う。医師は神ではない。治せない病気もあるし、手術に失敗することもある。ドクターXは現実には存在しないのだ。
    数年前から考えていたことだが、今後、自身がガンになったらどうするか、この本を読んで考えが決まった。大変面白く読めた。

  • いつものさすがの久坂部さん。
    今回もすっかり引き込まれてしまった。
    「がん」に立ち向かう志は一緒のはずなのに、足の引っ張り合いや駆け引き、群がるマスコミ…いろいろ絡まりもつれていく様はあまりにリアルで、ノンフィクションなんじゃないかとおそろしくなった。

  • いやな答えを聞きたくないならはじめから質問しなければいい。ホントそう思う。雪野先生に主治医をして欲しい。

  • 久久の大作!
    面白かったー!
    近藤誠氏や小保方女史を意識してるな、と思われます。
    大学病院の教授の足の引っ張り合いや予算の取り合いなんて、これに近いもんだろう。
    そんな中、良心的な医師もいる(であろう)ことは忘れたくない。
    癌から突然死への方向転換は露骨過ぎて笑った。
    政治なんてこんなもんなんだろうな。

  • 著者の作品を愛読しているが、久々におもしろかった。ガンの撲滅に意欲を示すが、自分たちが培ったプライドと思惑が、他人をそして自分を虚しくする。また、学者、政治家のみならず、世の大部分の人も似たようなものかも知れない。「メディアが報じなければ、世間には存在しないも同然だ。」巻末の参考文献に見る新聞・雑誌の数の多されがそれを裏付ける。2016.11.13

  • レビューにネタバレ有無の区別がつくといいな。




    患者放置で進んでいく治療が生々しい。登場人物が次々がんになっていくのでパンデミック展開かと思ったが、凶暴化がんというのは単なるタイミングの問題というオチ。
    参考文献を見て、あの医師のモデルはやっぱりか〜と思ったw
    現実的に、自分ががんと言われて放置できる勇気はない。

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