CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2015年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023303
作品紹介・あらすじ
廃墟になっている洋館から見つかった何体ものミイラ化した女性の遺体。それらはすべて体の一部分が欠損していた。猟奇犯罪捜査班の藤堂比奈子らの捜査によって浮かび上がる意外な容疑者。果たして犯人の目的は?
感想・レビュー・書評
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どうもご無沙汰してます久々の藤堂比奈子さんです。前作の内容は完全に忘れ去っていましたが、過去を振り返りがちの比奈子さんのお陰で記憶はある程度まで修復された。ありがとう。お陰で登場人物に困惑すること無く真っ直ぐ読み進めることが出来ました。
今回は心配していたオカルト要素は無く、論理的なサイコパスさんで安心。キャラの作り込みが素晴らしくどの人物も愛らしかった。吐いちゃ復活戦を繰り返し「へべちっ」とくしゃみをする東海林先輩 かわいい。
このままオカルトを封印してくれる事を心から願いながらゆっくりシリーズを追っていきたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解剖を担当する法医学教授の石上妙子が勝手に名付けたところによると、死神とハゲと天才と天然と木偶の坊のオタクの猟奇犯罪捜査班だそうだ。今回もまたまたえぐい猟奇犯だ。肌のきれいな女性の肌をはぎ取ってドレスを作るというのだから。出先で接する人、子どもたちでさえ、すぐに仲良くなってしまう新米刑事の藤堂比奈子が、またもや獅子奮迅の大活躍する。この天然ぶりが楽しいシリーズなのかもしれない。ひょっとして意外さを狙ってこいつが犯人じゃあないかという人物はそうではなかった。作者にそう思わされたなあ。やられた。かなり意外な人物が犯人だった。ただ、思い返してみれば、ちゃんと手掛かりはあったな。
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シリーズ第2弾。
今回で、正式?に、猟奇犯罪捜査班に⁉︎
死神たハゲと、天才と天然と、木偶の坊とオタクで、立ち向かうと…
まぁ、この6人は、キャラ立ちしてるから絵になるわ。
そんなに増えてるのか…班作る程…
怖い世の中やな…
今回は、幽霊屋敷と言われる廃墟から、続々とエグい遺体が…こういう場面は、グロいけど、空気は、終始重たいって感じでは、なく爽やか?な感じで進む?(個人の見解です〜^^;)
犯行の動機はこれか!人を飾り物のように扱いやがって!
もう、少しヒネリが欲しいところやけど、まぁまぁ面白かった。
やっぱ、捜査班のみんなが、個性豊かで生々してるのが良いのかな?
最後は、…To be continued.
大丈夫!もう買ってあるから(^-^)v -
猟奇犯罪捜査班の輪郭ができた話でした。
死神とハゲ、天才と天然と、木偶の坊とオタクというメンバーでなかなか言い得ている言い回しです。
廃屋で見つかった5人の損壊した若い女性の遺体、そして連れ去られた女性ー。
伏線の張り方が絶妙です。ドラマと設定が少し違うので思い出すのに時間がかかってしまい、初めてのように楽しめました。 -
シリーズ2作目。2作品を費やしての序章、という感じかな。ヒロインはあくまでも所轄のイチ捜査員。なのに作品のサブタイトルには「猟奇犯罪捜査班」との表記・・・・この違和感の謎が解けた(笑)。
事件は・・・ね・・・。
事件の猟奇ぶりはまあ、フィクションとして。
解決までの流れ、ヒロインのアクション映画ばりの活躍もまぁ、フィクションとして。
物語中盤で犯人が読めてしまい…案の定その通りだったことも、まぁご愛嬌として…。
シリーズのレギュラーであろう面々のキャラもしっかりと立ってきたし、罪を犯した天才心理学者へのヒロインの微妙な想いも微笑ましかったりして・・・。
というわけで、シリーズものとして、次も楽しく読めそうな予感。
★3つ、7ポイント半。
2018.12.18.古。
※シリーズの既巻をすべて読み終えたら、連ドラ版のDVDでもレンタルしようかな。
たしか、主演は波瑠さんだったけ…イメージとちょっと違うけど。
野比先生のキャストも、少々気になる。 -
シリーズ2作目。
皮膚がはがされたバラバラ死体。
ミスリードもありながら、要所要所に出てくるヒントで
なんとなく容疑者が浮かびます。
虫の描写がリアルでグロテスク。
1作目の犯人がアドバイザーとして復活。
羨望と強いこだわりのある、ナルシシズムな犯人。
普通を装える異常者が一番怖いです。 -
藤堂比奈子シリーズ2作目。
1作目では比奈子のあざとさが気になって次読むかは微妙…と思ったけど、2作目を読んでみたら、1作目よりも断然面白かったし、比奈子のあざとさも気にならなかった。
死体にたかる蛆虫描写がリアルでなかなかえぐい。
犯人は中盤から何となく予想はついていたけど、善人の皮を被っていた犯人が本性を現したときにはゾッとした。
死神とハゲと、天才と天然と、木偶の坊とオタクがひとつのチームになって、これからどんな事件に立ち向かっていくのか、楽しみ。
ガンさんが死神女史に頭上がらなさそうなとこめっちゃ可愛い。
今川焼、私の地域では「御座候(ござそうろう)」って名前だなぁ。 -
シリーズ第2弾。
今回は前回よりもかなりグロイです。
文章が好みで読みやすく、中だるみなく読めました。
緊迫する場面と緩ーい場面が交互に描かれているから
物凄くグロかったけど、苦痛にはならない。
キャラも立ってるし、みんないい仕事してます。
ノビ先生(保)も重要な役どころで登場します。
ちょっと切ないんだけどね。
続きが楽しみです。 -
第1作からちゃんと読んで良かったと思った(笑)
完全にフィクションな警察機構だから面白いのかも。絶対に現実では「その比奈子ちゃんの行動、厳重注意ものだろ!」と突っ込みたくなるけどね。
幽霊屋敷で見つかった五体の女性の死体を捜査する一同。なんとなく途中で犯人が予測できてしまうのだけど、展開が飽きさせないので楽しかった! -
できるだけひと月にいろんなジャンルのいろんな作家の本を読むと決めているので、上下巻とかでない限り、同じ月に同じ作家はほとんど読まないんです、基本的には。しかしどうにも気になって仕方なく、続けて『CUT』へ。
今度の事件もエグい。体の一部を剥ぎ取られた若い女性たちの遺体。これが廃墟と化した西洋建築の元精神病院に「展示」されているのだから、怖い怖い。グロすぎるから、想像力はあまり働かせないほうが無難(笑)。
『ON』ほど比奈子の記憶力が発揮された感はないけれど、内容はこっちのほうが私には面白かった。比奈子の同僚たちに愛着も湧いてきて、止まらぬ予感。
「メールが言葉を発するかい?血の通った温かい言葉をさ」という言葉が心に沁みました。グロくても爽やか、それも良いとこ。 -
二作目!
今回は廃墟となった古い洋館が舞台です。
なんともグロテスクな事件、描写が細くて鼻の奥ツンとする感じがしました…
メインメンバーが固定され、一作目より更にキャラクターの人物像が濃くなったように思いました。
今作では、この事件を取り巻く登場人物の数が多く(犯人候補に浮かばない人物含め)
個人的に内藤了さん作品の好きな部分である、キャラクターの魅力が活きていて面白かったです。
シリーズはまだ先が長いので、これからの展開を楽しみにしたいと思います! -
ガンさん、東海林、死神女史は前作に続き予想通りの登場だが、意外だったのは三木捜査官に彼女(カフェ店員)ができて笑顔になったこと、そして中島保が登場することだ。ONで登場した人たちが猟奇犯罪事件の解決に力を合わせる。
ストーカーにあっているという背中カフェ吉田佐和を連れて警官が比奈子の元に来る。彼女には7歳の子どもがいて太鼓屋の今川焼きが大好きらしい。これらは大きな布石となる。
太鼓屋(後に比奈子は常連)の今川焼きを食べてみたくて店を訪れた比奈子は、そこで探偵団という子どもたちと出会う。子どもたちは幽霊を確認するために八王子市内にある大正時代の精神科病院の廃病院に行くという。子どもたちは怖くて帰ったあと、比奈子は東海林とそこで複数の遺体発見する。遺体からCUTの意味がわかってくる。
ここからが面白い。
それぞれの被害者の残された痕跡から機会と方法が明らかになってくる。後は動機である。その動機がわかった時に、犯人が炙り出される。
このストーリー性は読みやすく、良かった点である。
比奈子の母が末期癌で痩せたのをチャンスといいコスプレをして笑顔でいたことが前作で描かれていたが、今回の大きなヒントになっていると感じる。
保が言う、コンプレックスは自己顕示欲の裏返しと。日々の中でも自己顕示欲の強い人は、コンプレックスを抱えているように思える。しかし、保はプロファイラーではなく、人の心に潜入するはずだったと思うのだが・・・
猟奇犯罪捜査班の設置構想がガンさんと死神女史の間の構想というのは意外だった。しかし、題名がそうなのでできるのだろう。これからがシリーズ本番ということなのかもしれない。 -
22年7月6日、Amazon audibleで、聴き終えました。内藤了さん、4作目。
ちょっと(いや…かなり?)グロいけど…面白かったです。楽しんで、聴きました。
犯罪の猟奇度合いは、前作よりも増しているように感じました。ただ、犯人は…すぐわかってしまいました。そこは、残念。
主人公達のチームワークは、前作よりも良かったかな( ◜‿◝ )♡楽しかった!次作に、「この人も、登場してほしいな」と思う人物もいて…そこは、楽しみです!
audibleの、残念な?点を一つ。
登場人物達の名前の、漢字表記がわからない┐( ˘_˘)┌ググって調べりゃ、いいんでしょうけど┐(´ー`)┌ -
描写は半端なく気持ち悪い。
だからなかなかページが進まなかったが、物語の後半は読むスピードが止まらなかった。
あの少年が悲しむようなことがないようにと願いながら読み進めた。
このシリーズを次々と読んでみようと思う。 -
なんといいますか、ストーリー面白かったんだけど早々にこいつ犯人だよ!とわかってしまい、ちゃうよちゃうよ!こいつだよ!!と主人公に向かい言ってた笑笑 んんー。次作に期待かな。。うん。
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読書録「CUT猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」3
著者 内藤了
出版 角川ホラー文庫
p36より引用
“「異常ってだけじゃ、俺たちは動けんもん
なあ。事件ってヤツは未然に防げればそもそ
も事件じゃないわけで、それがだよ、起きて
しまうと俺たちのせいってことになるんだこ
れが」”
目次より抜粋引用
“ストーカー犯罪相談会
くつろぐ遺体たち
日本精神・神経医療研究センター
猟奇犯罪捜査班
コレクター”
記憶力が極めて高い女性刑事を主人公とし
た、長編連作ホラーミステリ。シリーズ第二
弾。
はっきりしていなかった意識を取り戻した
女性は、自身に何が起こっているのかを思い
出そうとした。裸で自分が今いる場所も分か
らないまま、彼女は目の前の人物にされるが
ままになる…。
上記の引用は、主人公の先輩刑事の台詞。
何事も無い日常のありがたさは、自分の身に
不幸が訪れてからしかわからないのかもしれ
ません。
シリーズ二作目にして、役者が出揃いつつ
ある感じです。相変わらず、人がバンバンと
死に、その死に方もグロテスクなので、読者
を選ぶ作品でしょう。
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今回も猟奇的で目が離せませんでした。とはいえ、解体処理場とでも言うべき現場の血の池、蛆虫などの描写は、絶対に実写化してほしくはないけど。後味良く終わってくれるところが秀逸。
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なんの予備知識もなく読み始めたら…
あらま!この本の前にもう一つ前段の「ON」があったのね!?
通称「幽霊屋敷」で見つかった5人の女性の変死体
どの死体も身体の一部を切り取られている&ドレスアップされていた
犯人を探る八王子署の藤堂比奈子は彼女たちがストーカー被害にあっていたことを知り…
意外な犯人とその動機が分かるまでが面白くて
ページをめくる手が進む、進む!
最後の最後で小説のタイトルに「お~!」
逆になっちゃったけど早く「ON」読まなくっちゃ! -
捜査が二転三転していく中、近しい人でも容赦なく死んでいくし犯人にもなるんだよなこの作者はという思いがずっと頭にあるので気が抜けず最後まで面白く読める。次巻も楽しみです。
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藤堂比奈子シリーズ第2弾。
ドラマで観てた内容だったから、ストーリーはわかってたけれど、ドキドキだった。比奈子やのび先生、死神女史、ガンさん…などなど周りのキャラもいいキャラだし、それぞれの関係性が良い。 -
早速の第2弾目。特殊班チームとしての闘いに向かう姿が感じられる巻です。クライマックスでの緊迫感は前作より控えめかなと思いますが、意外性のある犯人と救いが見られるラストは次回に期待させられるところですね。
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シリーズ2作目。
体調を崩し、高熱が出て寝たきりの状態で「よし!これで本がゆっくり読める!」と思ったのですが、序盤で既に具合が悪い時に読むもんではない…と少し後悔しました。
虫が気持ち悪すぎる。おえ。
今回もグロかったけれども面白かった。
三木さんカップル何だかいいなぁ!
犯人は早い段階で予想が付いてしまったけれど、それでもハラハラし、速攻で読み終えてしまいました。
次は体調がいい時に読もう。 -
藤堂比奈子の第2弾。
猟奇犯罪捜査班というだけあって、現場はかなりのグロさ。
死体もゴロゴロ出ます。
それを捜査するのは新米の女刑事。
しかも、どちらかというと癒し系?
事件の内容とそんな女刑事のキャラのギャップが人気なのかな…
2017.10.25 -
藤堂比奈子シリーズ第2弾。
読み終えた後、「CUT」というタイトルがおぞましいほどにしっくりとマッチしていることに気づく。
藤堂比奈子が成長した姿が見れるかというと、それほどではない。
ただ、彼女の「どこかズレている」面が確実に顔を出してきたように感じた。
犯行・動機自体は猟奇的で面白かったけれど、犯人の存在感がなぜか薄かった。なので★3。 -
猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ2作目。
前作に引き続き、読み始めたら止まらない作品です。
今回は、なんとなく韓国映画の猟奇殺人の雰囲気が思い浮かびました。
主人公の成長ぶりがうれしく頼もしく感じます。
ラストまで一気に読ませて頂きました!
朝の通勤電車の中で!(笑)
このシリーズは次回作の冒頭部分が予告編のような形で収録されているのが特徴です。
気になって、次回作も読まずにいられなくなってしまいます~ -
犯人を当てられない私でもこのシリーズの犯人はすぐ分かる。分かりやすさが、売りなのでしょうね。読みやすいので、おすすめです。