機動戦士ガンダムUC バンデシネ (12) (カドカワコミックス・エース)

著者 :
制作 : 福井 晴敏  安彦 良和  カトキ ハジメ  矢立肇  富野由悠季 
  • KADOKAWA/角川書店
4.17
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本棚登録 : 94
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041024621

作品紹介・あらすじ

ミネバ救出の為にガルダを追うバナージ。それを阻止せんと立ちふさがるマリーダ。白と黒のユニコーンが激突したとき未知なるエネルギーが空を覆う――!?

感想・レビュー・書評

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  • マリーダやミネバだけでなく多くの人を助けたいバナージ、ミネバだけを助けたいリディ。そこにこそ大きな差が生じてしまった気がするよ
    体制に抗い続ける人間、体制に呑まれてしまった人間。そういった両者を前にしてザビ家の生き残りとして藻掻き続けるミネバが手を取りたい相手なんて決まってる
    だからってあの状況で瓦礫から手を離して自由落下を選択するのは度胸があるとかそんなレベルじゃないけど
    バナージを信じていたから飛べる。バナージなら助けてくれると確信しているから待てる
    人を傷つけ殺すしか出来なかったユニコーンでようやく大切な人を助けられたバナージは大きな分岐点を正しく乗り越えられたように思えるよ

    ミネバを助けてユニコーンを人を助ける機体と出来たなら、マリーダだって助けられる。「必ず連れ戻すよ」と約束する際のバナージとミネバの顔がいいね。二人はあんな顔ができるようになったのだと成長を感じられる

    でも、本当の意味でマリーダを助ける役目を課されているのはジンネマンであるのは良いね
    ジンネマンも多くを失って、彷徨って、何を壊すか何を守るかに藻掻いた人物。そんな彼が『ラプラスの箱』やバナージと関わる中で最も守るべき相手と定めたのが娘の名前を付けたマリーダか
    単純に助けるとか守るとかではなく、「帰るんだ」の台詞にジンネマンの本質的な願いが凝縮されていると感じられるね


    そしてそしてのガランシェールとネェル・アーガマの接触、大きな枠で考えれば連邦とジオンという敵対勢力。でもどちらもその大きな枠から外れるが如く自己の理念に従って行動する場面もあった。だから連邦とジオンでありながら本当に守らなければならないものの為に協力できる
    その両者を結びつける役をユニコーンガンダムが担う展開は良いね。ユニコーンはどちらの艦にも乗船したし、どちらの艦の為にも戦った
    ケーブルを掴むためにNT-Dを発動させてしまうのは大げさであるように思えてしまうけど、ミネバ救出の一件でユニコーンを滅ぼす者から救う者に変えているのだから、これは正しい意味で使われていると言える。だからこそ救いの虹が関係者を包み込むわけだ
    この時、バナージが救おうとしてけれど救えなかった人たちが助けてくれる描写が入るのは良かったなぁ……


    ミネバに拒絶された末にバンシィに魅せられるリディ、蹂躙され人心が乱れたダカールに降り立つカイ・シデン
    ユニコーンが新たな意味を掴んだ中で選ばれし者ではない者達による物語が始まりそうだ

  • 丁寧で有無を言わさぬ描写(リディを笑ったりするヒマもない)はもちろんのこと、「劇画・ガンダムUC」といった具合のオリジナルエピソードが説得力と必要性をもって立ち上がる。

  • 「バナージ!私を見つけなさい!!」
    UC屈指の名場面。
    ニュータイプとは??
    1つの答えではないでしょうか??

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