- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041024362
作品紹介・あらすじ
濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手。(「霧嫌い」)事故で視力を失った鍼灸師が見た、人型の影。その後自宅に立ち籠める異臭の正体とは。(「蛍火」)八百屋の軒先につながれた奇妙な猿に掴まれると、決まって家から死人が出る。ある日、猿が袖を掴んだ相手は……。(「予言猿」)心霊現象でも人間の狂気でもない、怪談実話の新境地を拓く。それはコメカミとコメカミの間に宿る、かつてない恐怖体験談。
感想・レビュー・書評
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2020.4.15読了。
2度目。前回読んだ際よりも凄みを感じた。
霊的なもの、人間そのもの、いずれにも当てはまらない話との触れ込み通り、なんとも評価し難い話が並び、癖になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
角川ホラー文庫で再読。怖いというより「なんだったのでしょうか」な不思議な話。ショート・ショート風にスルスル読めて面白かった。
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"幽霊話でもないし、人間の悪の部分でもないし、奇妙な、不思議な話。
トワイライト・ゾーン
よくぞここまで、これほどの話を集めたものだと、感心せずにはいられない。
平山さんの本は、常に体調の良い時に読むべき。
38度の熱にうなされながら読み終わった感想。ますます具合が悪くなる。。。" -
実話の恐怖体験談集。
うーん、創作の平山節がほとんど見られないので、それを求めているととてもとても物足りなかった。
ただ『予言猿』の最後は平山さんらしさがあるかな。
実話の怪談集の中で怖いかというとそうでもない。
しかしこの手の中に必ず『お風呂場で洗髪中に視線感じて…』のエピソードが出てくるのやめてほしい。それは怖いから笑 -
作者のファンでなくとも、ホラーに免疫があるものでも、この怪談集は読後嫌ぁ〜な感覚を残します。怪談慣れしている方にもオススメ。
欲を言えば数を減らしてもいいから篩にかけて欲しかったかも。しかしこの表紙はズルい。。綺麗。。
著者プロフィール
平山夢明の作品





