- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041021392
感想・レビュー・書評
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多様な生物に感染した新型ウイルスは多数の死者をもたらした。安全な食料確保のために作られた食用クローン人間飼育施設で働く和志はある日、除去したはずの生首が商品ケースから発見されるという事件の容疑者にされ…。
横溝正史ミステリー大賞最終候補作で作者のデビュー作。なかなか引力のあるタイトルだけど中身は…。文章は読みやすいが、クローンが出てくるだけで何となくオチが読めてしまうのが致命的だった。
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面白かった。設定がかなり奇抜で楽しい。やや設定の特殊さが首を絞めているところもあるのだけれど、基本的には特殊状況下のミステリとして設定が綺麗に生かされている。推理面ではかなりボロがあるけど、多重解決もののようなつじつま合わせの妙が光っている。正直特殊状況下だし推理の瑕疵については見逃せるかな、と思う。逃げ切りみたいなもので、最後の最後で説明のし忘れがあるくらいで他は気にならない。ロジックでたどり着ける内容にも巧妙に隠された部分があり総合的には見事なミステリ。
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『おやすみ人面瘡』、『東京結合人間』を読んで面白かったのでデビュー作『人間の顔は食べづらい 』を読んでみた。
第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作品で、あまりに衝撃的な内容と異形な世界観から、最終選考会で物議をかもした本作。大賞の受賞こそ逃したものの、選考委員の有栖川有栖氏と道尾秀介氏の推薦を受け、大幅な改稿の上、書籍化することとなりました。
・・・・だそうです。
感想は、面白かったけど『おやすみ人面瘡』、『東京結合人間』ほどじゃなかったかな。
この作家さんトンデモ設定からコミカルに走らないのが好み。
あと2作目、3作目のレベルの高さ(ジャンプアップ)に逆に感心させられました。
https://youtu.be/Y9F5MhAads0 -
読めません。話も登場人物もすべてが無理でした。
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本当にタイトル通りの話なのに驚愕。
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好きではないけど、トリックのための世界が
きちんと背景とひと続きになっていて
グロバカミスかと思ったのを
どんでん返しづくしで楽しめた。
ただ柴田○志という、○だけ違う名前の知人がいるためなんか変な感じだった -
奇抜な設定に本格ミステリ
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読む人はかなりのグロさに気を付けて!
推理小説が苦手な私にはよくわからなかった(・_・;
ただ、世界観がすごい。
食用人間だなんて。
食べるのかよー!!
よくここまで考えたなと思います。 -
一つ一つの要素は比較的簡単でも、複数絡めて何重かに配置することで、なかなか全貌を掴ませない。見事。
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中盤までのワクワク感を上回るラストではなかったというのが正直な感想。とはいえ、伏線の張り方はなかなか上手いし、特殊設定を丁寧に描こうとする姿勢には好感が持てる。