かなしみの場所 (角川文庫)

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  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023808

感想・レビュー・書評

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  • 寝言が原因で夫と離婚し、雑貨作りの小商いをしながら実家で暮らしている。
    人に寝言を聞かれる恐怖心からか実家で眠れなくなってしまったが、雑貨を卸している「梅屋」の奥の小部屋では熟睡できるので、頻繁に梅屋に眠りに通っている。

    幼いころに「天使のおじさん」に誘拐された記憶を持ち、いつか「誘拐犯」が自分の前に現れるのではないかという期待を持っている。

    話としては梅屋のバイトのみなみちゃんや、近所の人、そして両親や伯母と過ごす中で、「誘拐事件」の真相を知るという展開である。

    離婚の原因にもなってしまった、心の引っかかり続ける「天使のおじさん」の正体を知ることで、過去を乗り越える、という、よくありがちな傷ついたアラサー女性再生物語である。

  • 150426

  • 静かで優しい世界に包まれながら自分自身が抱えるものを浄化していくような、そんな大島さんの世界が表れた作品でした。
    果那さんがだんだんとたくましく、自分の足で一歩ずつ歩いていく様子や、みなみちゃんが尽きてしまっても立ち直っていこうとする姿とか、読んでいて心が穏やかになりました。二人がお菓子を食べるシーンがすごく好きでした。

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著者プロフィール

1962年名古屋市生まれ。92年「春の手品師」で文学界新人賞を受賞し同年『宙の家』で単行本デビュー。『三人姉妹』は2009年上半期本の雑誌ベスト2、2011年10月より『ビターシュガー』がNHKにて連続ドラマ化、2012年『ピエタ』で本屋大賞第3位。主な著作に『水の繭』『チョコリエッタ』『やがて目覚めない朝が来る』『戦友の恋』『空に牡丹』『ツタよ、ツタ』など。

「2018年 『モモコとうさぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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