記憶の渚にて

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.10
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本棚登録 : 217
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025277

作品紹介・あらすじ

あなたの記憶は、あなただけのものですか?
記憶の概念を揺さぶる、記念碑的エンタメ巨篇。直木賞作家による全身全霊900枚!


――記憶こそが私たちのすべて。
国際的に著名な作家だった兄が謎の死を遂げた。
古賀純一は兄の遺品の中から謎の遺書と『ターナーの心』と題された随筆を発見する。我が家の歴史を綴ったその文章は、記憶とは大きく食い違うデタラメばかり。偽装された文章は兄の死となにか繋がりがあるのか? 兄の死の真相に迫る古賀を待つ、謎、謎、謎――。
日本からイギリスへ。海を跨ぎ、150年の時を越える一族の記憶に導かれ、すべての謎が一つの像を結ぶとき、予想だにしない圧巻のラストが立ち現れる!

この不確かな世界を生き抜く力となる、最新傑作長篇。


☆本書に寄せられた推薦の声☆
「これまでの白石作品のなかで最も立体的で謎に満ちた物語。 ひとりでも多くの人に読んでほしいです。」 森絵都氏(作家) 「本の旅人」7 月号より
「小説だからこそ生まれた大胆な“仮説”。作者の物語る力に思わず引き込まれた。」 養老孟司氏(解剖学者)
「壮大かつダイナミック。先読み不可能な白石一文の新たな傑作!」 池上冬樹氏(文芸評論家)「本の旅人」7 月号より
「記憶」のあり方を疑ったとき、人生の意味そのものが大きく変わる。いくつもの謎に込められた意味が次々に明かされるクライマックスには鳥肌が立った。大胆な仮説をもとに私たちの認識を問う、おそるべき野心作。読後、世界が一変して見えるだろう。」 タカザワケンジ氏(書評家・ライター)


【著者略歴】
白石一文(しらいし・かずふみ)
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代の日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』『神秘』『愛なんて嘘』『ここは私たちのいない場所』『光のない海』など著作多数。

感想・レビュー・書評

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  • 話の長いおっさんとサシで飲んでくだまかれてる感じ。良い事も言うんだけど、急に雑談になったり、誰の話をしてるのかわからなかったり、宗教とか手かざしとか出てきた時点でもう早く帰りたい(読み終えたい)と思った。

  • 途中までは、謎めいた期待感があって面白く読んだが
    最後、記憶についての考察が始まったあたりから
    説明的過ぎて飽きちゃったのと
    登場人物の関係が複雑過ぎて
    書き出しでもしないと、すっと理解できず
    何だか尻切れとんぼな読後感。
    記憶についての考察を、もう少し最後まで
    物語として落とし込んで欲しかったなという感じがした。

  • 程よいリアリティーを感じつつ、結末が気になり読んだ。
    結末はもうちょっとまとめて欲しかったけど、、話としては面白かった。
    登場人物多くてちと混乱。
    主人公も古賀純一かと思ってたら、白崎東也だった?
    過去と現在も入り乱れ難しかったけど読み応えはある。

  • この作者の作品は好きで読んでいる。随所に興味深い表現があったのだけれど、物語全体としては今ひとつの感が否めない。二度、三度読めばまた印象も変わるのかも知れないが、もう一度手に取りたいとも思わない。

  • 人間関係とか作りすぎとか思ったけれど、白石作品とは思えない出来。正直、今までの作風は好きになれなかったのだけれど、これは例外でバリバリ読めれた。
    記憶の呼び戻し。生命とは記憶とか少々スピリチュアルな面もあるけれどね。
    これからの白石さんの作品の傾向がどうなるのか楽しみ。

  • 長すぎて・・・
    もう少しすっきりできそう
    乗り切れなかった

  • 読んで読んで、結末が、もういいんだよって、何?

  • 「記憶の渚にて」読了。「生まれ変わる」ための装置または容器である「私」には目的などなくても構わない、という下りを読んで何故か安心感を覚えた。「私」という器の中で傷ついても記憶の海という還る場所があると思えたからなのか。それぞれの「私」のたっている場所が記憶という海の渚なのだろう。

  • 時間があるときに読んだから良かったが、途中で止めたりすると分かりにくいかも。
    はじめに主な登場人物のページがある意味が納得、関わりが複雑です。
    後半面白くなってきてどう纏めるかと思いきや、広げすぎたのか????普通に終わった。

    本より.....
    「因果」と「記録」の両方をひっくるめて「記憶」と呼んでいる。死によってしか「記憶」を消せないのか?
    記憶は脳内のみに蓄積されているのか?
    遺伝子のなかにも書き込まれる記憶。才能は因果の記憶。
    『生命とは記憶なのだ。』

    なんとなく思い出す全てのことは、DNAにて過去のどこからか繋がっている記憶の一つかもしれないのでしょうかね。

  • 記憶を、私の記憶、私たちの記憶の違いで考えると時間の繋がりや記憶の不思議が分かる気がした。
    人間相関図が複雑で、少し時間を空けるとすぐに頭が混乱しそうになって困った。

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著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社に勤務しながら、2000年に『一瞬の光』を刊行し、多方面で絶賛、鮮烈な作家デビューを果たす。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』『神秘』『愛なんて嘘』『ここは私たちのいない場所』『光のない海』『記憶の渚にて』など著作多数。

「2018年 『一億円のさようなら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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