- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023969
感想・レビュー・書評
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江戸の幽霊話を追うお話。
2018/8/10 -
とても面白かった!
サラッと読めて良い。
本人も良い人、周りも良い人な話はいいね。
絵師はいつまで経っても描けないけど、描いたら離れてしまうかもしれないからこれでよし。
もう少し後日談が読みたい。 -
指物師の弦次が、独り立ちを機に仕事場を構えた浅草の裏長屋は、なぜか三五郎という住人1人しかいない。
立地はいいのに店賃は安くて、大家はいい人なのに。
それもそのはず、その長屋には幽霊が出るとの噂から、住人たちは次々に出て行ってしまったのだ。
幽霊は怖いが生真面目な弦次、お調子者の三五郎、そして納得できる幽霊画を描くために本物の幽霊を見たい絵師の朔天の3人は、次々舞い込む幽霊話の原因を探り始める。
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最初から幽霊の出る話(ファンタジー)だと分かってるので、途中で現実設定じゃないんだ…とガッカリすることなく読めます。
ちゃんと伏線も回収されていて、最後までおもしろかったです。 -
幽霊をみたがっている絵師のために幽霊話を集める人情話。シリーズになるのかな?
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一人前の職人を目指す弦次と職業不詳の三五郎、幽霊の絵が描きたい雲井朔天が幽霊を探して行ったり来たり。幽霊が出てくるが皆塵堂シリーズに比べれば恐さは少なく、気軽に読める。朔天が幽霊画を描くまで続くのかな。
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面白かったけれど、同作者の他シリーズとあまり変わらないなあと思ったり。
霊感が強いわけでもなく、普通に幽霊が見えていたりするわけですが、別に除霊するわけでもなんでもなく。
幽霊が出るのには恨みやら望みやら、なんらかの理由があるわけで、つまりはそれを解決してしまえばいわゆる成仏となるわけです。
朔天先生が幽霊を見たら、話は終わってしまうのか…見られない間、シリーズとして続いたりするのかしらん、などと思ったり。 -
知らずに幽霊が出る長屋に引っ越してきた指物師の弦治とその長屋の先輩住人の三五郎、そして本物の幽霊を見たい幽霊絵師の朔天の三人が幽霊事件を解く。
輪渡さんの描く怪談モノは総じて結構な本気モードで怖いんだけど、登場人物が皆、ほのぼのとしていて、その怖さをカバーしてくれる感じ。でも、今回の怪談話は全体的にあんまり怖くなかったかな。もともと怪談話は苦手な私だったんだけど、輪渡さんの作品に慣れてきたのか、もうちょっと怖くてもいいかも、、、と思ってしまった。だからか、他のシリーズより軽めの印象。でも、最後の展開は意外で、驚いた。何だかんだ言って、輪渡さんの作品は面白いし、大好き。この三人の続編も書いてくれるといいなぁ。 -
古道具屋皆塵堂の作者によるあらたな「ミステリ&ホラー」な時代小説。
とはいっても、いつものようになんとなくとぼけた味わいがあって「ホラー=こわい」という感じでもありません。まったりと楽しめる連作短編集。ホラーはちょっと・・・と苦手意識を持ってる方に読んでもらいたい一冊。
まあどうしても皆塵堂シリーズと比べちゃいますけどね。あっちに比べるとほのぼのしたところが気持ち少な目な感じはしました。こっちもシリーズ化するのかな?だとしたらまだ始まったばかりだからだんだんとこなれていくとかなのだろうか。割と楽しみです。