元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略 (角川新書)
- KADOKAWA (2015年1月8日発売)


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本 ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784041021880
作品紹介・あらすじ
100周年を迎えた宝塚歌劇団。競争激しいエンターテイメント業界でこれほど長く続けられている理由とは。垂直統合型システム、著作権管理方法、ロングラン興業のための5組化・・・。その秘密が今、明かされる。
感想・レビュー・書評
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追加)しかしベルばら外伝を手柄のように語っていたのは許せん(`□´)あれは暗黒。宝塚舞台、星組P、劇場支配人を経て最後は梅芸を統括されたもと「中の人」のビジネス=収益性目線でのヅカ話。ファン・コミュニティ(つまりFC)を顧客として最重視してるところが新鮮でリアル。さすがよくわかってらっしゃると。団体客は利益率が低いとばっさり切り捨て。だが全ツは収益性も高く、将来の顧客獲得にもつながり、地方に乱立した箱モノの活用もできるとかで、かなり重視。梅芸が単独では収益が成り立っていないことにやきもきし、OGの力を借りることで何とかならないかと考えてたみたいで最近、そういう感じの公演が多いのはそのせいなのか。AKBとの比較はそんなに面白いとは思わなかった。あと公開稽古はどうだろう、私は事前情報はシャットアウト派なのでくいつかないな。意外とあっさり読んでしまいました。
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一宝塚ファンとして興味を持ち読んでみた。
経営陣の戦略にそうだったのかと思うこともあったが、一方でファンの想いと乖離していると思う部分も多かった。
夢の世界でもビジネスであり、ビジネスとして成り立たなければ継続できないということは百も承知だが、どこかズレていると感じるのも否めない。 -
兵庫県宝塚市から戻ってきた後、六本木の青山ブックセンターで、この本を見つけました。これまで、宝塚の経営本は、小林一三の業績に関するものばかりでしたが、この本は、現在、宝塚がどのように経営されているか、が書かれています。その経営戦略は、一言で言えば、エンターテイメントの「垂直統合」。開発→生産→販売をすべて社内でやる、エンターテイメント界のユニクロです。著者は、これを「創って作って売る」と表現しています。脚本を書き、舞台をつくり、チケットを販売し…すべてが、阪急電鉄グループでまかなわれています。その強みは、作品の著作権が、すべて宝塚歌劇団にあるため、再演はもとより、DVD、CD販売、CS放送、関連商品、書籍…そのコンテンツの二次利用、三次利用が、自由にでき、これにより利益のすべてを享受できるのです。また、今回、私が、その戦略に、まんまとはまったのは、定期的に行う●●周年記念行事。これにより、一度、離れたファンが再び、宝塚に戻ってくるというしくみ。その他、チケット販売における、ファンクラブの重要な役割等、大人になって初めて知った宝塚の儲けるしかけの数々。宝塚ファンならずとも、ビジネス書として、面白いと思います。おすすめです。
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阪急電鉄が、「宝塚は絶対に潰さない!」と言う意気込みを抱いているようで安心しましたが、 宝塚歌劇団に対するファンの思いは、経営陣に届いていないことがよく分かりました。リハの公開なんて言う前に、根本的に見直すべき点が一杯あると思います。
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エンタメビジネスに興味がある人にはおすすめ。宝塚のビジネスモデルを、強みだけでなく弱みも提示して解説してくれる。
単純に、ますます宝塚の世界にも興味が湧いた。宝塚大劇場、行きたい。 -
宝塚ファンではあるが、経営戦略など考えたことがなかった。なかなかおもしろい視点だと思う。
宝塚と劇団四季ではなく、AKBと比較するところもおもしろい。
これからの宝塚はどうなっていくのだろうか……。 -
面白くない。内容は同じ事の繰り返しで退屈で、あるのに加えて新たな発見はなかった。編集はこれでよく出版させたな?
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宝塚が好きな人は読むべき1冊。
こんな風に年間の公演が決まり、内容が決まり、脚本や演出家が決まっているなんて知らなかった!!!
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経営戦略という視点は面白い。
エンタメという変化の激しい業界で、宝塚が100年以上続いていること、また、昨今のコロナ禍にあって、新たな配信という形にも積極的に取組み活用しながら興行をつづけられていること、独特の経営あってのことと思います。
一方で、男性ファンを増やしたいという思いが執筆の原点にあるのであれば、経営視点とともに、男性からみた宝塚の魅力についても書いてあればもっとよかったのに、と思います。 -
元支配人が解説する宝塚の収益の仕組みと今後成長に向けた提案に関する本。
地方公演や中日劇場や博多座の公演の意味合いや梅田芸術劇場の公演が何が求められるかはおもしろかった
著者プロフィール
森下信雄の作品





