ラスト・ワルツ

著者 : 柳広司
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年1月16日発売)
3.51
  • (47)
  • (196)
  • (217)
  • (32)
  • (2)
  • 1152人登録
  • 206レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041021378

作品紹介

ラスト・ワルツは柳広司さんが書かれているジョーカーゲームシリーズの一つです。シリーズで累計100万部を突破している人気スパイ小説です。疾走する特急列車、仮面舞踏会、ドイツの映画撮影所。様々な舞台で繰り広げられるスパイ活動や騙し合い。加速していく頭脳戦なども読んでいる人を飽きさせずにストーリーにひきこんでしまいます。

ラスト・ワルツの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 細部までこだわりがあって面白かった。表紙がタロットっぽくってタロット好きな子に「この表紙タロットの何のカードに見える?」って聞いたら、子は「魔術師かな。」と一言。私は「皇帝」とか思っていたけど、内容にもタロットカードが出てきたりドンピシャでびっくりしました。森美夏さんタロットカード作れば売れるような気がする。


    本扉のマークが棺とタロット。棺は一体なに?と考えていたらきちんと出てきて、ロシア(ソ連)も絡んできているのでこれは、まだまだ続くなぁ~と思った。



    「アジア・エクスプレス」特急列車内で密室もの。どうするのかなぁ…と思ったら、二転三転し鮮やかお見事に解決されたので楽しかった。


    「舞踏会の夜」は少し切なく静かな物語だけど、標的が誰かわかるあたりで面白さを感じた。『ジョーカー・ゲーム』から読み返したくなりました。スパイにロマンスなんてやはりあり得ないのかな。考えだすとしびれてしまう。


    「ワキューレ」は、ちょっと騙し方がおかしかったけど、二重三重のマトリョーシカのようで…。逸見なのか雪村なのか…たくさん騙された。最後の方はキリリと締めくくられていて、国内(陸軍、海軍)海外ともに不穏だなぁ…と、この先どうなるのか気になります。魔王は相変わらず煙のように現れたり消えたり謎すぎる。


    借りてきてしばらく積んでしまったけど読み始めたら、あっという間に読み切ってしまいました。

  • 待ってました!D機関シリーズ。
    先が知りたくてドンドン読んでしまうけど、終わるのか惜しくなって途中でお茶を飲んでみたり。
    あー、今回も面白かった。

    満州首都、新京ー大連間を走る特急「あじあ」での密室での攻防。
    帝都宮城前広場の紀元二千六百年記念式典で、ミスタ・ネモとの出逢いを回想するファム・ファタルを演じる有閑マダム。
    ドイツが台頭するベルリン中心部、映画界を巻き込んだゲシュタポとの攻防。

    戦況が日本にどんどん不利になっていく。
    国内では華美が弾糾され、海外ではドイツの勢いが増していく。
    D機関がこれからどうなってしまうのか、これだけ優秀な機関が何のために働いているのか。
    今回のラストシーンは虚しさも過る。
    スパイのコンゲームを楽しむシリーズと読んできたので、敗戦に向かう状況は考えていなかったな。

  •  柳広司さんの『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第4作。屈指の人気シリーズに成長したスパイ活劇は、今回も安定しながらマンネリを感じさせない。

     シリーズ第4作に至り、戦乱の足音がさらに近づいている描写が目につく。平時でこそスパイの出番がある。彼らD機関の精鋭たちも、敏感に時代の空気を感じ取っている。端から日本の分が悪いことはおそらく承知しているが、任務を遂行するのみ。

     「アジア・エクスプレス」。満州特急〈あじあ〉号の車内で、取引予定だったソ連のスパイが殺害された。ソ連の秘密諜報機関の暗殺者が、車内にいる…。敵のみならず、読者の裏もかくこの演出は見事。子供たちを騙すのはいただけないが。

     「舞踏会の夜」。D機関メンバーの視点で描かれることが多いこのシリーズだが、今回は陸軍幹部夫人の視点である。戦時統制化にあって何不自由なく暮らす夫人だが、心は決して満たされない。うら若き日の記憶を、いつまでも追い続ける。スリルと緊張感に溢れたこのシリーズにあって、珍しくロマンティックな1編。

     初出は前篇・後篇に分けて掲載された「ワルキューレ」。舞台はナチス体制下のドイツ。表向きは日本と友好関係にあるが、情報戦で常に後手を踏む日本は、信用されていない。そんな中での男の任務は、ドイツ側スパイのあぶり出し。

     ナチスの宣伝大臣・ゲッペルスが実名で登場したり、女癖の悪い日本人俳優と絡んだり…いかにも映画的な演出が目立つ。俳優自ら、主演映画について言っていたではないか。実際のスパイはもっと地味だし、目立ってはいけないと…。

     読者がこの1編に感じるであろう違和感の正体は、最後に明らかになる。彼だってプロであり、任務は果たした。余計な詮索は身を滅ぼすことを、彼も知っている。彼の行動は、もしかしたら戦況に影響を及ぼしたかもしれない。

     『ラスト・ワルツ』と題されているが、完結編のような演出はない。このシリーズはまだまだ続くのだろうか。いずれ本格的に開戦するとして、スパイにできることとは何だろう。

  • #読了。ジョーカーゲームシリーズ第4弾。短編×2、中編1。
    D機関のスパイが活躍、そして結城中佐の影がちらつくのはシリーズの醍醐味。
    2作目で結城中佐、そして女性との舞踏会でのシーンは、そこだけ時が止まったような描写でよかった。
    3作目は、いい意味で裏切られた。なるほど、そうだったのか。これでこのシリーズは終わりなのだろうか?是非続いて欲しいシリーズ作品。

  • ついに最後か!?と思ったらまだ続きそうで良かった~。
    D機関は軍部にあるので無理かもしれないですが、個人的には戦後の中佐と彼らの様子まで見ていきたいんですよねえ。

  • スパイミステリのジョーカーゲームシリーズ。
    タイトルと装丁からして最終巻かと思ったら別にそういうわけじゃないんですね。

    まあいつも通りの「スパイすげえ」という展開。スパイ側でのピンチとかはあんまり描かれないですね。
    しかしどんなにとびぬけて優秀な人材が揃っていて、"魔王"の異名を持つ結城中佐がとんでもない人物だったとしても実際に第二次世界大戦を舞台にしている以上「日本側、つまり結城中佐率いるD機関も負けてしまう」事実は変わらないわけですよね。いくらフィクション小説だからといって「D機関のお蔭で戦争も勝ちました」というようにはもっていかないだろうし。今回ラストはなんとなくそういう雰囲気を漂わせていたような。シリーズ終わりに近づいているのかな?

  • ジョーカー・ゲームから再読してトライ。
    やっぱりこのシリーズ面白い。
    鉄板モノとして地味に長く続けて欲しい。

  • 良く言えばこなれて、悪く言えばパターン化してきた感もあるスパイ小説。とはいえ舞台や情勢は変わっており、むしろスパイ活動より、歴史小説の趣きを感じるようになってきた。そんな中でも結城中佐の過去に触れた話は面白く、思えば本作で絶対のキャラ性を持ってるのは彼だけなので、シリーズものとしての読者の拠り所はそこに集約されちゃうよな、と気付く。他のスパイは皆、「小さな灰色の男(リトル・グレイマン)」として扱われているから、各話では主役でも全体ではモブという、物語的には面白い事態になっていた。

  • 毎回切り口を変えてくるから凄い。
    そして結城氏安定の人間離れしたエピソード。。

    人によってはこのシリーズはもう。。という感想もあるかもだけれど
    人間離れした行動の中に感情も描かれるようになってきて自分としては興味深いし
    外国人との絡みも面白い。

    前回同様敗戦が濃厚となってきているわけだが
    有能ながらトップでない人たち。。 色々考えさせられる。

  • D機関4冊目。最初に比べれば随分安心して読めるようになりましたが、やはり一作一作ワクワクします。結城中佐はカッコいい♥2度とこのようなことはなさいませんように…なんて言われてみたい。ちょっとしたロマンス込みで舞踏会の夜が一番面白かったです。瀬戸さんもうまく子供を楽しませつつ、しっかりお仕事していて素敵でした。雪村さんはそっちかー。D機関との差が何となく分かってしまってラストは意外とやっぱりが50/50でした。ラストワルツというタイトルがちょっと気になりますが続きを待ちたいです♪

全206件中 1 - 10件を表示

ラスト・ワルツのその他の作品

柳広司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
東野 圭吾
高野 和明
池井戸 潤
有効な右矢印 無効な右矢印

ラスト・ワルツに関連する談話室の質問

ラスト・ワルツに関連するまとめ

ラスト・ワルツを本棚に登録しているひと

ツイートする