お引っ越し

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.22
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本棚登録 : 320
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023389

作品紹介・あらすじ

マンションの内見に来たキヨコ。ふと避難経路が気になり非常口の扉を開けると、そのまま閉じ込められてしまう。無事にでることは出来るのか……。今までありそうでなかった、引っ越しにまつわる恐怖を描く連作短編集

感想・レビュー・書評

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  • 『「引っ越し」に潜む“恐怖”を描いた、世にも奇妙な連作短編集』(帯より)
    全7編。

    「扉」…主人公:女性会社員。マンションの内見に訪れた際、壁の画鋲や非常扉が気になってしまう。
    「棚」…主人公:シングルマザー。引っ越しを翌日に控え、玄関の棚の整理がまだだと気付く。
    「机」…主人公:主婦。新しいパート先である家族経営の引っ越し業者の机の引き出しに手紙を見つける。
    「箱」…主人公:女性会社員。職場の大掛かりな部署移動で自身の箱がなくなる。
    「壁」…主人公:男性SE。同僚の住むマンションの隣人の声や壁ドンがうるさくて寝不足らしい。
    「紐」…主人公:女性会社員。ネットの地図で新居付近をバーチャル探索。

    日常生活に起こりうる身近なホラーで冷や汗かきました。
    ミステリーというよりホラーサスペンス。
    「机」と「壁」は、引っ越しそのものとは関係薄いですね・・・ざっくり言えば引っ越しだけど…まぁ面白かったからいっか(笑)
    「5人のジュンコ」を読んだときは私の読解力が足りないせいか、もやっとした印象でしたが、この作品は「解説」というその後やまとめの短編があるため読後感はわりとすっきり。
    イヤミスが好きな方は最後の「解説」は読まない方がいいかも?
    雰囲気は乃南アサさんの短編みたいで好きです。

  • 引っ越しをテーマにした7話からなる短編集。
    すべて独立した話なのかと思ってたら最後の話を読んで連作短編集だったと分かりました。
    注意深くちゃんと読んでいる人なら気づいたのかもしれませんが、全ての話に共通して出てくるキーワードがあります。
    そういう仕掛けをしているあたり、この人らしいな~と思いました。
    あと気持悪いグロテスクな表現が出てくるのも健在で、もしもこの本を作者名を隠して渡されたとしても誰が書いたか分かったかも?と思いました。

    「扉」
    物件探しをする女性が内見に来たマンションの非常口に閉じ込められるという話。

    「棚」
    引っ越しを数時間後に控えながらまだ荷物が片付かない女性の話。

    これは読み手のちょっとした思い込みを利用して「ああ、そうだったのか」と思わせる話で、いかにもこの人らしいと思いました。
    問題を先延ばしや棚上げする人って、引っ越しの荷物も片付かないのかな~と読んでて思い、棚上げってタイトルの「棚」とかけてる?などとそこまで読んでしまいました。

    「机」
    怪しげな引っ越し業兼リサイクル業の会社で電話番として働く女性。
    彼女は事務所の冷蔵庫に入れていた自分のデザートが無くなっていることに気付く。
    その後、恐ろしいことが書かれた手紙を机の引き出しから発見して-。

    これが一番面白かった。
    一番この作者らしい話だと思う。
    結果を見て、「ああ、なるほどな~」と思いました。

    「箱」
    派遣社員からイジメられている女性社員の話。
    彼女は会社でビル内の引っ越しをした際に自分の荷物が無いことに気付く。
    その箱には彼女にとって大切なものが入っていてー。

    「壁」
    隣人の夫婦喧嘩の音がすごく、寝不足な男性の話。

    「紐」
    「引っ越し魔」の女性の話。

    「解説」
    タイトル通り、他の6話の真相や本当の結末が語られた話。
    これを読んであっさりした結末だと思われた話もまだその先や奥があったのだと分かる。
    そして、全ての話に共通したキーワードを知った時、読み返してみたくなる。
    一度読んだだけでは分かりにくい、真梨幸子ワールド前回といった印象の短編集でした。

  • 「世にも奇妙な物語」的な短編集。
    冒頭のストーリーがラストのストーリーに繋がったんだよね?解説も含めての連作なのね。
    軽めだけど真梨幸子氏らしい作品。

  • あまり公言しにくいですが‥大好きな真梨さんの本。
    今回のは読みやすくわかりやすいですよ。すんなり入ってきます。娯楽性が高いのかな?とても楽しく一気読みできました。やられた感も十分。
    机が一番好きでした。

  • ホラー短編にゃ。
    好みではなかったにゃ。

  • 2018/5/18

  • どの話もよくわからなかった…
    自分は本を読みながら頭の中で映像化してることが多いんだけど、そういうイメージもできなかったなあ

  • 読んだ直後にアオシマさんという名前の方に遭遇したら、ちょっと身構えてしまうかも?
    …いや、全国のアオシマさんはいい迷惑ですね(^^;

  • 「引越し」をテーマにした連作短編集。
    技巧をこらそうとして逆に技巧に潰されてしまっている残念な作品。

  • 引っ越しにまつわる都市伝説をテーマにした短編集。
    解説までひっくるめて一つの作品になっていて、構成が面白かった。ラストにはゾッと来た。この終わり方、好きです。

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プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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