新訳 ジキル博士とハイド氏 (角川文庫)

制作 : 田内 志文 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 39
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023259

作品紹介・あらすじ

ロンドンに住む高名な紳士・ジキル博士の家に、ある時からハイドという男が出入りしている。彼の評判はすこぶる悪い。心配になった親友のアタスンがジキルの様子を窺いに行くと……。

感想・レビュー・書評

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  • 2018年4月8日紹介されました!

  • 再読本。
    理性のジーキル博士と、獣のハイド氏。人間誰しもハイド氏を内に秘めている。それを理性が覆い隠しているのだろう。
    作中のジーキル博士は長年自分の中にある獣を隠し続けてきたが、あることがきっかけでできなくなったしまった。さらに悲劇なのは、その獣が勝手に育ち、理性の自分を覆い隠すようになったことだ。
    自分の中の獣をなかったことにするのでなく、向き合い、受け入れていれば作中の悲劇は訪れなかったのかもしれない。
    私たちはジーキル博士になるのか、それとも他の者になるのか。この作品を読みながら自分の獣に問いかけるのも面白いかもしれない。

  • 二重人格の代名詞として有名な本。ネタバレを全く知らない状態で読んだ。実際は二重人格ではなく人間の善の側面と悪の側面二通りあるという話であった。

    ハイドの悪は男色だと解説に記してある。これにはおどろいた。図書館に行った際に岩波文庫版の解説も見てみたが、そこでは男色を否定していた。
    ハイドの悪が作中で老人を殴り殺したのと幼女を踏みつけたの2つしかなく、はっきりとはわからない。
    もしハイドの悪が男色なら暴力と性欲というわかりやすい形ではある。

    どちらにせよこの本はストーリーが面白い。岩波の解説で「人間には物語を欲する本能がある」とのことが書いてあった。その通りだと思う。ジキルとハイドは今読んでも面白い。

  • 表紙の佳嶋さんのイラストに惹かれたのと、前から読みたいと思っていた作品だったので購入!

    ジキルとハイドが二重人格者なのは知っていたけれど、まさか容姿ごと変わるとは…最後のジキル博士の手紙での告白による心の葛藤が読んでいて色々と考えさせられた。誰だって心の中では善と悪が鬩ぎ合っている、それとどう付き合っていくかが重要で、あまりにも悪を否定しすぎると自分自身を縛り付けてどんどん身動きが取れなくなってしまう。何事もバランスが大事。

    この小説が書かれた当時のロンドンの背景や人々が抱いていた偏見についてが、あとがきで少し触れられていて、それを知った上で読み返すとまた違った風に受け取れる部分が沢山あると思う。

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