アルケミスト Anniversary Edition

制作 : 山川 紘矢  山川 亜希子 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 286
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023556

感想・レビュー・書評

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  • 私達の冒険のゴールは、
    終の棲家となる家を手に入れること。
    贅沢さえしなければ、老いても暮らせる程度の
    財宝を蓄えること。

    そうだったっかな?
    でも、
    実際今の旅の目的は実際そうなってる。

    いいんだよね…
    これで、
    間違ってはいないはずだけどね…

    アルケミストの著者は、
    「じゃあ、今の旅の目的地をちょっと変更してみるかい?」
    なんて、
    まるで敏腕ツーリストの様に
    ワクワクするような旅のパンフレットを提示してきた。

    夢を見る事はあるでしょう?
    へんてこな夢を、しかも何度も見たとしたら、
    それは完全にお告げなんだよ。
    悪いことは起こらない。
    何しろ、神が(旅立ちなさい。)と促してる様なものなんだからね。

    羊飼いである少年サンチャゴは、
    今の生活を捨ててまでは旅立つ勇気を持たない私の代わりに、慣れた仕事をやめ、羊達も売り払い、旅に出る決意をした直後、速攻金を盗まれる。
    (ほらね。いわんこっちゃない。)

    こんな事が起こるだろうから、
    嫌なのだ。
    平穏は大事。
    危険は回避。

    でも、旅の資金を失った事から
    サンチャゴの運命はぐるり、と回転を始めるのだ。

    つまり、
    決意をし、行動する事で様々な出来事が起こる。

    そうそう。
    神の(夢の)お告げでは、サンチャゴの求めるもの(お宝)は砂漠のピラミッドの側で眠っているという。

    砂漠の民同士の争いが勃発している危険な地帯を抜けていかねばならない。
    らくだ(乗り物)も無い、
    金も無い、サンチャゴはどうするのか。

    どうするもなにも、(旅立ちなさい)と、促した神がそれに関しては責任をとるように、
    本当に何とかなるのだ。

    作中、何度も出てくる言葉。
    <何かを真剣に求めようとすれば、宇宙はすべて味方をしてくれる。>

    かと言って、天から金が降ってくる様なファンタジーじゃない。
    著者は、サンチャゴにあらん限りの努力をさせ、半ば強引に旅の続行をさせる。

    (もう、いいんじゃないか…
     旅はここらへんで止めても。お宝以上に愛する人も見つけたし、俺もうここがゴールでかまわないや。)

    と、挫けそうなサンチャゴに著者が最後に出会わせた錬金術師…

    彼の登場でサンチャゴの中に眠る不思議な魂が爆発する。
    そういえば、
    人が生きている。という事はそれだけでなんと神秘的な事なんだろう。
    それを都合よく忘れ、
    何事も無く、後は穏やかな老後を迎えられればそれでいい、なんてもったいない気がしてきた。

    少年が旅の途中で出会う、様々な人とのエピソードの中にもメッセージ性の強い言葉がたくさん出てくる。
    誰が読んだとしても、
    必ずどこかで一端、目を閉じバーチャル砂漠の旅に出てしまうだろう。
    そんな光り輝く物語だった。

  • シンプルながらも美しい装丁に惹かれて購入。
    羊飼いの少年が夢のお告げと自身の運命を信じて、海を渡り砂漠を越えピラミッドに隠されている宝物を探しに行くお話。

    児童文学というには哲学的な思索やスピリチュアルなアプローチが強く、人生の意義について大いに考えさせられた。残念ながらわたしは宗教全般に関する造詣が深くないので百卒長やヨハネの話もさらっと流してしまったが、それでも多くのメッセージを受け取ることができたと思う。

    星の王子様と同様、ベッドサイドストーリーとして読み聞かせをするのにはちょうどよい一冊。

  • すっかり夢を諦めていたら星5だったかもしれませんが、まだまだ諦めていないのでそこまで感化されませんてした。
    日本人の自然観には、この本で語られる大いなる魂という概念がもともと含まれているように感じます。
    なのであまり目新しくは感じませんでしたが、サンチャゴのように人生を歩みたいものだと思わされました。

  • 訳が合ったのか、楽に読めた。ただ、作者のこの作品に込めた思いがどれだけ吸収できたのか。

  • "前兆に耳を傾けよ"

    この本の通奏低音はこの言葉ではないかと思います。

    内容としては、ある少年が、様々な人との縁から成長の手がかりを手にして、旅を通して成長を成し遂げる話です。

    自己啓発本として読むのと、小説として読むのとでは印象がだいぶ変わってくると思います。

    個人的には、"中世的な世界観の中での冒険小説"として読むのが一番楽しめるのではないかなと思いました。

  • あちらこちらへ旅をしたいという願望から羊飼いになった少年は、前兆に導かれ世界を旅することになる。
    文面に散りばめられた言葉の数々に、コエーリョの人生哲学を感じた。

  • なんか、よくわからない感じがしました。
    自分的には、
    錬金術師>冒険的な人生=財宝
    別立てで愛
    のような気がする。

    本では
    財宝>愛>冒険的な人生
    別立てで錬金術
    なのかな?

    財宝を探す過程で、より素晴らしいものを見いだした。
    という話ではなく、財宝を見つけるという過程で価値ある全てが手に入り、でもやっぱり財宝大事。
    少年よ夢を追えという話だったのかな?

    それとも、大いなる声の前では全て等価ということ?

    いまいちよくわかりませんでした。

  • 星の王子様的部類だろうが、こちらの方が面白い。
    もう一度読もうとは思えないけど。
    古本屋で作者のサイン入りをゲットできるあたり、その裏付けとなるんじゃないだろうか。

  • 自己啓発本。特に目新しさはない。読みにくい文章。味わいがないのは翻訳だからか。原文で読めば違った感想が生まれるかも。

  • 本編の最後に筆者の対談が入っていて、それを読んでこの本がスピリチュアル系の作品だというのを知りました(笑)
    何かの紹介記事で読んだときは、すっかり冒険ものだと思っていただけにびっくり(笑)

    翻訳ものの場合は、日本語の表現が結構遠回しだったり、すっきりしない表現であってもそれで貫き通しているものが多いので、今回も特に気にせず読んでいましたが、言われてみると確かにスピリチュアルものっぽい。笑

    それでもまあ、楽しめました。
    一人の少年が「宝物」を探しに行き、その過程でいろいろな人に出会い、様々な体験を経ていく過程が書かれています。

    話の内容は特に特別なことが書かれているわけではなく、スピリチュアル系が好きな人が良く口にするセリフが書かれていることが多いので、それに拒否反応を示す人はいるかもしれません。

    ちなみに、個人的には本の内容云々ではなく、本の装丁がかわいくて好きです(笑)

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著者プロフィール

1947年ブラジル生まれ。世界中を旅しながら執筆活動を続ける。主な作品に『アルケミスト』『ベロニカは死ぬことにした』

「2018年 『ザ・スパイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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