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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041020524
作品紹介・あらすじ
動物園・水族館のどんな動物にも値段がある!大反響を起こした『動物の値段』再び。ゴマフアザラシ80万円、レッサーパンダ350万円、ホッキョクグマ6000万円!!動物商から見た驚きの世界が現れる。
感想・レビュー・書評
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『動物の値段』を読んだ後にこちらの本を読みました。
動物関連の本は、何冊か読んだことがありますが、動物商の方が書かれた本は読んだことがなく、内容としても、ものすごく新鮮に感じられました。
動物園や水族館に行く際、通常ならば、値段がいくらだろうか、と考えることはあまりありません。ただ、実際問題、これらの動物がタダで取引されているわけでなく、それで生きている人たちもいるわけです。
よく、動物園や水族館に行くのですが、どこの場所にもいる動物と、あまり見かけない動物は、何が違うのだろう、という疑問は昔からありましたが、なるほどこういう理由があったのか、と納得。
改めて動物を買い、飼うことの責任感を感じました。
育てることができないからといって、安易に捨てたりすることや、虐待することは、どんな理由があろうとも、飼い主の責任であること。これを絶対に忘れてはいけないな、と心に刻みました。
また、単純に金額を見て、安いな、高いなという判断ではなく、どう育てていくか、維持するのにどれだけの費用がかかり、環境を整える必要があるのか。金額では決して推し量れない側面も、この本で知ることができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物商の白輪剛史さんの本。
動物商といっても、一般向けのペットショップではなく、動物園の動物など、特殊なものを扱われている。この本には、様々な事情で、現在では取引ができない動物、特定外来種に指定された動物についても書かれています。
生き物を大切にしようと思う気持ちは皆さんお持ちでしょうが、値段の面から見るとまた新しい発見があります。
ホッキョクグマ6000万円。これも、近いうちワシントン条約付属書Iに格上げされたら、商取引ができなくなってしまうかもしれない。
このワシントン条約というのも、白輪さんが詳しく書かれている。ワシントン条約についても、一般の人が思っているイメージと違っているところがあるそうです。
商取引すべて規制するものではないこと、また、オーストラリアにおける固有種のコアラ、タスマニアデビルなどのように自国が厳しい輸出規制をかけている生物についてはワシントン条約は非該当なのだそうです。
今、動物園にいる生き物たちも、白輪さんのような方々の仕事を経て、見ることができるようになっているのだなあと考えさせられます。 -
◯印象に残った話
沖縄のマングース
キラービー
キャッチャーとシッパー
オーストラリアの国章 -
動物商の観点から、動物の値段や入手経路、当該動物の現状など事細かに書かれており、面白かった。何よりリアルである。
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さらりと書かれているが、諸国の高官と顔見知りだったり、中国から日本初のワニ輸入を成し遂げるなど、プロとしてのある種の美意識と誇りを感じた。
また、イデオロギーと欲の皮にまみれた動物愛護団体にチクリと釘を刺すくだりは非常に同意できた。 -
第6回(文理横断ビブリオバトル)
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卒業選書
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動物商という、聞きなれない職業のお話。
動物に対する姿勢がシビア。
ていうか、命賭けてますね…
最強の生物は「蚊」だそうです。なるほど。 -
動物商というお仕事があるらしい。
動物を仕入れて、動物園や個人に売る、という。
わたしたちが「カワイイ!」と思っている動物がすごく扱いにくかったりする。
「こんな動物は普通に買えないでしょ?」と思っている動物が案外買えたりする。
野生動物の取引には、わたしたちにはわからない苦労やグレーな部分がある。
環境保護や絶滅危惧種の保全について、動物を、ただ動物園やペットショップで見ているだけのわたしたちとは違った視点で語っている。 -
動物園や水族館でよく見るあの動物、おいくら?その値段と理由が動物商の手によって明かされます( ^ω^ )
著者プロフィール
白輪剛史の作品





