- 本 ・本 (656ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041020029
感想・レビュー・書評
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
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▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN06048060詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「玉鬘」
「初音」
「胡蝶」
「蛍」
「常夏」
「篝火」
「野分」
「行幸」
「藤袴」
「真木柱」
「梅が枝」
「藤のうら葉」
「若菜(上)」
「若菜(下)」
「柏木」
「横笛」
「鈴虫」
「夕霧 一」
「夕霧 二」
「御法」
「まぼろし」
「雲隠れ」 -
源氏名の由来って、源氏物語らしいけど。平安時代中期に成立した紫式部による長編物語です。光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など貴族社会が描かれます。本作は与謝野晶子が現代語訳したもので、全54帖のうち玉鬘から雲隠まで収録。ちょうど源氏35歳くらい52歳までです。最後は死を匂わせるだけで終わっています。源氏がもっとも充実している時期が描かれます。一時期、源氏物語に出てくる場所に行ってみようと思い、京都や奈良、兵庫を旅行していたことがありましたが、久しぶりにやってみたいな。
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玉蔓から雲隠れまで。
光源氏は誰にでもいい顔をしているけど、誰も幸せにしていない気がする。 -
資料番号:011334919
請求記号:913.3/ ム/ 2
資料区分:文庫・新書 -
『玉鬘』『胡蝶』『常夏』『若菜』
ただ、最後の方は読み疲れてしまった。。。 -
中巻は読むのに二十日もかかりました。
玉鬘のお話十帖は面白かったのですが、
それ以後、なんだか中だるみしてしまいまして。
しかしながら、この中巻の後半にもなってくると、いろいろな方々の行く末、運命が決まってきまして、なかなか面白かったです。
光源氏の玉鬘への恋とも言い切れないどっちつかずの想いを描写しているところは面白かったです。
求婚に来ていた蛍宮の前で、蛍を舞わせる場面が印象的でした。
自分は玉鬘へ妖しい想いを少なからず持っているのに、外の男の興味をひくことをする・・・罪な男ですね。
ですが、その玉鬘は、頭の悪い女房の手引きで、髭黒大将と結婚することに。
政略結婚ならまだしも、バカな女房のせいで、男性に既成事実を作られそのまま結婚、なんていうことがまかり通っていたなんて、平安時代の貴族の姫はかわいそうですよね。
自由もなければ、人としての尊厳もない。
玉鬘はその後何とか幸せに暮らすことはできたようですが。
それから印象的なのは、やはり柏木と女三の宮の密通事件に、夕霧と柏木の妻だった女二の宮の恋。
こういうドロドロに興味をもって惹かれてしまうのは、いつの時代でも同じことだったということでしょうか。
まさに平安時代版「真珠夫人」もしくは「牡丹と薔薇」というカンジです。
玉鬘から幻(&雲隠れ)まで。
下巻からは光源氏の子孫の物語です。 -
よむよむ第84回
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2007/04/10
著者プロフィール
與謝野晶子の作品





