ワン・モア (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 270
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023846

感想・レビュー・書評

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  • 桜木紫乃さんの本はこれで7冊目。
    これまで読んだ6冊の中では【蛇行する月】に☆5つをつけていて、そのレビューにも”この本が一番好み”とかいています。
    が~!
    訂正です。
    この【ワン・モア】が一番好きです。

    医師の柿崎美和は安楽死事件を起こしたため、離島に左遷される。
    高校時代から問題児の美和は離島でも、自分の生き方を変えようとせず、元競泳選手の昴と不倫関係になる。
    そんな美和のものに、高校時代からの同級生で医師の滝澤鈴音から「癌で余命宣告を受けている」との連絡が。
    離島から鈴音のもとに帰る美和。
    そんな二人を取り巻く人たち。
    それぞれが抱える人生。
    いろんなことがあって、いろんなことに傷つくけれど…

    来年はもっと桜木さんの本を読んでみよう!
    そう思わせてくれた一冊です。

  • 美和、問題ありの医者の危ない恋から始まる物語。美和は自分の信念に基づき行動する。白い目で見られても後ろ指さされても自分が信じた道を歩く。大切なことは何かを分かっている。だからかっこいい。美和を中心にいろいろな人物が関わり合ってくる連作短編集。佐藤店長の話はどうなることかと。あと赤沢さんのけじめ。そして鈴音が捨て身で拓郎にぶつかっていった結果。どれも良かった。泣かされた。登場人物が全員集合する最終話。人生はまだまだ続く、問題もあるだろう。けれどなんとかなる。希望を捨てずに前に進めば。そんな気持ちになる一冊。

  • 短い作品なのでサクッと読める。
    読後感は良い。


    生きることの辛さと、前を向くことをしみじみ作品から感じた。

  • 特に今回のお話は、美和をはじめ、かなり芯のずしんとした強い女性が多いが、どのひとも可愛さがある。一人ひとり登場するごとに人物に色や形が増していき大きな物語となった。少し大袈裟だが曲「ボレロ」を感じた。
    最後のワンちゃんまで加わる大集合には、好き嫌いが分かれるようだが、自分はとても好き。みんなのワンモアが積み重なっている。それにしてもものすごく上手い。
    このところ桜木さん作品が多くなり、一旦休憩します。

  • 過去を忘れるのではなく、内包しながら前を向く感じ。

  • 点が線でつながる、いいラスト。

  • 短編集なようだけど、登場人物を介して全てが繋がっている構成。桜木紫乃、やっぱいいわぁ。世界観が好き。

  • 暗い印象から始まり、また暗い話かと思いきや最後は良かったと思える本だった。少し泣けた。

  • しみじみと素敵な小説です。そこそこ色んな経験を積んだ30過ぎ男女が主人公の連作短編集。それぞれの気持ちが丁寧に書かれてる。どの短編も心に沁みたけど、末期がんを宣告され、もう一度別れた夫と残された時間を過ごしたいと願う女性の「ワンダフル・ライフ」、看護師と患者で知り合い「5年経ったら迎えに来る」と約束した男性を待つ「ラッキーカラー」が印象に残りました。短編の結末がはっきりとわからないものが多かったんですが、それは最後に収録されてる「ワン・モア」でわかる仕組みになっているのが、ドラマ仕立てで面白い。

  • 登場人物それぞれの物語が少しずつ繋がっていく連作。それぞれが幸せになっていくのを素直に喜んで読める。作者の技量が上がったと感じる。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年、同作を収録した『氷平線』で単行本デビュー。13年、『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞。『氷の轍』『裸の華』『霧(ウラル)』『それを愛とは呼ばず』『起終点駅(ターミナル)』『ブルース』『星々たち』『蛇行する月』『ワン・モア』『誰もいない夜に咲く』等、著書多数。

「2017年 『砂上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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