危機を克服する教養 知の実戦講義「歴史とは何か」

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 113
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041021491

感想・レビュー・書評

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  • この本は難しいし、読む人を選ぶと思う。半分ほど読み進めたが断念

  • Yotsuya

  • 「歴史とは現在と過去との対話である」みたいなモノを期待したが、見事に裏切られた。まあ想定はしてたけど。田辺元、務台理作、廣松渉という名前だけはなんとなく聞いた事がある人の著作物の読み解き。エルンスト・トレルチに至っては誰よ?という感じで、「歴史とはなにか」をテーマとするカルチャーセンターの講義としてはかなりマニアックなような。
    反知性主義に警鐘を鳴らしつつ、池上彰では満足できない階層の教養コンプレックスを刺激して、読み手の無学さを煽る手法は、大衆を脱したいと思っている一定層にはウケルのかもしれない。自分もその一人だし、それが悪い事だとも思わないけど。

  • 危機は、事後的にわかるもの。あの時は危機だったと。危機を克服できないとそのまま破滅してしまうから。危機だったかどうか反省する機会すらなくなる。

    1945年前後に軽井沢や箱根で生まれた人は良心が非常に情報に精通していた。スイスのような中立国の大使館があるところは攻撃されない。戦時国際法に関する知識がわかれば軽井沢と箱根は安全とわかる。だからその時期にリゾート地として発達した。

    危機は時代ごとにそれぞれの危機をそれぞれの枠組みで持っている。危機は臨界で生じるもの。

    力で物事を理解するとは、新自由主義の市場の発想。

    自然科学は実験が可能。それに対して歴史は社会を扱った社会科学で、実験はできない。歴史的な現象を同じかたちで繰り返すことhないから。ではどうするか。人間の抽象力によって、歴史的な現象の中にある個性を見出してくる。

    我々が思想や哲学、あるいは神学を扱うのは、混乱が起きたバイ、氷山の上に現れた現象を正確に読み取るためには、氷山の下にあるもおを捉えなければならない。真理は常に具体的。

    白バラ運動はカトリックの運動だった。第二次大戦時、ドイツではカトリックはほとんどがナチスに抵抗した。それに対してプロテスタントの圧倒的多数は、実はナチスに迎合した。カトリックの論理は比較的簡単。ナチスがやろうとしているのは、自然の秩序を壊すこと。神は2つの形で神の意思を我々に示している。1つは神の言葉による啓示。預言者であり最終的にはイエスキリストを送り出す。もう1つは創造。環境の中には神様の意思が入っている。だからカトリックにおいてはさほど神学的な操作をしないでエコロジーの神学をつくることができる。自然に反すると言えばいいかっら。このように神がつくった秩序と違うという形でナチズムに抵抗ができる。

  • ますます不透明さを増す時代にあって、教養を語る著者はますます売れっ子になっている気がする。本書も神学をベースに日本や世界の思想、構造の変化について根っこから解き明かそうとしており、読み応えがある。

    ただ、もともと講義内容を収録した本なのでしかたないのかもしれないが、話題があちこちに飛んでいて、読みづらい感じがした。話題の一つ一つは大変興味深いものばかりではあるのですが。また、それは極めて普通のことであるとの解説も記載されていたが、他の本からの引用が多く、これもやはり読みにくさの一因と思いました。

  • ダメです。難しすぎてついていけない本でした。

  • 反知性主義とは、「合理性、客観性、実証性を軽視もしくは無視し、自分に都合がいい断片的事実や根拠の無い伝説をつなぎあわせて作った物語を信じるという態度」を指す

    陰謀論は間違えた形で危機を克服する方法

    副島隆彦 権力者共同謀議 

    ピーターセラーズ 博士の異常な愛情

    日本人は漢字かな交じり文化を使うが、その最大の問題は、実は消化しないでもわかったふりができること
    漢字に関して、大和言葉に訳さないで漢語のまま、なんとなくわかったつもりになっている。いまでもマニフェストやアベノミクスなど、意味はぜんぜんわからない。消化できないけれどもなんでも入れてしまおうとする、ということです。その原因は、この言語構造のなかにあるという指摘

     柄谷行人

    人間は利他的な活動する人にしか心を動かされない

    日本の最大の敵は、反知性主義

    3月10日は陸軍記念日 1905年奉天の会戦で日本がロシア軍を破った日 この日に東京大空襲
    5月27日海軍記念日 日本海大海戦

    主観的な願望によって客観的な現実を乗り越えようとする伝統がある

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著者プロフィール

作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対露外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し外務省を失職。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

「2018年 『宗教と生命 シリーズ:激動する世界と宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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