新訳 ジキル博士とハイド氏 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023259

感想・レビュー・書評

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  • 善のままで生きたいという気持ちと、自分を抑えずに自由に生きたいという気持ちはどちらもある。
    そして、それぞれの性格に異なる外見を与えて、さも別人のように仕立ててしまったのが面白い。
    最後の告白文には共感する。

    訳者あとがきで、男色の話だと書いてあったが、自分は全く気づかなかったので、時間がある時にまた読み返してみたい。

  • 先日読んだ、『幻想古書店で珈琲を 4 』で、この本のことが書いてあり、そーいえば題名と なんとなくの内容を知ってるけど、ちゃんと読んだことなかったなと思い読了しました。
    が、なんか翻訳が私には合わず、内容が入ってこなかった。あと、若い頃に何も知らずにネタバレしないで読んでみたかった!
    そしてそして、訳者さんのあとがきを読んでびっくりしたので、他の訳者さんのでも読んでみたい。

  • オチは軽く知ってたせいか、どうやってバレるんかが気になりながら読んだ作品。
    オチ知らんかったら途中でよう分からんってやめてたかもなので、それはそれで良かったと思う。

  • ミュージカルを観てそういえば原作を読んだことないなと気づき読んでみることに。まず本自体の薄さにびっくりし、登場人物も10人に満たないくらいのとても短編。舞台上ではエマやルーシー、殺された理事会のメンバーなどのキャラクターがいるが、この中で原作に登場するのはカルー卿(しかも殺されるだけ)のみ。
    今でこそ「ジキルとハイド=二重人格」という意味合いで使われているが、読んでみると薬で身長や顔つきが別人になる様子が描かれている。友人の弁護士アタスンの視点で(ハイドの姿の)ジキルが死んでからは手記と手紙によってその経緯が語られる。
    訳者あとがきで「当時の視点からすると同性愛(当時の法律では違法)と取られる描写」という記述があった。確かに最初から一人だと理解している頭で読むのと、突如知らない名前の人物が親友以上の扱いをされる状態のアタスンでは受け取り方が全然違うとは思った。これはこれで新解釈なのでその視点でもう一度読み直してみたいと思う。


  • 有名な話だとは知っていたものの今の今まで読んだ事がなく、とあるノベルゲームから興味を持って読んでみた。

    軽く調べただけで思い切りネタバレを食らったため、面白さは半減したと思う。
    何も知らずに読めばもっと夢中になっていた事だろう。

    訳者のあとがきは少し余計に思えなくもない。
    まさか男○の話だとは、あとがきを読むまで全く思いつかなかったのは私がその時代の歴史について無知なせい?

    人間らしい愚かで悲しい物語だった。
    誰しも心にハイドを飼っている事を忘れてはならない。

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