こめかみ草紙 串刺し (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 107
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041024362

作品紹介・あらすじ

濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手。(「霧嫌い」)事故で視力を失った鍼灸師が見た、人型の影。その後自宅に立ち籠める異臭の正体とは。(「蛍火」)八百屋の軒先につながれた奇妙な猿に掴まれると、決まって家から死人が出る。ある日、猿が袖を掴んだ相手は……。(「予言猿」)心霊現象でも人間の狂気でもない、怪談実話の新境地を拓く。それはコメカミとコメカミの間に宿る、かつてない恐怖体験談。

感想・レビュー・書評

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  • 2020.4.15読了。

    2度目。前回読んだ際よりも凄みを感じた。
    霊的なもの、人間そのもの、いずれにも当てはまらない話との触れ込み通り、なんとも評価し難い話が並び、癖になる。

  • 角川ホラー文庫で再読。怖いというより「なんだったのでしょうか」な不思議な話。ショート・ショート風にスルスル読めて面白かった。

  • "幽霊話でもないし、人間の悪の部分でもないし、奇妙な、不思議な話。
    トワイライト・ゾーン
    よくぞここまで、これほどの話を集めたものだと、感心せずにはいられない。

    平山さんの本は、常に体調の良い時に読むべき。
    38度の熱にうなされながら読み終わった感想。ますます具合が悪くなる。。。"

  • 実話の恐怖体験談集。

    うーん、創作の平山節がほとんど見られないので、それを求めているととてもとても物足りなかった。
    ただ『予言猿』の最後は平山さんらしさがあるかな。

    実話の怪談集の中で怖いかというとそうでもない。
    しかしこの手の中に必ず『お風呂場で洗髪中に視線感じて…』のエピソードが出てくるのやめてほしい。それは怖いから笑

  • 作者のファンでなくとも、ホラーに免疫があるものでも、この怪談集は読後嫌ぁ〜な感覚を残します。怪談慣れしている方にもオススメ。
    欲を言えば数を減らしてもいいから篩にかけて欲しかったかも。しかしこの表紙はズルい。。綺麗。。

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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