なぞとき紙芝居 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 109
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023266

感想・レビュー・書評

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  • この手の本は、作者には申し訳ないのだが、暇つぶしの雑誌と同じ状態。
    では、なぜ購入するかと言えば、本当に時間潰しの為だったりするのだが……。(雑誌よりはましなので)
    新人作家にどんどんシリーズを持たせて、月一ペースで新刊を出す。利益は出るでしょうが、作品は残らないでしょうね。かつて大陸書房等でも取られていた商法ですが、これでは作家は育たない。
    却って出版社には悪影響ではないのかな。

  • 合気道をたしなむ礼儀正しい高校生男子・奏と、和服に身を包んだ紙芝居屋の優男(三十路)・御劔。
    田舎町の祭りを手伝っていた奏はひょんなことから紙芝居屋の御劔と出逢う。バッドエンドの紙芝居しか作れないという御劔は、「ひがな」という喫茶店を営む女性に世話になりつつ、半ばヒモみたいな生活をしながら祖父の思い出のこもった地下室で過ごしている。

    第一話では、奏の友人日吉がホラースポット見学に行ったところからオカルト事件に巻き込まれたが、御劔はまるで霊的なものを感じず、スルー。

    第二話では、妻を亡くして気落ちしている奏の祖父の代わりに奏が形見分けに行く。
    そこで祖母が見たという沼神のひみつに迫る。
    御劔と「ひがな」の女主人沙弥子がもと夫婦だったことが判明。

    第三話では沙弥子の娘・留美と彼女の小学校の同級生・健太がオカルト案件に巻き込まれる。
    「Dの女」という、他人に悪霊を取り憑かせて破滅させる女の伝説があり、健太はそれをヒントに、離婚後もつきまとう乱暴な実父に悪霊をとりつかせようとする。
    逆に例に引っ張られそうになったところを、御劔と奏が助けて事なきを得る。
    Dの女については続刊で詳細が明らかになる。

    第四話では、奏たちの学校に、産休の代用教員として美人な女教師・大野百合がやってくる。
    百合の住んでいるアパートの隣の部屋に、少年の幽霊が出るという。誰も住民が寄り付かず、困った大家は「ここに一か月住んだら賞金を出す」と言う。白羽の矢が立てられのは御劔。
    部屋に出る少年の霊は地縛霊だが、以前の住民が優しく受け入れてくれて、居付いた。しかし住民は亡くなってしまう。少年の霊は住民と過ごす部屋を守るために出ていた。
    除霊することになったが、そこで大野百合の霊脳体質が明らかになる。百合の方法は、自分の身体にいったん霊を憑かせてから成仏させるというもの。
    百合の身体に取り憑かせた少年の霊に、御劔がつくった「バッドエンドではない優しい紙芝居」を見せることで除霊に成功する。

    御劔と奏の関係が良かった。
    ありがとうございます。

  • 2017/8/18読了。
    「夜見師」が面白かったので中村ふみさんの作品を遡ってこちらを購入。
    「夜見師」の二人も良かったけど、御劔と奏のコンビも結構好き。続編もあるので読んでみようと思う。

  • 合気道を嗜む男子高校生と少し胡散臭い?紙芝居屋のオカルト謎解き話。
    バッドエンドしか書けない紙芝居屋は時々思わせぶりな発言をし、過去に何かがあるように匂わせています。4話目で登場した霊媒体質らしき女性もかなり思わせぶりで次巻を待て、状態でした。
    幽霊が登場しますが怖い話ではなく、基本的にほっこりとしています。穏やかに話が進む幽霊話と言うのも少し不思議な感じはしますが…。

    『裏閻魔』が好きでこの作者さんの作品は読むのですが青少年向け作品だからかやや物足りなさがありました。

  • 高校2年生の木崎奏が出会ったのは、常に和服で丸眼鏡、紙芝居屋を自称するどこか浮世離れした御劔耕助という男。
    彼は喫茶店〈ひがな〉の地下室で昭和レトロな品々と亀の「ばっけ」と暮らす謎多き人物だ。
    観客のニーズを無視したバッドエンドの紙芝居ばかりつくる御劔に気に入られ、奏も何かと頼りなさ気で頼りになる御劔と不思議な夏休みを過ごすことにー
    紙芝居が秘められた過去をひもとく、心ほっこりレトロ・ミステリ。

    第1話 バッドエンドの男
    町内会の夏祭りのメインイベントに用意した紙芝居屋が来られなくなり、代理に呼ばれたのは…御劔と奏の出会いと、奏の友人兄弟の心霊スポット探訪の顛末。

    この紙芝居が作中で1番怖かった-
    これ見てから真夜中に廃墟へ遊びで行くとか…無いわ-

    第2話 沼神
    奏の祖父の認知症疑惑、亡き祖母の形見分けで祖母の生家へ行く話。

    病気で隔離って状況でなければ、屋根裏部屋的でちょっとワクワクするかも。
    当人の本心は謎だけど、弔ってくれる人も晩年まで忘れずにいた人も居たってことが救いなのかな。
    お祖父さんもしゃっきりして良かった-

    第3話 通り道
    御劔の店子・沙弥子の娘留美と同級生・健太の幽霊捕獲作戦!

    複雑な関係の御劔と沙弥子・留美親子。
    留美の口達者で本人には厳しいけど教えは守って呪いキャンセルに付き合う姿がかわいい-
    見える人って本当に怖いだろうな…
    そして作中でも言われてるけど味海苔の空きケースに幽霊入れようとする発想が…もう!凄すぎる-

    第4話 君のための紙芝居
    産休代理で奏の高校に来た大野百合先生。彼女の住むことになったアパートの隣部屋は幽霊が出て住人が定まらないという噂が。噂を払拭する為に御劔がひと月住まうことになるが…

    秘めた力のある百合はともかく、見えるのはぼんやりだけど存在ははっきり分かる奏は相当ゾワる体験だと思う?隙間から覗いてるなんてありがちだけど読んでるこっちも背筋ゾワるよ…
    想像でよくその物語を正解に導いて昇天させたな-感心。
    そしてバッドエンドじゃないよ-
    幽霊を間に挟んで紙芝居に涙する祖父孫コンビにもなんか和む-


    御劔の紙芝居、意外と夏の怪談としての需要がありそうだな-と。
    ほっこり、というより、夏の終わりに感じる終わっちゃうのが惜しくてでもどこか充実感あって少し淋しい…そんな気持ちになりました-
    これ一冊で、ひと夏過ごしてキリよく終わってる。ようで御劔の過去や百合の正体とか、もや?っとした謎は残ってたり。気になる。

  • あらすじにもあるように、ホラーというより、ほっこりテイストなお話。飄々とした紙芝居屋の耕助に、素直でいい子な高校生の奏、二人のキャラもよかった。耕助には、まだ謎なことがあるので、続きも読みたい。

  • バッドエンドしか描けないという紙芝居屋・御劔と体育会系高校生男子・奏が、ちょっとホラーでファンタジーな謎を解いていく。

    最近よくある感じの話で、良くも悪くもラノベ感満載。読みやすいし、とにかくキャラが立ってる。常に着流しで、天パの海藻男と、合気道を嗜み真面目で素直な男子高校生の組み合わせが面白い。

    心霊現象の起きる廃墟とか幽霊とか、ホラーなんだけど、登場人物がほのぼのしてるのでそんなに恐くはない。
    まだまだ御劔の謎めいた言葉の意味も分かってないし、これはシリーズ化するのかな。

  • なぞとき紙芝居シリーズ、1作目。

    角川ホラー文庫からの出版だから、というわけではないだろうが、キャラも文章もいたってラノベ風。あと、謎解きと言いつつ、やはりホラー風味。それなりに怪奇じみてて怖いところもあるけれど、キャラがほのぼのとしているし、文章も優しく描かれているので、楽しく安心して読めた。惜しむらくは、表紙絵の奏が綺麗すぎるというか、筋肉バカには見えないところ。今時の綺麗な絵だとは思うけど、内容とかけ離れてまで美化するのはどうかと思う。続編も出ているようなので、もう少し耕助という人物が掘り下げられるかな。楽しみです。

  • (収録作品)バッドエンドの男/沼神/通り道/君のための紙芝居

  • 高校生が不思議な雰囲気の紙芝居やさんと不思議ななつやすみを経験する。
    この話は終わってないよね?・・・
    紙芝居やさんの謎だらけで終わってるよね?
    気になる・・・

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