遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2014年12月25日発売)
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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041022979

作品紹介・あらすじ

永倉萌絵が勤める亀石発掘派遣事務所には、絶対的エースがいる。世紀の発見を繰り返し、天才発掘師と名高い西原無量、その人だ。奈良の古墳から出土した宝玉をめぐり、無量たちの周囲に暗い影が迫る!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    本書、角川文庫ではあるが、
    角川文庫の中のキャラクター小説
    所謂キャラ文庫と呼ばれるカテゴリーのもの
    別に男子向き女子向きって最近は言うたらあかんかもだが
    ラノベ的なのが一応若い男子ターゲットになっているのに対して
    キャラ文庫は若い女子がターゲットになってるというような感じ。
    さらっとみる限り、甘酸っぱいロマンスものとか、
    後宮ものとか、花嫁ものが目立つ、そんなレーベルな印象が強い
    書店でも、富士見Lとか角川ビーンズとかタイガとかと
    同じ棚にならんでいる
    古本屋でも普通の小説とは混ぜず、
    ラノベのコーナーに配置されてることがおおい。
    でまあ、この『ほうらいの海翡翠』も
    そんな小学女児が読むような小説だろうと、舐プで読み始めた。
    ところがどっこい、かなり骨の太い
    しっかりした小説なんである。
    確かに登場人物が歳若く、男前で
    天才ってのがラノベ的ではあるが。
    主役は天才発掘師のサイバラムリョウ、
    そして、ヒロインがナガクラモエという武闘派の美女。
    奈良の上榛古墳から出土した遺物をめぐる
    ミステリやらアクションやら。
    たしかに、そんなにヴォリュームもないし
    軽くはあるが、いやはや恐れ入谷の鬼子母神
    とてもすばらしいエンターテイメントでありました。
    確かに、高田本とか京極本とかを期待したらあかんが
    これはこれで、、(笑)
    シリーズ20巻ほどリリースしているようなので、
    全部読んでみたいと思う。とてもリラックスに良い。

  • 中々関わらない分野でのミステリ。遺跡だけあって結構壮大というか豪快であったが、キャラが立っていたのでとても楽しく読めた。
    萌絵がはじめポンコツであまり好きではないけど、めちゃ武闘派のところは好印象。頭の無量、身体の萌絵ってとこか。
    シリーズ沢山あるので次も楽しみ。

  • 図書館でたまたま見つけて、ブクログ評価悪くないので手に取ってみました。

    なんか2時間ドラマ的な?いやあそこまでいくとインディか?展開ではあったけど楽しめました。この龍の一族さんは今後も出てくるのだろうか?忍さんは今後も出てくるのだろうか?
    永倉の留学理由と特技が好きでした。
    あと、鬼の手ってゆーと、某漫画を思い出すのは年代によりけりか


    2023.8.29
    142

  • 放置中 since 2022夏

  • 友人に勧められて読んだ1冊。

    元々私自身遺跡好きで、遺跡発掘師の話という珍しい題材で読み始めるまで期待値は高かった。が、初っ端から専門用語が出てきてなかなか読み進むのに苦労した。でもだからこそ、本格的で深い内容になっていると感じたし、客観的に遺跡発掘師や遺跡発掘に携わる他の職業(遺跡発掘師のアテンドなど)の細かな仕事ぶりを知れて面白かった。
    ただ、キャラに魅力があるように思えず、萌絵の言動に終始イライラさせられた。普通の性格だと、キャラづけの観点から弱いんだろうなと思ったが、その仕事についているなら、口に出さず心の中で言うとか、もう少しミーハーなところを抑えつつ、経験不足を色々な方法を考えて補う等、応援したいと思わせるキャラだと尚良かったのかなと感じた。
    中盤〜後半にかけては専門用語に慣れて、展開もけっこう派手に動くので個人的には読んで良かったと思う。無量の人間味もページを追うごとに出てきて、こちらは応援したくなった。それと萌絵の特技に驚いた。ちょっとやるじゃん、と思った。

  • 遺跡発掘師の無量くんは魅力的なんだけどね

    いかんせん
    無学の自分には
    古代の歴史とか鉱物とか
    む難しい…
    漢字の羅列が…
    エネルギーを要する

    それでもストーリーは楽しめた

    長く続いているシリーズで
    最近、新刊も出ていたので読んでみたけど
    これからあの3人の関係がどうなっていくのか
    楽しみだ

  • 高田崇史のタタルシリーズより面白いとのレビューに購入。
    歴史の蘊蓄オンパレードかと思っていたら最初の巻は物足りない気がする。ストーリーを重視するなら過去の苦い思い出や幼なじみの再会とこの人は味方なのだろうか?とハラハラする場面もあり、事件重視で内容はいい。
    でもタタルシリーズでの読後の知識が培ったという感動は全くなかった。
    しかも自分に知識が全くないので本当の事をいってるのか分からないのでモヤモヤが残る。

  • 考古学が好きなのでワクワクしながら読みました。
    古墳好きさんにぜひ!

  • 歴史が好きで考古学が気になるのと、イラストレーターさんのファンで読んでみました。

    考古学展開にはワクワクしました。
    歴史のロマンを感じますね!ぞくっとします。
    発掘の裏側はあまり知る機会がないので興味深かったです。

    でも登場人物たちにあまり感情移入できない。
    特にヒロイン。イマイチ立ち位置がわからない。周りのキャラが淡々としているせいか1人で勝手に騒いでる感じがする。必要か…?と思ってしまう…。
    恋心も唐突に感じました。無理やり良い感じにしてるような…そんなに恋愛要素入れないとダメなのかしら…。
    作者がコバルト文庫出身だからかな?
    入れるなら巻数重ねてからでも遅くないだろう…と思いました。
    ストーリーも盛り上がりどころがパッとしない。あちこち連れ回されて「なんだなんだ?」ってついていけないうちに、いい話でまとめようとする…みたいな。
    考古学部分だけは冴えてる感じ。
    題材は気になるシリーズなのだけど…他のも読もうか迷うところです…。

  • 『悪路王の右手』の次に読むと、無量のツンツンぷりに驚いた。『悪路王の~』では青年だと思っていたが、少年(高校生)のような態度でビックリした。それだけ無量が成長したのだろう。

    風呂敷を広げ過ぎたような印象

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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