ブラックミステリーズ 12の黒い謎をめぐる219の質問 (角川文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2015年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023822
作品紹介・あらすじ
今宵は推理をしていただきます。ある館に呼ばれたのは「運転手」「投資家」「詩人」「船長」。一人一人が謎を提示し、会話の中から真相を当てるワンナイトゲームが始まった。語られるのは創作か真実か!?
感想・レビュー・書評
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水平思考クイズに興味があるので、読んでみました。
1つのお話ごとに推理パートと小説パートに分かれていて解説としてはわかりやすいのかなと思いました。
水平思考クイズだから仕方ないのですが、それはあり得ないでしょと思ってしまった部分があったので☆4です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このゲーム自体は、テレビか何かで見たことあって、やりたいなーて思ってる。
各話のオチは分かんないのもあったけど、最終的な話のオチは想像したとおりだった。
てか、もっとブラックだと思った。 -
水平思考パズルで有名な「ウミガメのスープ」のミステリー版。
ある古い洋館に集められた5人の男女。
一癖も二癖もある彼らが出す問題は、全12問。
不可思議な問題を出題者が提示し、回答者が出来るのは、イエス、ノーで答えられる質問のみ。
果たして、真実に辿り着く事は、出来るのか。
カードも小道具も、何も使わない、言葉だけのシンプルなルール。それ故に、深い謎と真実に辿り着くプロセスが興味深く、楽しめます。
「熱烈なキスを交わした結果、2人は二度と会えなくなった」
「赤、赤、赤。どこまでも続く赤に絶望し、男は自殺した」
「計画は予定通り完了した。最後に被害者の顔を見て、誘拐犯は絶望した。」
などなど
水平思考パズルを知らなくても、楽しめます。
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今宵は推理をしていただきます。ある館に呼ばれたのは「運転手」「投資家」「詩人」「船長」。一人一人が謎を提示し、会話の中から真相を当てるワンナイトゲームが始まった。語られるのは創作か真実か!?
“熱烈なキスを交わした結果、ふたりは二度と出会えなくなった”“のろまを見捨てたために、彼女の出費は倍増した”など、12の謎めいたユニークなシチュエーションの真相を、イエス、ノーで答えられる質問だけで探り当てろ!ミステリ心をくすぐる仕掛けとユーモアが満載!!全世界でブームを巻き起こす推理カードゲーム「ブラックストーリーズ」初の小説化。
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カードゲームのブラックストーリーズを知らないが、それでも充分に愉しめる。ある館に集められた見知らぬ人々が、順番に問題を出し、イエスかノーかで答えられる質疑応答をしながら、真相に近づいていくという趣向である。ルールは簡単なのだが、質問者の閃きや推理力がかなり必要とされ、一緒に考えることで参加している気分を愉しめる。そして明らかにされる真相がどれも予想外のもので驚かされる。これは実際にあったことなのかそれとも参加者の創作なのか。各人の背景を想像するだけでもぞくぞくしてくる。どこかに気づかない仕掛けがあっても驚かない一冊でもある。 -
面白い遊びだなと。
でも問題にできるシチュエーションを探すのは大変そうだ。
シスターと大旦那様とは何者なのだろうか?? -
実在するブラックストーリーズというドイツ製のゲームを元に、4人(5人?)が出題者の出すお題の真相を探る。元のゲームは面白いのかもしれないが、問題自体が複数の解釈ができるものなので、なんとなく納得いかないところもあった。実際にやると人柄がでそう。
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「ウミガメのスープ」、それをカードゲーム化した「ブラックストーリーズ」、の小説化です。
アナログゲーム好きなので以前から興味がありましたが、期待と不安を軽く飛び越えていて楽しく読めました。
水平思考遊びの入門書的にも読めそう。
内容的にブラックでないもの、突飛すぎない問題集(?)があるなら、家族での長距離ドライブとかでも遊べそうですね。 -
推理カードゲームの小説化らしいけど、それを知らなくても小説として面白かった。ブラックな謎解きゲームそれぞれも面白かったし、参加者の過去が謎につながるのもよかった。
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ちょうどDSの「スローンとマクヘールの謎の物語」というゲームを終えたばかりに読んだので、同じゲームを題材にしているところにものすごく驚きました。自分的にタイミング良すぎて怖いくらい…。ゲームの方は自分で謎を解いていきますが、小説には登場人物がいて、それぞれみんなで質問をしあって謎を解いていきます。嘘のないゲームで、それぞれの過去が明らかになっていく…。かなり読みやすいので、短時間であっさり読みたい人にはオススメです。