95

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 142
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041019979

作品紹介・あらすじ

日本推理作家協会賞受賞第一作!

『ぼくたちの家族』『イノセント・デイズ』の俊英が最大級の熱量で描き切った、“最強”青春エンタテインメント!

95年、渋谷。時代に抗うように街を駆け抜けた、17歳の少年たちがいた。


2015年の年末、37歳となった秋久のもとに母校の女子高生から連絡が届く。卒業制作のテーマとして「1995年」について調べているという。彼女と会った秋久は、自分の人生を変えたその年のことを語り始めた――。
95年3月20日、地下鉄サリン事件が起きた。平凡な高校生だった秋久は、人の死に直面し動揺するなか、縁のなかった4人の同級生から渋谷のカフェに突然呼び出される。強制的に仲間入りさせられた秋久は、彼らとセンター街を闊歩し、刺激的な毎日を過ごすようになる。世界が劇的に変わるのを実感していた。だがある日、リーダー的存在だった翔が何者かに襲撃される。秋久は復讐を誓い、真犯人を捜すため行動に出るが……。

感想・レビュー・書評

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  • 95年頃の懐かしい話だけでなく、よくできた展開だと感じた。イノセントデイズも良かったが、この作品もすごく気に入ってしまった。

  • 2018/4/16

  • フリッパーズやピチカートがMTVを賑わし出した頃、僕らは渋谷の街を離れた。BEAMSやDEPTが定番となりプロペラやトラコンは無くなった。MA-1やラルフのシャツはタンスの肥やしとなり501のXXは金欠で売った。それでもエンジニアとブーツカットは履き続けた。夜な夜な僕らはゲーセンに集いストⅡに興じた。心はいつでも昇龍拳だった。そして、ただただ碧かった。「あの頃」があって「今」がある。それなりに渋谷を楽しんでいたあの頃が懐かしい。久しぶりに散歩にでも行こうかな。

  • 2017年24冊目。

    1995年、渋谷を疾走する少年たち。
    カッコ悪い大人になりたくないとうそぶく少年たち。
    カッコ悪い大人とは?
    昔はよかったと懐かしむ大人のこと。

    1995年とその20年後を交互に織り混ぜながら物語は進む。

    タグ・ホイヤー、オメガ、ロレックスの腕時計、ラルフのベスト、胸元のシルバーはクロムハーツ、ヴィトンのバッグなどを身につけるリッチな少年たち。
    こうやってブランド名を羅列するとかえってかっこよくないけれども、この人たち、知的、「非暴力」(マハトマ・ガンジー)、「昨日の世界」(ツヴァイク)を読んでいたりして、かっこいい。

    ところで、p.75の江戸川学園は江戸橋学園の誤植?
    こういうの、目についてしまうのだわ……

  • 95年、地下鉄サリン事件。20代最後の春だった。そのうち、いつかそのうち、作家デビューする気になっていて、かといって、人一倍の努力もしないで、腰かけのつもりで長居しすぎた会社はことのほか居心地も良くて、でもそろそろ書かなくてはなあ、などと漫然と考えていた。
    そして、地下鉄サリンの朝を迎える。直接、被害に遭ったわけではない。でも、いつもの通勤ルートで、たまたまいつものその電車に乗れなかっただけだった。きっとそこで怖気づいて、書いても認められないのなら、書かないことで、認められないという死刑宣告を受けない終身刑になろうとした僕がいた。刹那的に楽しいことなら、目の前にいくらでも転がっている。何もでもない退屈な日常をやり過ごすくらいの中途半端な娯楽なら手に入るのだ。
    中途半端な日常はそれなりに過ぎて、息子を授かったりと人並みの幸せのおこぼれには与ることとなる。何者でもないけれど、人並みに父親であり、稼ぎは決して多くないから、小言は絶えないけれど、酒乱でもDVでもない程度の夫が僕だ。
    緩やかな終身刑の身だ。いっそこんなぬるい日常から脱獄して、もう一度、本気で勝負しようか。今さら出来そうもない姿を思い浮かべる。妄想だ。

  • ダサい大人になんてなりたくないと、そう本気で思っていた高校生のとき。

    地下鉄サリン事件があったときに、
    日常の生死がこんなにも身近にあることにショックを受けてから
    秋久ことQは、翔たちの仲間になった。

    政治家の息子の翔、在日のドヨン、
    畳屋のマルコ、ヤクザの息子のレオ。
    一番フツウで凡人のQがこの中ではあえて主役だった。

    90年代の渋谷で繰り広げられた人間関係。
    セイラに抱いた感情、彼女がしていた事実。
    渋谷の黒幕、年末のゲリラ花火大会。

    20年後に、また再会する約束をしてから
    大人になったQのもとに姿をあらわした謎の少女の正体。

    金城一紀のGOみたいな雰囲気。
    著者はポンチョがなんとかって小説もあるし
    青年グループ物語がうまいね。
    年若い子たちの友情と暴力)^o^(

  • 1995年の渋谷が舞台の青春エンタテインメント。俺にとっても1995年と言えば第一子が生まれて地震に遭ってWindows95が出てバイクで事故って骨折して…となかなか波瀾万丈な年だったので、主人公達と世代は全く異なるけど、しっかり楽しみながら読ませてもらいました。でも、ちょっとQちゃんかっこよすぎ(笑

  • 懐かしい時代。。。
    若さは無敵

  • 1995年の渋谷を舞台にした青春小説で、渋谷系の音楽やノストラダムスの大予言や「援交」など出来事や小道具がリアルタイム世代としては懐かしい。『池袋ウエストゲートパーク』みたいにシリーズ化したりメディアミックスしてさらに面白くなる余地がありそう。

  • 1995年の渋谷を舞台にした青春群像物語。自分も時代は違えど青春を渋谷で過ごしたので興味深く読んだが内容が薄っぺらいし誰にも共感できないまま読了。IWGPの渋谷版みたいだが登場人物に魅力がない。リアルな渋谷を知ってるだけに本当に残念な作品。

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著者プロフィール

早見 和真(はやみ かずまさ)
1977年、神奈川県生まれ。國學院大學文学部在学中にライターとして活動。全国紙新聞社に就職する予定が度重なる留年で内定取り消しに。出版社編集者から小説執筆を勧められ、書き上げた作品『ひゃくはち』で2008年作家デビューするに至る。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。
2014年、『ぼくたちの家族』が映画化、2015年、『イノセント・デイズ』が第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞、テレビドラマ化され代表作となる。ほか、『スリーピング・ブッダ』『東京ドーン』『6 シックス』『ポンチョに夜明けの風はらませて』『小説王』『神様たちのいた街で』などがある。

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