- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023044
作品紹介・あらすじ
高校1年の柴山祐希は、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで生活が一変する。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いながらも、学園の謎を解明することに。男子高生の心情を描きだす、学園ミステリ。
感想・レビュー・書評
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いや、2020年正月元旦に読了したのが本書なのですが、ちょっと、いや、違うんです。
本書の作者・相沢紗呼氏の『medium』が2019年のこのミス大賞を取ったということで、『medium』を読む前に著者の人気シリーズ『マツリカ・シリーズ』を読んでおかなきゃなって思ったんです…。
謎の超絶美少女のマツリカ様の色香に迷ったわけではないのですよ…。
…すみません…
…マツリカ様、大好きです…
…はい。完全にマツリカ様の色香に迷いました…
この相沢紗呼先生の描く美少女描写はもう凶器です。
男心を撃ち抜く術を完全に心得ていらっしゃる。
その描写の度合いが絶妙なのです。決してエロ一辺倒ではなく、さわやかな中にもそこはかとなく漂う隠微なエロスというか、もう、この一線を越えないエロス描写と謎めいた美少女のセクシーさに完全にやられます。
もう、ちょっと引用してみますね。
『マツリカさんはベッドに寝そべったまま、少し不愉快そうに眼を細めた。微かに身じろぎを繰り返すと、毛布に隠れていた下肢が蠢く。シーツの上を滑らせて、白い脚が滑らかに現れる。まるでシュークリームのシューを割って、中から甘くとろけそうなクリームがあふれ出るかのようだった。白い太腿に、自然と目が釘付けになる。その美味しそうな光景に、ほんの数秒前に決心した僕の紳士の心は、早くも打ち砕かれそう。』
そう、ヤバイね。
マツリカ様は、まったくの謎の存在なのだけど、その下僕となる高校一年の『僕』こと柴山祐希君との掛け合いが楽しすぎる。
本作は学園ミステリーというカテゴリに入るんだけど、もう、マツリカ様の色香に迷うだけで本作はもうOK。
息抜き読書としては最高の本作。早く続きを読みたい(笑)。-
mariさん。あけましておめでとうございます。
僕のちょっと恥ずかしいレビューにコメントありがとうございます!
僕なんか本当に本能の...mariさん。あけましておめでとうございます。
僕のちょっと恥ずかしいレビューにコメントありがとうございます!
僕なんか本当に本能のままにレビューを書いてしまうことが多いので、好きな本は好き、嫌いな本は嫌いって書いちゃうんですよね…。
それで僕のレビューを読んで気分を害される方もいるのではないかとちょっと心配しています。
とはいえ、もうこういう性格なんでしょうがないですねw
今年もありのままの自分をさらけ出してレビューさせていただきます(笑)。
今年もよろしくお願いします!!2020/01/05
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表紙のマツリカさんの「ふ・と・も・も」に惹かれて読んでみた。あの「Medium」の作者の初期の頃の作品。
妖しく謎めいた美少女マツリカ(女王様気質)とネガティブ思考の高校生柴山(犬扱い)の二人が織りなす学園「思春期」ミステリー。といっても高校に通っていいるのは柴山だけだが。作者の「ふともも」に対するこだわり⇒執拗ともいえる描写には、好き嫌いが分かれそう。私は「足首」フェチなので(苦笑)理解はできるが。
日常系のミステリーなのだが、「Medium」と同じようなダークな香りが漂う。時系列の連作短編集になっており、ダークサイドの「古典部」シリーズともいうべきか。最終話で柴山の抱える秘密が明かされる。マツリカのほうは謎のまま。闇は深いのかもしれない。 -
「medium」を読むための前提として、マツリカシリーズを読み出したが、読み易く面白かった。
特に主人公の柴山がティーンエイジらしくエロい目でマツリカを見ていて現実味がありgood。たいがいの小説のうだつのあがらない主人公は何故か若者が本来持つ欲望を隠していることに納得がいかなかったので。 -
面白かった。学校もので、連作短編もののミステリに欲しい技も効いている。
いまいちハマりはしなかったのは、わたしがもはや思春期男子だった頃を忘れかけているためと、不思議で高圧的でセクシーなお姉さん?(本作の安楽椅子探偵であるマツリカさん)になじられパシられながらも大事にされてドキドキもする……という所が自分のツボ…というか性癖とは違う所にあったからで、本作が悪いわけではないし、ドキドキして悶々としちゃうシーンの書きぶりがなんか書いていて楽しそうなのがこっちにもしっかり伝わってくるのはむしろ好感度が高いです 笑
シリーズ3作目が本格ミステリ大賞のノミネート作なので、そこまで読んでみるつもり… -
マツリカさん、あんたはいったい何者なんでしょうか。この謎が解明されるまで私は、このシリーズを読み続けるでしょう。
女子高校生にして、スーパー女王様、そして安楽椅子の名探偵。「柴犬」君ならずともマツリカさんには惑わされ、その虜になってしまいます。マツリカさんの正体を知りたい様な知りたくない様な複雑な気持ちです。
ミステリーとしては日常のちょっとした謎解きですが、その切れ味はなかなかのものです。個人的には「原始人ランナウェイ」が、中高生にはいかにもありそうなお話で面白かったです。
これからの柴山君と小西さんの関係も気になりますし、これはもうすぐ続編を読むしかない。それにしても、作者の男心をくすぐる描写、見事に勘所を押さえています。もうニヤニヤが止まりません。通勤電車の中では読まない方がいいかもしれない(笑) -
マツリカシリーズ1作目。
四つの短編からなる、連作短編。
高校で起きる謎を、ミステリアスな美女・マツリカさんが話を聞くだけで解決してしまうという、分類的には学園ミステリになるのかな?
マツリカさんの描写がセクシーで、それを見つめる柴山の思春期男子ならではの妄想もリアルで、なんだかドキドキしてしまった。 -
購入するとき表紙が恥ずかしかった。
内容は悪くない。
連作短編ミステリー。
米澤穂信さんの「氷菓」シリーズに似てるが少し幼い感。 -
同著者のmediumを読んで今回の作品を手に取ってみました。どこか不穏、妙な色気があるマツリカさんに虜の主人公。
不可解な出来事を追っていくとはいえ、思春期独特の性への興味関心、葛藤を描写したように感じました。 -
どうも女王様キャラは苦手です。
これは安楽椅子探偵的な構成なんですかね。ひょんなことからマツリカさんと知り合った僕こと祐希がマツリカさんの指令で学校内のさまざま調査を請け負う、そのご褒美に勉強を教えてもらうという関係。
マツリカさんと祐希の二人のやりとりを楽しめればよいのでしょうけれども、やっぱ女王様キャラを受け付けない自分にはあまり楽しめなかったです。マツリカさんに関する描写は魅力的といえばそうなのですが、なんかこうもう一つ盛り上がりに欠けるというか、あくまでも個人の感想ですが。
で、最後の最後で祐希にも大きな秘密があるとわかる展開。またマツリカさんが卒業してしまったのか、それともまだ、というところで次巻へつづく、という結末でちょっと気になるのですが…。いや多分次は読まないと思います。 -
主人公の柴山は、高1男子、クラスに馴染めない陰キャラ。そんな彼が、謎多き美少女のマツリカと出合ったことから、学校の不思議な出来事の謎解きに関わる。学園モノ、青春ミステリの連作短編集。圧倒的にか弱い柴山にたいし、マツリカは、絶対的女王様的な存在で、かつ耽美でミステリアスな安楽椅子探偵。キャラ設定がトンがってるのだが、描写もプロットも、そして伏線もしっかりして単なる連作短編集にとどまらない一冊。
『medium』にて、してやられた感の相沢沙呼だが、本作はmediumよりも7年前の作品だという。他の作品も追いかけてみたくなった。 -
高校生、謎の美少女マツリカと僕、柴山祐希(柴犬)のショート4編からなる連作謎解きミステリー。
原始人の謎、肝試しの謎、アリスの謎、卒業アルバムの謎。
軽いストーリーなので読むのは容易い。
「〜・マハリタ」「〜・マトリョシカ』と続くシリーズ物。
マトリョシカだけが長編で評価が良いので予習的に読了。
いろいろと付箋らしきものが多くて、これだけではモヤっとする。正直、謎解きミステリは、好みではないのだけど、最終的にこのモヤッが解決するならそれはそれで心地よいのかも…と期待して3冊目まで行く予定。
2021/02/25
今年の3冊目 -
男子高校生、柴山が通う高校のオカルト的な伝説の謎を解いていく話。
マツリカさんという謎の女子が出てくる。彼女が謎を解いていくのだが、彼女の存在が謎すぎてそちらが気になってしまう。 -
クラスに馴染めず鬱屈した学校生活をおくる柴山祐希がある日廃墟に住むマツリカと名乗る女性と出会い、都市伝説や自分の身に起こった出来事を話し、それを聞いたマツリカがその謎を解く4つの短編からなるお話。それぞれ春夏秋冬で短編が描かれ、個人的にはミステリーというよりは青春小説としての面白さを感じた。それにしてもマツリカは何者なんだろう?
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軽いミステリで、一番の謎は放置して物語は進む
マツリカ、女王にして下僕を従える様がステキ
柴犬(本名は名乗らせてもらえない)は、廃墟に
棲むマツリカという生物を上目遣いに見る('ω')ノ
腰まである髪、切れ長の眼、スカートの裾から覗
く白い太腿、それを眺め、同じ空間にいる代わり
に雑用をこなすこの作品・・・気に入っているw -
衝撃的な結末があると思って読み始めたので、肩透かしな感じではありました。読み終わると自分の10代の頃と重なり合ってジワジワと懐かしさや痛みや優しさが広がってきます。
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なんとなく、よくあるコミュ障とドSのコンビが事件を解決する話かと思ったら最後の章ですごく苦く悲しい結末を見る事となる。この2人のコンビがこれからどんな謎を解き明かすのか、続編も読んでいきたい
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初めてこの作者の作品を読んだが、ライトノベル印象が強くサラサラと読みやすかった。
マツリカさんがどんな女性なのか気になり、続きが気になってしまう。
柴犬と呼ばれつつも、逆らえない男子高校生…次第にマツリカさんが彼の中心になっていく、軽いラブコメ的要素も好き。
続編も楽しみ。 -
うーん、青春ミステリー?ではないなあ、青春と言うには、生々しくて、爽やかでない。
ダークではないが、明るいでもない。
殺人事件が起きるわけでもない、けれども謎がある。
真実は?もし、マツリカの言う推論が事実だとしたた、ちょっと胸糞悪い想いが、モヤモヤと胸のなかに湧き上がってくる。
マツリカの態度も?
ちょっと趣味が合わなかったかな。
幽鬼的テレスコープは、マツリカの推論通りの事実だとしたら、それは犯罪であり、ストーカーの結果ではないか?学校が処理を?暗黙の処理?何故、防げなかったのか?周りの同級生も止めるべきだったのでは?
と後味悪っ!
#マツリカマジョルカ
#小説倶楽部
#小説好き
#小説好きとつながりたい
#青春ミステリー -
学園もの日常の謎/ 短編/ 突飛な女探偵に平凡な自分/ ポエミーな自分語りが鬱陶しいし恥ずかしいけど、まあ読めなくもない/ 謎の後日談はなく物足りないがスッキリもしている/ 質が良い謎かと言われればそうでもないが、暇つぶしにはなるか/
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ミステリ。日常の謎。連作短編集。
「原始人ランナウェイ」はアンソロジーで既読。
作者の太ももフェチがハッキリ描かれていて面白い。
内容はまずまず。続編が気になる感じ。 -
いかにもアニメかライトノベル的な非現実的なマツリカさんの設定だけど、文章のキレが良いからなのか、大人の自分でも抵抗なく読めました。
ただ伏線は早くからミエミエだったので、マツリカさんの正体の明かし方に期待します。 -
主人公の拗らせっぷりが等身大に描かれていて良い。最後にようやく自分と向き合えた、と思えるので、続編での成長に期待。作者が太腿をこよなく愛していることは、物凄く伝わってきた。
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冴えない高校生”柴山祐希”と、変人女子高生”マツリカ”さんが様々な高校の謎に挑む連作短編。
マツリカさんから柴犬と呼ばれてしまう柴山は、内気で自身がなく、クラスにも友達がいないという高校生。
そんな彼の心理は、ネクラな自分に通じるものがありました。自分がその場にいたり会話に加わることで、周りの空気を壊してしまうのが怖い…。人と関わり合いたいという気持ちはあるのに、自分を見せ踏み込むのが怖い…。だから孤独を気取ろうとする。自分に身の覚えのある心情がしっかりと描かれていたと思います。
そして、マツリカさんに対して性的に意識してしまう心情もまた良く書けています。マツリカの太ももや胸に目をやって、自己嫌悪に襲われつつも、そのことを考えずにはいられない。異性にがつがつといけない草食系かつ、スクールカースト下位の男子高校生の心情を的確にとらえています。
そんな柴山を懊悩させるマツリカさんのキャラは、かなりエキセントリック。いつも廃ビルから、学校を望遠鏡で眺め、初対面の柴山を”お前”呼ばわり。そして、意識的にか無意識的にか、柴山を誘惑しているかのような耽美な言動の数々……。柴山が魔女みたいというのも分かります。読んでいる自分としては、ある意味うらやましくもありますが(笑)
そして日常の謎としては、放課後に校庭を走る原始人の怪談の謎や、文化祭の演劇で消えた衣装の謎といった日常の不可思議な謎。そして、そうした謎の背景にあるのが、高校生たちの感情です。それぞれの真相に隠された、高校生たちの痛切な感情と残酷さが胸に残ります。
マツリカさんに関しては、まだまだ謎な部分も多くて、このあたりは今後のシリーズで掘り下げていきそうな感じです。マツリカさん自身の謎と耽美さに期待しながら、次巻を待ちたいと思います。
日本推理作家協会賞短編部門候補作「原始人ランナウェイ」
...φ(・ω・ )メモメモ
これはきっと翡翠ちゃんと共に追いかけることになりそうです^^;...
...φ(・ω・ )メモメモ
これはきっと翡翠ちゃんと共に追いかけることになりそうです^^;
まぁ、翡翠ちゃんの方がぶっ飛んでるんですけどね...
でもマツリカ様の今後にも期待しちゃいます«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
私も、翡翠ちゃんはおいかけますっ!
マツリカ様は、ヒボさんにおまかせいたしますネ(^-^)
私も、翡翠ちゃんはおいかけますっ!
マツリカ様は、ヒボさんにおまかせいたしますネ(^-^)
マツリカ様を検索したら図書館の電子書籍でありましたヾ(*´∀`*)ノ
読みかけの新刊があるのに...
ポチッ...
マツリカ様を検索したら図書館の電子書籍でありましたヾ(*´∀`*)ノ
読みかけの新刊があるのに...
ポチッと^^;