霜しずく 髪ゆい猫字屋繁盛記 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 51
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041024942

作品紹介・あらすじ

放蕩者だったが改心し、雪駄作りにはげむ丑松が猫字屋に小豆を一俵差し入れる。しかし時を同じくして、汁粉屋の蔵に賊が入っていた。丑松を信じたい、と照降町の面々が苦悩する中、佐吉は本人から話を聞くが……。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第六弾。

    四話目「雪しまき」。楠次の手紙が泣けます・・・。

  • 今回は「死」に関する4連作。

    逃げるように江戸に流れたが高女房は病に。

    一度の行き違いから気持ちがそれてしまった男二人。
    悔恨の情厚くしながらも片方の意地が和解を阻む。そんな男が死んで、その家族の力になる竹蔵。

    島抜けの途中サメの片足を食われ、看病してもらった恩を忘れず江戸にその生き別れの妹を探すが既に死病に侵され、必死の看病で、生き変われる男。

    泣かせる1冊。

  • 髪ゆいの話が殆どないシリーズです
    誰が主役なんだい?

  • 髪ゆい猫字屋繁盛記第六弾。

    全然作品の内容とは関係ないが、
    しばらくこのシリーズを読んでいなかったので、
    いつもはちょっとうざったい過去の振り返りが丁度良かった。

    といっても、あちこち人生が動くものの、劇的には動かない。
    まあ、そのゆるい速度感が良いのかもしれないが。

    魚竹の旦那さんが、昔の勘違いの罪滅ぼしのためにする人助けが、ただお金を払った揚げるだけでなく、家族の身の振り方もいろいろ考えていて、感心した。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    放蕩者だったが改心し、雪駄作りにはげむ丑松が、猫字屋に一俵の小豆を持って来た。妹のおきぬが世話になっている礼だと言うが、時を同じくして、汁粉屋の蔵に賊が入っていて…(「寒の雨」)。病に臥す助松の容態が悪化。竹蔵は、助松と揉めた過去を語り、罪滅ぼしのため助松の息子、幾松にある提案をする(「寒四郎」)。過去のしがらみも明日への糧に、どこまでも健気に前を向く人々を温かく描く、書き下ろし江戸人情小説第六弾。
    商品の説明をすべて表示する

    平成28年10月20日~24日

  • 第六弾
    訳ありの人も含め、過去のしらがみが明日への糧に、
    相も変わらずの江戸人情噺

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著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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