インフェルノ(下) (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025031

作品紹介・あらすじ

人類の未来を永久に変えてしまう、恐るべきゾブリストの野望――。破壊的な「何か」は既に世界のどこかに仕掛けられた。WHO事務局長シンスキーと合流したラングドンは、目に見えぬ敵を追ってサン・マルコ大聖堂からイスタンブールへと飛ぶ。しかし輸送機の中でラングドンに告げられたのは、驚愕の事実だった! ダンテの〈地獄篇〉に込められた暗号を解読し、世界を破滅から救え! 怒濤のクライマックス!

感想・レビュー・書評

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  • なぜゾブリストはウィルス起爆装置のありかを暗号に残し、このスイッチを自らの手で押すことはしなかったのか。止められるかどうかは神のみぞ知る…、最後は自分の手の届かない存在に託したのだろうか。

    中巻まではそう思っていたのだけど、まさかこんなことになっていたとは。
    ラングドン、シエナ、シンスキー、総督らが、「明日」に向けて、ただひたすらに求め、走り、追い、あるいは逃げ、移動し続けた「今日」の1日(そう、これは1日の出来事なんだからびっくりだ)。全てはゾブリストの企みを水際で食い止めるため。
    しかし恐るべきウィルスは…。

    いや、これはすごい本だった。やっぱりダン・ブラウンはすごい。脳の許容量超えてパンク寸前。
    歴史的建造物や美術作品、ダンテの神曲、それだけでなく遺伝子工学、人口問題に人類の未来、一つだけでも難解なこれだけの謎や問題を散りばめ、息つく暇もなく何度もドンデン返しをしてくる上、下巻ではまさかのあの人が!そしてまさかあの場面から始まっていたとは。完全に騙されていた。
    上下巻になると、壮大に広げるだけ広げて、あとは読者にお任せとばかりに尻すぼみに終わる話もある中、ダン・ブラウンは全部綺麗に回収していく。そしてこんな結末!もうびっくりだ。誰も死なないウィルス。でも人口増加は食い止められるウィルス。人間そのものを遺伝子レベルで改造してしまう。こんな未来、あり得るのだろうか…。
    ラングドンの世界は、パラレルワールドな世界になっていくのね。

    上巻も中巻も返してしまって手元にはないのだが、全部一緒に借りて一気に読むべきだった。そして最初から読み返したい。たぶんまた全然違う世界が見えて来る気がする。

  • ロバートラングドンのシリーズが好きすぎる。

    イタリアを舞台に、
    ダンテの神曲を模した謎のメッセージを解き明かすミステリー。

    イタリアに行った直後だったので、
    位置関係や建造物がイメージできて
    より楽しめた。

    ラングドンのユーモアと美術・宗教・文化の知識に
    引き込まれる。

    壮大な敵味方の騙し合いと攻防に驚かされた。

    ちょうど現実世界でもコロナウイルスが流行り始めたので、ゾブリストの陰謀と重ねてぞっとした。

  • 「ダヴィンチ・コード」「天使と悪魔」は既読となってます。(「ロスト・シンボル」は積本となって眠っています)
    両作ともに小説は読みやすく面白いが映画はイマイチという感想の作品でした。特に後者の映画は酷かった....

    で本作ですが。

    結末にとても納得がいきません!
    投げたボールが帰ってくるどころかそのまま川に落ちてゆらゆらとどこかに行ってしまったような気持ちの悪さ!
    このシリーズはまだまだ構想が沢山あるらしいですが...なんかもうどうでもいいような...いや、出ればきっと読むんでしょうが...

    ただ途中まではとても面白く読ませていただきましたし、イタリアを観光しているかのような丁寧な背景描写はとても勉強になりました。
    (ネットで美術検索しながら読むのが楽しかったw)

    映画が秋に上映されるようですが、まぁ原作がこれではとても期待はできないなぁ...

  • 昔読んだけど映画版とずいぶん違った記憶
    こっちの方が好き
    犯人は進撃の巨人のジークと似た考え方だった

  • 実際にありえそうで怖いなと思いました。
    上中下長いですが、引き込まれてすぐに読めてしまいました。

  • 人類の未来を永久に変えてしまう、恐るべきゾブリストの野望---。
    破壊的な「何か」は既に世界のどこかに仕掛けられた。WHO事務局長シンスキーと合流したラングドンは、目に見えぬ敵を追ってサン・マルコ大聖堂からイスタンブールへと飛ぶ。しかし輸送機の中でラングドンに告げられたのは、驚愕の事実だった! ダンテの<地獄篇>に込められた暗号を解読し、世界を破滅から救え! 怒涛のクライマックス!
    (本著裏表紙あらすじより)

    私は根が単純なので作家のミスリードには大抵引っ掛かります。今回も見事に引っ掛かりました。
    と言いますか本作は前編と中編の様々なところに仕掛けられていて後編で怒涛の謎解きが展開されていきます。
    『そうだったのか!』を何度呟いたことか・・・(笑)
    ただ根が単純なので悔しい気持ちは全くなく、思わず笑ってしまいながら『そーだったの?!』と言いつつ前編や中編の件の箇所を読み返したりしてます。ミステリー小説の楽しさの一つですね。

    超天才・ゾブリストの計画の起因となった現実世界が抱えている問題。
    よく「温暖化」解消が叫ばれていますが、この問題のさらに元となっている一番根深いところにある問題。これが本作の事件の原因となっています。
    そしてそのことに本作で気が付かされて、SF的視点で2020年の世界的な問題となっている「コロナ禍」が世界的な口減らしを自然が引き起こしているのかも、なんて考えまで思い描いてしまいました。新型コロナと比較されるスペイン風邪やペストも世界の人口減に役立った、という考え方もあるようですから。

    発売されたのも買ったのも4年も前。しかし読んだのが新型コロナ騒動真っ只中の今。
    タイミングが良いのか悪いのか何とも言えない感じを受けました。

  • このシリーズはだんだんワンパターン化してきてて、
    ほかのシリーズと混ざってしまう。
    今回もそれなりに面白かったが、
    ワクワク感は減退。

  • 人口が減少している日本にいると世界の人口爆発の問題がなかなか理解しにくいんだけど、確かにアフリカの難民キャンプとか生産的な労働はしないで子供だけ増やしてる悪循環は半世紀以上変わらないし、目先の倫理やキレイごとだけでは先が見えずに悪化していくだけのことってたくさんあるよなぁ…って思いました。

    マキアベリさんの「目的は手段を正当化する」というセリフは悪い使われ方ばかりするけれど、政治家はもっとマクロ的な視点からも物事を見なくてはいけないし、日本の今の政治屋のように権力を握って傲慢になり自分やお友達のためだけに動くのは社会の末期症状だな…とも思いました。
    こういうとき無宗教な日本人は地獄なんて信じないからタチが悪いね。

    読書にはストーリーを楽しむ小説系と知識を得るための実用系があるけれど、ダン・ブラウンさんの話はどちらも満たしてくれるから読んでいて充実感がありますね。
    知識欲を刺激してくれるので、どんどん読んでみたい本が増える。1日が48時間だったらいいのになぁ…。

  • 「ウイルス」「パンデミック」「PCR」等の文字を見ると、ノンフィクションではと思えるほどです。
    スピード感溢れる展開は一気読みです。

  • ダンテの「神曲」地獄(インフェルノ)が題材。このシリーズ特有の美しい外国の建物のイメージ描写に浸り、免疫学など最新科学に好奇心が刺激されるのは楽しい。
    ただ、本作はちょいと仕掛けを作りすぎ感。サブキャラの変わり様が鼻に付きもやもやしてしまう箇所も。終わり方は好きだけど。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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