- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041025291
作品紹介・あらすじ
それは治療法が確立されていない奇病。病といっても、ある種の超能力だ。症状は様々で、罹患者の唯一の共通点は、能力発動時に「青い発光を自覚する」、ただそれだけ。泣ける青春〈異能〉小説、満を持して登場!
感想・レビュー・書評
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不安が増幅することで特殊能力が生まれるという人々の物語。
動物に自分を襲わせることができる。
殺意を持っただけで相手を殺せる。
年収が数字で見える。
死ぬ間際の人を見分けられる。
2章と4章は、読んでいて苦しくなった。若者が立ち向かうには、辛い症状だなぁ。
3つめは少しコメディ寄りかな。痛快。
静先生の謎が少し気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1話目が1番好き。
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(15-66) 今までも超能力物には何とかコントロールできるよう訓練したりとかあったが、青藍病という病気として治療しようという発想が面白い。そして一番の謎は静先生ではないだろうか。もっとこの先生のことを知りたい。
回りにとって大変危険な症状から、本人だけが困っていること、別にそれがあっても困らないだろうという症状まで様々な青藍病患者がいるが、やはり命に関わる症状の話は重かった。
これ、シリーズ化するのだろうか?もっと読みたいと思う。 -
ちょっと変わった超能力? の「異能症」を持つ人たちを描いた短編集。でもこの異能、微妙に役に立たない……というか邪魔。それでも考えようによっては役立てることができるのかも? という前向きなお話。
お気に入りは「この世界に二人だけ」。サスペンス感あふれる展開でぐいぐい読まされました。一番厄介な能力だけに、使い道を間違ってしまったことは哀しいなあ。 -
不思議な病気にまつわる4つの物語
最後の話が1番好き
ボロボロ泣いてしまった -
めずらしく推理小説ではない似鳥さん。
若い男女の恋の甘酸っぱい香りが素敵だった。よく考えるとそういう要素は他のシリーズではずいぶん薄くて、市立高校シリーズでも動物園シリーズでもかなり抑えられている。超能力・異能系といえば、キングのファイヤースターターやデッドゾーンとか、最近だと亜人などのように、能力を持ったがために国家組織に追い回されるというパターンが思い起こされるけれど、この作品にはそこまでの悲壮感はなく、程よい緊張感がとても読みやすい。似鳥さんの作品では今までで一番好き。 -
こんな病気を患っていたら誰にも話せないよ。
理解してくれる人が一人でもいてくれるなら、全面的に頼りにしちゃう。力のコントロールができれば多少は生きやすくなるのだろうか。 -
不安に感じたことが症状として出る病気。
自分ならどんな病になるのかなって
思いました。 -
ラノベのなりそこないといった雰囲気。オチにたどり着きたい一心で展開が高速で流れていった結果、手元に何も残らない。殺意の波動美少女とかオムニバス形式で前章の主人公が出張ってくるとか美味しい要素はいくらでも見受けられるのにあんまり大切にされてない。人物の美しさに対する描写も手抜きとまでは言わずとも、あんまり大事なことじゃない感じに流される。連載でもなく書下ろしなのになんでこんな各章のかかわりが薄いのかというとそれも各地の関係ない人たちのお話だからということになるんだろうがまとまった一つの作品としては寂しい。
著者プロフィール
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