新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

制作 : 越前 敏弥  ないとう ふみこ 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 368
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020715

作品紹介・あらすじ

家族を亡くしたアンナは、やさしいプレストン夫妻のもとで暮らしている。ところがすべてに無気力で友だちもできない。心配したミセス・プレストンの計らいで、アンナはひと夏を海辺の田舎町で暮らすことに。そこでアンナはマーニーというとても不思議な女の子に出会う。アンナを大きく変える、奇跡の物語の始まりだった。愛と友情と少女の成長を描く感動の名作が、越前敏弥・ないとうふみこによる、読みやすい新訳で登場!

感想・レビュー・書評

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  • 家族を亡くしたアンナは、やさしいプレストン夫妻のもとで暮らしている。ところが、みんなは“内側”の人間だけれど、自分は“外側”の人間だから――心を閉ざすアンナ。すべてに無気力で友だちもできない。心配したミセス・プレストンの計らいで、アンナはひと夏を自然豊かな海辺の田舎町で暮らすことに。そこでアンナはマーニーというとても不思議な女の子に出会う。初めての親友を得たアンナだったが、マーニーは突然姿を消してしまい・・・。やがて、一冊の古いノートが、過去と未来を結び奇跡を呼び起こす。

    ジブリで映画を見てじんわりときたので原作も読んでみた。ファンタジーですが、予想外の結末だなと。単なる児童書とはいえない温かい余韻を残す作品だと思います。マーニーが本当にアンナのもとへいたのかは読者の感じ方次第、なのかな。単なる妄想ではなく、マーニーの心がアンナを想って起こした奇跡だと信じたいものです。リンジー一家がみんな素敵。特に両親がね、アンナが飢えてた愛情を代わりにくれたようで優しさがつまってる。マーニーを許して、愛を知ったことで、アンナは成長して親や祖母に対して許すことができるようになったのかなと思いました。

  • マーニー、2訳目。すごく読みやすい。1訳目で引っかかった言い回しは全部自然な表現になってて、没頭して読めた。

  • すべてが繋がっている。
    霊とかじゃなくて何かの運命があって誰かと出会うこともあるんだ、福島県昭和村への旅のお供にに選んだ本がすごく旅で起こった運命とリンクしてそう信じずにはいられなくなる。
    アンナの内と外の世界。すごくよくわかる。
    私もそれを感じたから合宿に行かずにこの旅を選んだんだ。みんなはわいわいと楽しんでいる。そこに私がいないのは当たり前で、その当たり前の中で時が過ぎて行く。そうしたのはもちろん私のせい。私が中に入るのを拒んだから。アンナもそう。でも、中に入ることを拒んでイギリスの奥地に来てマーニーと出会ったのはそれこそ必然というなの運命なんだと思う。嫌だと思うことは、無理して中に入る必要なんかない。ただ、その代わりにすべてを拒絶するんじゃなくて何かを受け入れることは必要なんじゃないかなと思った。そこで新たな中が見つけられるかも知れないから。
    アンナとマーニーがまさか家族だったなんてほんとに予想外で、途中までは退屈なお話だと思ったけど、すごく温まるすべてが繋がられたお話だった。

  • 自分の知らない名作って、きっとたくさんあるんだろうなぁ、と思った一冊でした。
    いわずもがな、アニメーション映画の原作となっている作品です。映画の方はまだ観ていないのですが、書店で特集的に陳列されていたので手に取りました。

    新潮文庫や岩波児童文庫からも邦訳が出ているのですが、店頭で1ページ目を読み比べた印象と、女性が訳者の一人である(著者も主人公らも女性)という点で角川文庫版を選択しました。それがよかったのかどうかは読み比べていませんので分かりませんが、登場人物の感情の移ろいやそれを投影している自然(光・音・風...)の描写などが、普段私たちが使う言葉遣いでなされており、またとても優しく丁寧な印象を受けました。

    作品のいわゆる「オチ」的なものは事前に知っていたのにも関わらず、これほどにじっくりと、かつ短期間で熱中して読んだ小説は久しぶりかもしれません。一文一文を無駄にしたくない、なにがそこに描かれているのか、各人物がそれぞれの場面でどんな気持ちでいるのか、強い関心を持って読み進めていくのは、まるで作品の中に溶け込んでいくような感覚でした。

    境遇こそ違えど、誰もが主人公「アンナ」的な一面をもっているのではないかと思います。世界を“自分”と“それ以外”という二極で捉え、自分が“それ以外”にどう扱われているのか、どう思われているのかを強く意識すぎるあまり、結局は自分のことだけしか考えられていない...というのは、なんだか身に覚えがあるような気がします。
    アンナを自分に置き換えながら、彼女を取り巻く人たちの優しさを感じていくうちに、現実世界での身の周りの人たちの優しさにもっと気がつけるようです。

    ミステリーの要素も取り沙汰されがちですが、屈折した心がまっすぐになっていくその様に、そしてそれを見守ってくれ手を差し伸べてくれる人々に心を打たれる、純粋な作品です。

    (まだ観ていませんが)映画のおかげでこの作品を知ることができてよかったなぁとしみじみ思います。


    <引用>
    「中」にいるとか「外」にいるって、不思議だなと思った。そばにだれかがいても、ときには「外」にいると感じていることを、今なら知っている。それは、自分の「中」の気持ちと関係しているんだ。

  • ジブリでも映像化された心あたたまるストーリー。
    自分を守るため、人と接っしようとしなくなり、学校の先生からも 「何もしようとしない」と評されたアンナ。
    リトル・オーバーストンのおばさんのところへ療養もかねて夏休みを過ごすことになる。そこでは、一日中ぼんやりしていたり、アンナとどこか似たところのあるアマリンボーの船に乗ったりして日々をすごしていた。湖畔の古い屋敷が気になるうちに、そこに住むマーニーという女の子と出会う。
    だれもが一度は経験する孤独を開放してくれのは、出会いだったり、ともだちだったり。どこの国でもおんなじなんですね。

  • 若干設定が違うだけで、ほとんど同じ。アンナがとても力強く描かれています。

  • マーニーは誰?アンナとのつながりは?と思いながら読み進めて、最後にあっけなくクリアになった。この類の話なら他にも沢山あるだろうし、この話も「その他大勢」の中の1作に過ぎないように思える。「トムは真夜中の庭で」にはとうてい及ばず。

  • ジブリ映画を見たので、展開はわかっていたのでさらっと読めた。アンナとマーニーの関係は映画を見ていないほうがきっと楽しめたので先に小説を読めばよかった。

  • 素敵な光景を思い浮かべ、うっとりした気分で読みました。夏の読書にぴったり。

    最後の急展開にはビックリ!これぞ物語、これぞハッピーエンド!

  • 夏の旅行のお供に購入。乳母の機嫌をそこなうとブラッシングを痛くされるとか既視感があるので過去に読んだのかも?(意地悪なナニーやメイドあるあるなのかも知れませんが)
    映画も観てみようかなあ。

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プロフィール

1910年-1988年。イギリス、ハムステッド・ガーデン・サバーブで子ども時代をすごす。主な作品に、『くまのテディ・ロビンソン』シリーズがある。

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