ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」

著者 : 川村隆
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年3月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023624

作品紹介

「自分の後ろにはもう誰もいない」――ビジネスマンに必須の心構えとは。決断、実行、撤退…一つ一つの行動にきちんと、しかし楽観的に責任を持てば、より楽しく、成果を出せる。元日立グループ会長が贈るメッセージ

ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」の感想・レビュー・書評

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  • ビジネスマンが書いた本は多かれ少なかれ「俺がやってやった」感が出ているものだが、本書はこれまで読んできた中でも最もオレオレ感が少なくて、最後まで好感を持てた。

    書いてある内容は一つ一つは極めて当たり前のことなんだけど、全体としてまとめて見ると「すごく進歩的な考え方をしている、古い日本人」という不思議な経営者像が出てくる。たぶん、そういった人があの時の日立には(たぶん今も)あっているんだろうけど。

    例えば、「必要以上に群れない」とか「好き嫌いを排する必要はありません」といった合理的なところと、会社の視察に自分の奥さんを連れて行ってしまうという公私混同が同居してしまうという不思議。

  • 最後はやり抜く力、実行力や意思、情熱が大事なのだと感じます。

  • 支社長推奨書籍。
    確かに入ってきやすい。
    ①現状を分析する
    ②未来を予測する
    先のもう一つ先
    頭のアンテナを高感度に
    きちんと『やめること』ができるひと
    ③戦略を描く
    数字以外のビジョン
    方向性を示す
    朝令暮改にもルール
    アイデアはノートにメモ
    ④説明責任を果たす
    未来を話す時間を持つ
    メッセージを伝えるためのキーワード
    ⑤断固実行する
    情より理をとれ
    PDCA pとDが弱い日本人

  • ラストマンになれ、ということが本のメインテーマ
    上長がラストマンくらいの覚悟になってほしいとのことで渡してきた。

    ラストマン⇨社員を食わせてやれるのは自分だけ。飛行機事故でいつ自分は死ぬかわからないと思った

    カンパニー制もカンパニー長にラストマンになってほしいからやってる。
    社外の目、カメラの目が必要⇨客観的に見られる

    物事の前兆は現場にある。現場の人の意見を聞くことが何より重要

    修羅場体験が何より人を成長させる
    →ビジネスマンとしての自覚や責任感が芽生える

    失敗してもよい、という考え方は大変ためになった。「社長の頭の1%もしめてないだろうね」という部分は興味ぶかい

  • 今日から俺もラストマン

  • 〇責任をとるための方法、心構え
    この本は、日立製作所が傾きかけたときにいかにして救い、その肝はどこなのか解説してくれる。

    肝は、やはり「ラストマン」だ。「ラストマン」という英単語がないことはこの本でも紹介しているが、かのアメリカ大統領だったトルーマンも執務室にその座右の銘が刻まれた置物を置いていたとされる。
    "The buck stops here,"
    「buck」は牡鹿という意味で、アメリカのポーカーでイカサマが横行していた時代にナイフを持っていて、その柄が牡鹿だったことから、「責任」という意味に転じたといわれる。
    直訳すれば「責任(牡鹿)はここで止まる」なのだから、「自分で責任を食い止める」という意味になるわけだ。「ラストマン」には「自分がこの課題の最終責任をとる」「何かあったときは責任をとれ」という意味が込められている、というわけだ。

    でも自分で責任を取るということは、どういうことなのか?
    それは本書で示されていると思う。

    一部、トピックだけご紹介。

    ボトムアップとトップダウン
    カメラの目 俯瞰して
    タフアサインメント

    決められるリーダーが大切にしたこと(p94)
    ①現状を分析する
    ②未来を予測する
    ③戦略を描く
    ④説明責任を果たす
    ⑤断固、実行する

    会長として就任することを悩むくらい、日立の立て直しは尋常じゃない仕事であったと思う。しかし、そのプレッシャーをものともせずにやり遂げた。しかも汚名を残さず。
    自身の捨て身(?)とも思える決意もあったかもしれないが(いい意味では思い切り)、何より本書に書かれた部下の掌握術やよい実践がまぶしい。そしてそれに裏付けられたアドバイスが気持ちに響く。

  • ラストマン、また時間を空けて繰り返し読もうと思います。

  • 「ある種の心構えと、それに伴った実行があれば、仕事で楽しく、成果を出していくことができる。」

    この心構えがラストマン、責任を取ろうとする意識。
    どの章もどの一節も、当たり前だなと思うことばかりですが、日立での取り組みをベースにしているので、簡易な疑似体験の場になってます。

    内部監査の全国大会で一番の収穫だったのが、この本に出会えたこと。

    個人的には、あれこれどん底に落ちたとは思うので、ここからどう復活するか。精進あるのみ。

    以下、備忘。

    ・意思決定者を少なくすると「結論が尖る」
    ・方針といった大きな決断はトップダウン、現場レベルの提案はボトムアップで吸い上げ。このふたつの循環が理想。
    ・どこから出血しているか、上司・経営のせいにしてもわからない。自分が原因でなくとも、尻拭いする覚悟で原因をさくり出すしかない。
    ・健全な競争こそ、人や組織を発展させる。健全というのは、互いの実績を認め合いながら、会社全体で上を目指すような競争。足の引っ張り合いではない。
    ・どうすれば勝てるのか、評価されるのか。これがはっきりしていることも大切。
    ・経営者意識を持たせるために、カンパニー長が投資家へ説明。業績、経営戦略の報告。
    ・企業は現状維持をめざせば途端に腐る。成長目指して、現状維持。これは個人も同じ。「これぐらいでいいだろう」と思った途端に、成長が止まり、後退する。
    ・5つのプロセス
     ①現状分析
     ②未来予測
      読みが外れたときの対策までを読んでおく。
     ③戦略描く
      充実した人生とは、内省のある人生
     ④説明責任を果たす
      未来を話す時間を持とう。
      ER(employee relations)活動に力を入れる。
     ⑤断固、実行する
      チェック、改善は得意だが、プランと実行が弱い。なので、PDCAサイクルが回らない。

    ・能力を鍛えてからマインドを鍛えるという順番
    ・部下を育てる立場の人にも、51点を受け入れる度量が重要。人に完璧を求めないほうが自分自身もずっと楽になる。
    ・部下がミスや失敗をしたときに何も言わずに済ませるのは上司として失格
    ・「評論家」は永遠にラストマンになれない。
    ・真っ当に努力する人が、正当な評価を受けるように。
    ・慎重なる楽観主義者(cautious optimist)
    ・目の前の仕事に真剣に取り組まない人が出世する道はありません。
    ・派閥があると公正性を保てません。派閥の論理で人を昇進させていくと能力のない人がリーダーになるケースもあり、会社はおかしくなってしまいます。「人と群れない工夫」が大切な所以です。

  • 経営者から管理職、学生まで幅広く読まれるべき本。もっと若いときに読みたかったと思える。自分に内省を促すきっかけにもなる。やはり著者は凡庸な経営者とは違うと感じさせられ、説得力がある。

  • あたりまえのことを当たり前にやる。
    その実行力を体験から伝えている。
    目新しくないが、シンプルなメッセージがタイトルどおり。
    熱を伝えるわけでもなく、静かに微笑んでしまうので人柄が伝わる。

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