CUT 猟奇犯罪捜査班･藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 : 内藤了

• KADOKAWA/角川書店 (2015年3月25日発売)

感想・レビュー・書評

[yaziemさんの感想 · 2016年6月18日]

シリーズ物二作目。
非常にテンポが良くストーリーが展開されるので、あれよあれよと読み終わってしまった。
テンポが良すぎてミスリードがほぼ無いので、途中でなんとなしに先が読めるのが玉に瑕。
捜査班の今後のビジョンなどが出され、フィクションならではの期待感を煽る。
まーホントにドラマ向きの感じ。

[おじまゆうやさんの感想 · 2016年5月27日]

○新人刑事藤堂の成長に注目。ただ、描写がエグい。
「猟奇犯罪捜査班　藤堂比奈子」シリーズ第２弾。
今度は、子供たちが噂をしていた廃屋で、謎の死体を見つけるところからはじまる。
もともとは病院だったらしいが、しばらくの間使われた形跡がない。１階入ってすぐの部屋で見つかったが、なんだか怪しい。奥の方にも行くと、さらにさまざまな形状の遺体が見つかる。

屋敷のあちこちに、体の一部、それも様々な部分が切り取られた遺体が転がっていたり、寝かされていたり、座らされていたり・・・猟奇殺人以外の何物でもないが、犯人はもちろん、その目的も、被害者の素性も全く分からないところから今回は捜査が始まる。
早速手詰まりになるわけだが、「死神女史」のところへ行くと、（第１弾にも出てきた）ある心理学者を紹介され、手がかりをつかむことができる。
一方、以前にストーカー被害にあっているかもしれない、と相談しに来た女性と再会することができ、その周辺で奇妙なことが起こっていたり、手がかりを発見することができる。
手がかりを手繰り寄せた比奈子は犯人らしき男を捕まえることができるが・・・

至る所にわかりやすいほど伏線は張られているのだが、見事に最後は回収しきるくらいには、初めから謎だらけに仕立てている。謎解きを追うのも楽しく、比奈子の刑事としての使命感や成長に立ち会うことができるだろう。
しっかし、この犯人は頭おかしい。笑　さすが猟奇殺人。

[80506967さんの感想 · 2016年5月12日]

今回もおぞましい事件だった。捜査班の形ができてきたので、今後の活躍が楽しみだ。長く続いてほしいな。

[エリエールさんの感想 · 2024年2月15日]

ドラマから。
佐々木希が演じた話。
八王子の森の中に西洋風の病院が建てられていて、そこは幽霊屋敷として地元でも有名な名所だった。
しかしその建物を取り壊すことが決まり、解体業者が屋敷に入ると、そこには奇妙な遺体があり、通報が入る。
屋敷を訪れた厚田班含む警察関係者は、近づいただけでもかなり臭うその屋敷の扉をあけ、奇妙な遺体と対面した。
1階のソファには赤いドレスを着た両腕がない白骨死体。
キッチンには臀部より下が無い裸にエプロンを付けシンクに置かれた死体。
2階の和室には布団にネグリジェ姿で寝かせられた臀部から恥骨にかけて無い死体。
バスタブには裸で寝かせられ臀部のない死体。
そして1番新しい死体は、首をパックリと切られ血溜まりの中にいた両方の乳房が切り取られている死体。
その死体の数々腐乱状態から珍しく東海林先輩が口から虹。
捜査の合間に何度と登場する今川焼きのお店。
そこで知り合った少年探偵団だと言う子供達と比奈子はどんどん仲良くなっていく。
偶然にも、ストーカー相談で仲良くなった佐和さんの息子とも仲良くなる。今後、まだ幼い彼のしっかりとした行動により比奈子は助けられる事になるのが、今作の鍵ではなかろうか。

読んでいて思ったのは、、、ドラマ見る前に読みたかった…！！
でした。犯人知ってる。知らない状態で読みたかった。基本ネタバレOKな私だけど、知らない状態で読んだ方が絶対面白いやんコレ！っとなった。こんな状態久々。。。
腐乱状態の死体の数々、それに群がる虫の描写、正直読んでいてこちらも気持ち悪くなった。(ご飯は食べたけど笑)
それだけの描写が書けるというのがシリーズを集めようか迷っている人にとっては大切なことかも。私はこれを読んでこの先も大好きな話になるだろうと確信した。
次作も楽しみ！

[さくらさんの感想 · 2023年6月10日]

藤堂比奈子シリーズ2作目。
ぐろいなー。
3作目はどうなっていくんだろう？

[phineさんの感想 · 2021年7月9日]

藤堂比奈子シリーズ。
これより後のを実は読んでいたので、おおまかな内容は知っていた。
が、スリリングな展開に一気読みだった。
佐藤都夜怖すぎる。
やはり最も怖いのは悪意のある生身の人間だな。

[bookrokuidさんの感想 · 2021年2月14日]

一部描写はエグイが内容はコナンのようなライトさ。 頭使わなくてよき。

[さるさんの感想 · 2021年1月7日]

グロい。でも、読み始めるとグイグイ読める。ただ、横山と犯人の関係がよく分からなかった。横山がストーキングしてた女性たちと三人との繋がりって説明あった？伏線の回収が雑では？

[のがままさんの感想 · 2018年10月12日]

ホラーとは思わなかった。でも、怖いもの見たさかどんどん読めた。回転焼きの呼び方のいろいろも面白かった(≧〜≦))ﾌﾟﾌﾟｯ

[nur1202さんの感想 · 2018年9月29日]

途中で犯人がわかってしまう人が多いだろうけど、終盤での犯人の行動がものすごいですね。
犯行の目的も想像のちょっと上をいっていた感じ。
猟奇ものとしてかなりいいですね。
レギュラーキャラクターもそれぞれいい感じ。
シリーズものとして、よく仕上がっていると思います。
日常のパートもほのぼのして良かったです。

著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON　猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」