- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023495
作品紹介・あらすじ
こんなはずじゃなかったのに――京都は下鴨神社近くの暗い神社。学業成就、縁結び、家内安全、商売繁盛…日夜一心不乱に手を合わせる女たちの花びらを一枚めくりあげれば、脈打つのは滴る蜜か、どす黒い血か――!?
感想・レビュー・書評
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どうしようもないものがたり。
これが人間なのだ!
これは人間なのか?
でも、読んでしまった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.8女の幸せとは、何かを問う短編集。血を吸う社が女たちの願いを叶えていく。初恋幻想を見事に打ち砕く。
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ゾッとするような話。
でも、とても面白かった。
他人からみて救えなかったとしても本人からしたら救いだったのかもしれません。
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世にも奇妙な物語風で面白かった。ハッピーエンドではなく、ゾワッとする終わり方が多かったが、引き寄せられる様に読み進めた。神社に行くのは女が多いとのこと。それぞれの主人公の想いがリアルで分かる部分もあった。女のあらゆる方面への心情がとてもよく描かれている。もっといろんな女の人生を見てみたいと思った。
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「世にも奇妙な物語」感
これくらいドロドロなのが一番好き -
2017年、14冊目は、再読月明け。ハズしたくないので、アベレージの高い、フェイバリット作家の一人、花房観音。
京都、下鴨神社近くにある、小さな神社。その社に血を滴らせることで願いが叶うという。
その社に、血を流し願いをした女の話が六編。今回は、そのタイトルだけ挙げておきます。
一、安産祈願
二、学業成就
三、商売繁盛
四、不老長寿
五、縁結び祈願
六、家内安全
どれも、「返(かや)りの風」、「人を呪わば穴二つ」などの言葉を思い起こさせる内容。読後感は、どれもあまりよろしくない。ミステリー要素はほぼないが、イヤミスのソレと近い感覚。しかし、イヤミスでも、官能でも、ホラーでもない、ジャンル分けが難しい、独特な感じ。
全体的に展開やオチはソレ程の意外性や、目新しさはない。その反面、細かい細工や、表現は実に巧み(←この字が似合うと思う)。字数的にも、引用登録していないが、二、学業成就の冒頭、1ページは、季節的にハマっている影響もあり、最高。
個人的には、二、学業成就。三、商売繁盛がお気に入り。ただ、作者の他のお気に入り作品と比べるとインパクトに欠けるかな、というコトで総合評価は、★★★☆☆としました。 -
2016 8 16
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お、これは官能というよりホラーでしたか。
若~干、いきすぎた感がありますが・・・ま、よかよかw -
京都 下鴨神社の側にある小さな神社、血を垂らしてお願いすると願いを叶えてくれるという。
安産祈願、学業成就、縁結び祈願、家内安全などのタイトルとは裏腹に、女達の嫉妬、欲望、恨みなど呪いが詰まった短編集。
納得のいくものもあれば、非情なものもあった。著者の思考がちょっとわからない。
(図書館)
著者プロフィール
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