- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041021415
作品紹介・あらすじ
誰にも言えない悩みをただただ聞いてくれる不思議なお店「みみや」。その女性店主が殺された。犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖が謎に挑む表題作「怪しい店」ほか、様々な店を舞台にした傑作ミステリ!
感想・レビュー・書評
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ドラマでも観たことがあった火村シリーズと知らずに読み始めましたが、やはり火村とアリスの2人のやりとりが面白かったです。
必ず殺人事件が起こるものだと思っていたらそうでないお話もあってこういう終わりもいいなぁと思いました。
はじめて読んだ作家さんですが、他にもいろいろ読んでみたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色んなお店が出てくる短編集。
全部面白かったけれど、特に『怪しい店』はお店自体も謎めいていて、少し不気味な感じもあって面白く読めた。
アリス&コマチコンビも素敵!
最後の二人も何だか可愛らしいし和んだ。
『潮騒理髪店』も店主が素敵な人で優しい気持ちになる。
ふらりと入ったお店がとても気に入る雰囲気だとすごく嬉しくなるだろうなぁ。 -
誰にも言えない悩みをただただ聞いてくれる不思議な「怪しい店」の謎を巡る表題作のほか、様々な店を舞台にした短編集。珍しく(?)はっきりとした結論の出ない予測ミステリ形式の「潮騒の理髪店」と
「燈火堂の奇禍」のお話が好き。
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有栖川有栖、初読。王道の推理小説という感じで、頭のキレる、また一癖ある犯罪心理学者が事件を解決していく。
読むのにちょっとだけ頭を使う感じが、程よい頭の体操になる。 -
火村シリーズの短編集。今回のテーマは「店」。一番最初の骨董品を舞台とした殺人事件は、本格さを少し感じたが、他は安楽椅子ものがあったり、最後の「潮騒理髪店」は推理と言うより、旅情を感じさせるものだったり、一言で「ミステリー」と言っても、いろいろあるものだと感じる1冊。全体的な感想は良くも悪くも、「いつもどおり」
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「店」を舞台にしたミステリー。
切ないもの、ほのぼのしたもの、ゾクッとするもの、様々なテイストを楽しめた。
相変わらず容赦のない火村と、謙虚で自虐的なアリスのバランスが良い。
個人的には「ショーウィンドーを砕く」「潮騒理髪店」が印象的だった。 -
「店」が題材の五つからなる短編集。
どれも素晴らしい完成度で、とても楽しく読めました。登場するたくさんのお店の何とも言えない魅力! 実際にあったらフラっと入ってしまいたくなるものばかりです。そんな中で起きる事件の数々も、どこか異世界のようなお店に反して人間味溢れるものばかり。つい、被害者たちの心情を思わずにはいられません。
特に面白かったのは「古物の魔」
凶器から謎が解かれるのが面白い。ウオマサさんのキャラクタもユニークで好きです。
事件でもほっこりする話が多く、「燈火堂の奇禍」も最後のオチが良かった。
表題作「怪しい店」は事件よりもマチコさんとアリスのやり取りが心に残ります。最後に出てきた喫茶店がなんとも言えません。
「『いらっしゃいませ』と言いながら得体の知れない人物を招き入れる……」という台詞が印象的でした。 -
有栖川作品を貪るように、それこそ片っ端から読み込んでいたころを思い出す。
推理する気もない、二人のおじさん(今になってみるとお兄さんの域。若い。)の掛け合いが好きなだけの不真面目な読者ですが。
もはやアリスと一緒に火村准教授を見守る段に入ってきた。 -
有栖川と火村のちょうどよい関係性がよかった。
シリーズ化されているらしいが、まず手に取ったのがこの本だった。
ある時は火村になり、ある時は殺人犯になり...
視点は違えどもこのコンビの良さが窺える。
また、殺人事件が主だが潮騒理髪店の話が心に残った。
ロケーションといいミステリーの軽さといい、海が見えることも相まって惹かれた。前作も続編も読んでみようと思う。
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殺人事件じやないミステリーもあり、軽く読めておもしろかった。シリーズらしいので、また読みたい。
著者プロフィール
有栖川有栖の作品





