燐寸少女 (1) (カドカワコミックス・エース)
- KADOKAWA/角川書店 (2014年10月31日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041022306
感想・レビュー・書評
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自分の妄想を具現化してしまう燐寸を手に入れた人々。結局、そうそううまい話はあるわけはなく、代償を払わされてしまう。笑うセールスマンを彷彿とさせる因果応報のストーリー。面白いとは思うけど、読んだあとがちょっと鬱。
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バベルハイムの商人を思い出す…。第4話は思いがけずいい話だった。
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いやー、ゾワッゾワッと来ました
第一線で活躍する漫画家たるもの、自分だけの画風を掴んでいるのが必須だけど、鈴木先生の絵柄はとびっきりに独特。そんな画が、読み手の心を無遠慮に抉るストーリーに、これまた、マッチしているんですわ
内容は、大雑把に説明すると、自制心が脆いタイプの人間が、膨らませ過ぎた妄想に押し殺されるって感じ
妄想は、誰だってする。描く内容はともかくとして、妄想は実行に移されない限り、良いも悪いもなく、する事は犯罪でもない。妄想の怖さ云々より、“自分”に振り回される人間の愛おしいほどの愚かさをリアルに描いているので、正直、空想が暴走しやすい自覚のある人は読まない方がイイかな?
私は一度くらいは火を点けてみたいが、自分の妄想の手綱を巧く捌く自信が今イチないから、多分、使えないで終わっちゃうかも
それでいて、自滅オチだけでなく、ほっこり泣ける話や、ケラケラ笑える話も描けるのだから、ホント、鈴木先生の間合いは広い
基本、一話ずつ、主役(・・・リンちゃんに妄想マッチを手渡される人間)が変わるスタイルなのだが、個人的に好きなキャラはやはり、クラゲさん(変貌前も、変貌後も)
好きな話は、第5話『妄想の休日』なのだが、最も鳥肌がブッ立ったのは、第3話『心の裏』
この一巻のラストの話では、リンちゃんの商売敵(?)であるろうそく売りのチムさんが登場し、ますます面白く、人の心の暗部に迫り、それを浮き彫りにしそうな予感がする -
劣化版世にも奇妙な物語
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絵と言葉が秀逸。
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マッチをすったあいだだけ妄想が実現するマッチを扱うリン、お代は寿命一年。最初の三話は、笑うセールスマンを髣髴とさせたが、いい話あり、超絶悲惨な境遇なのに超絶ポジティブな新入社員あり、よりディープな同業者あり、とじわじわパワーを増していき。妄想と願望の違いは覚悟の有無。
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3.2