表御番医師診療禄 (6) 往診 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020500

作品紹介・あらすじ

大奥での騒動を収束させた矢切良衛は、御広敷医師から、常勤を免じられる寄合医師へと出世した。将軍綱吉から褒美として医学遊学を認められた良衛は、一路長崎へと向かう。だが、良衛に次々と刺客が襲いかかる──。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第六弾。

    寄合医師に昇格した良衛は長崎へ医学遊学のために旅立ちます。
    良衛の知らぬところで繰り広げられる策謀により、道中で襲われたり、女の伊賀者が接触してきたり、泥棒弟子の若者とニアミスしたり、途中の京では、大目付さんご指定の宿に良衛宛の指令の手紙が届いていてうんざり。しかもこの宿の女将も何か企んでいる様子で・・。
    こんな腹黒カオスに巻き込まれがちな良衛ですが、京で恩師に再会できたのは良かったですね。次巻では長崎に無事到着できるのでしょうか・・。

  • 2015.12.08. 読了

    最初は前回の話をなかなか思い出せず、
    退屈してしまいましたが、
    京の名古屋玄医と良衛の会話はとても良かった。
    上田さんが歯科医師なだけに、
    医者としての話はより面白いのかな。

  • 第六弾
    大奥での陰謀を防いだ良衛は寄合医師となり長崎へ遊学、
    背景を探る者、監視する者、薬を盗んだ者、様々な思惑を乗せて長崎へ、京での一定の成果を元に旅は続く?

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    大奥で密かに進められていた陰謀を未然に防いだ御広敷番医師の矢切良衛は、その褒美として将軍綱吉より、長崎への医術遊学を許された。同時に寄合医師に昇格した良衛は、自らの医科を休業し、医術を究めるため江戸を発つ。一方、幕府内と大奥では、良衛の出世と遊学を利用せんとする策謀が―。道中の良衛をつけ、接触する女の伊賀者。さらに箱根の峠に入った良衛たちに、謎の刺客たちが襲いかかる。好評シリーズ第6弾!

    平成29年10月17日~20日

  • 旅先の京でも働かされるとは、気の毒なお医師さま。

  • 大奥での陰謀に身を挺して立ち向かった褒美のはずの長崎医学遊学。しかし現実は怨みを晴らそうとする一派にさらなる陰謀のための刃が、矢切良衛を襲う。大奥の世継ぎ争いは勉学の暇を与えてくれるのか。

  • 大奥務めを卒業させてもらい
    いそいそと長崎へ向かうだけかと思ったら
    アチコチでこき使われる矢切でした

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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