CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023303

作品紹介・あらすじ

廃墟になっている洋館から見つかった何体ものミイラ化した女性の遺体。それらはすべて体の一部分が欠損していた。猟奇犯罪捜査班の藤堂比奈子らの捜査によって浮かび上がる意外な容疑者。果たして犯人の目的は?

感想・レビュー・書評

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  • どうもご無沙汰してます久々の藤堂比奈子さんです。前作の内容は完全に忘れ去っていましたが、過去を振り返りがちの比奈子さんのお陰で記憶はある程度まで修復された。ありがとう。お陰で登場人物に困惑すること無く真っ直ぐ読み進めることが出来ました。

    今回は心配していたオカルト要素は無く、論理的なサイコパスさんで安心。キャラの作り込みが素晴らしくどの人物も愛らしかった。吐いちゃ復活戦を繰り返し「へべちっ」とくしゃみをする東海林先輩 かわいい。

    このままオカルトを封印してくれる事を心から願いながらゆっくりシリーズを追っていきたいと思います。

  • 解剖を担当する法医学教授の石上妙子が勝手に名付けたところによると、死神とハゲと天才と天然と木偶の坊のオタクの猟奇犯罪捜査班だそうだ。今回もまたまたえぐい猟奇犯だ。肌のきれいな女性の肌をはぎ取ってドレスを作るというのだから。出先で接する人、子どもたちでさえ、すぐに仲良くなってしまう新米刑事の藤堂比奈子が、またもや獅子奮迅の大活躍する。この天然ぶりが楽しいシリーズなのかもしれない。ひょっとして意外さを狙ってこいつが犯人じゃあないかという人物はそうではなかった。作者にそう思わされたなあ。やられた。かなり意外な人物が犯人だった。ただ、思い返してみれば、ちゃんと手掛かりはあったな。

  • シリーズ第2弾。
    今回で、正式?に、猟奇犯罪捜査班に⁉︎
    死神たハゲと、天才と天然と、木偶の坊とオタクで、立ち向かうと…
    まぁ、この6人は、キャラ立ちしてるから絵になるわ。
    そんなに増えてるのか…班作る程…
    怖い世の中やな…
    今回は、幽霊屋敷と言われる廃墟から、続々とエグい遺体が…こういう場面は、グロいけど、空気は、終始重たいって感じでは、なく爽やか?な感じで進む?(個人の見解です〜^^;)
    犯行の動機はこれか!人を飾り物のように扱いやがって!
    もう、少しヒネリが欲しいところやけど、まぁまぁ面白かった。
    やっぱ、捜査班のみんなが、個性豊かで生々してるのが良いのかな?
    最後は、…To be continued.
    大丈夫!もう買ってあるから(^-^)v

  • 猟奇犯罪捜査班の輪郭ができた話でした。

    死神とハゲ、天才と天然と、木偶の坊とオタクというメンバーでなかなか言い得ている言い回しです。

    廃屋で見つかった5人の損壊した若い女性の遺体、そして連れ去られた女性ー。
    伏線の張り方が絶妙です。ドラマと設定が少し違うので思い出すのに時間がかかってしまい、初めてのように楽しめました。

  •  シリーズ2作目。2作品を費やしての序章、という感じかな。ヒロインはあくまでも所轄のイチ捜査員。なのに作品のサブタイトルには「猟奇犯罪捜査班」との表記・・・・この違和感の謎が解けた(笑)。


     事件は・・・ね・・・。

    事件の猟奇ぶりはまあ、フィクションとして。
    解決までの流れ、ヒロインのアクション映画ばりの活躍もまぁ、フィクションとして。

    物語中盤で犯人が読めてしまい…案の定その通りだったことも、まぁご愛嬌として…。

    シリーズのレギュラーであろう面々のキャラもしっかりと立ってきたし、罪を犯した天才心理学者へのヒロインの微妙な想いも微笑ましかったりして・・・。

    というわけで、シリーズものとして、次も楽しく読めそうな予感。


    ★3つ、7ポイント半。
    2018.12.18.古。

    ※シリーズの既巻をすべて読み終えたら、連ドラ版のDVDでもレンタルしようかな。
    たしか、主演は波瑠さんだったけ…イメージとちょっと違うけど。
    野比先生のキャストも、少々気になる。

  • シリーズ2作目。
    皮膚がはがされたバラバラ死体。
    ミスリードもありながら、要所要所に出てくるヒントで
    なんとなく容疑者が浮かびます。
    虫の描写がリアルでグロテスク。
    1作目の犯人がアドバイザーとして復活。
    羨望と強いこだわりのある、ナルシシズムな犯人。
    普通を装える異常者が一番怖いです。

  • 藤堂比奈子シリーズ2作目。
    1作目では比奈子のあざとさが気になって次読むかは微妙…と思ったけど、2作目を読んでみたら、1作目よりも断然面白かったし、比奈子のあざとさも気にならなかった。
    死体にたかる蛆虫描写がリアルでなかなかえぐい。
    犯人は中盤から何となく予想はついていたけど、善人の皮を被っていた犯人が本性を現したときにはゾッとした。
    死神とハゲと、天才と天然と、木偶の坊とオタクがひとつのチームになって、これからどんな事件に立ち向かっていくのか、楽しみ。
    ガンさんが死神女史に頭上がらなさそうなとこめっちゃ可愛い。

    今川焼、私の地域では「御座候(ござそうろう)」って名前だなぁ。

  • シリーズ第2弾。
    今回は前回よりもかなりグロイです。
    文章が好みで読みやすく、中だるみなく読めました。
    緊迫する場面と緩ーい場面が交互に描かれているから
    物凄くグロかったけど、苦痛にはならない。
    キャラも立ってるし、みんないい仕事してます。
    ノビ先生(保)も重要な役どころで登場します。
    ちょっと切ないんだけどね。
    続きが楽しみです。

  • 第1作からちゃんと読んで良かったと思った(笑)

    完全にフィクションな警察機構だから面白いのかも。絶対に現実では「その比奈子ちゃんの行動、厳重注意ものだろ!」と突っ込みたくなるけどね。

    幽霊屋敷で見つかった五体の女性の死体を捜査する一同。なんとなく途中で犯人が予測できてしまうのだけど、展開が飽きさせないので楽しかった!

  • できるだけひと月にいろんなジャンルのいろんな作家の本を読むと決めているので、上下巻とかでない限り、同じ月に同じ作家はほとんど読まないんです、基本的には。しかしどうにも気になって仕方なく、続けて『CUT』へ。

    今度の事件もエグい。体の一部を剥ぎ取られた若い女性たちの遺体。これが廃墟と化した西洋建築の元精神病院に「展示」されているのだから、怖い怖い。グロすぎるから、想像力はあまり働かせないほうが無難(笑)。

    『ON』ほど比奈子の記憶力が発揮された感はないけれど、内容はこっちのほうが私には面白かった。比奈子の同僚たちに愛着も湧いてきて、止まらぬ予感。

    「メールが言葉を発するかい?血の通った温かい言葉をさ」という言葉が心に沁みました。グロくても爽やか、それも良いとこ。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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