黙視論

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 36
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025307

作品紹介・あらすじ

「極力、人と会話しない」という自分ルールを守って生きる女子高生・幸乃木未尽(こうのぎ・みづく)。
言葉を捨てたことで、相手の「ありえたかもしれない物語」――未尽が【黙視】と呼ぶ幻を見ることができる。
ある日、未尽は、学校の中で赤いバンパーのついたスマホを拾った。液晶画面に持ち主からのメッセージが流れてきて応答するうちに、【九童環(くどう・たまき)】と名乗る彼は「自分はテロリストで、ひと月後の文化祭に爆弾を仕掛けた」と打ちあけ始める。「そのスマホは、テロの起動スイッチ」だというのだ!「返却することはできない」と言う未尽に、環は1つの賭けを持ちかける。
「――では、どちらが先に相手を見つけられるか、競争しよう」
テロリストの正体を探し、学校内を奔走する未尽の前に、次々と現れる【九童環】候補たち。それぞれの成し遂げようとする「テロ」とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 謎、推理、答え合わせ。の答え合わせが主人公の黙視だったので「あなたの妄想では?」としか思えず、いまいちすっきりできなかった。

    結局プーも主人公でした!と言われても、狭い話がさらに狭くなって終わったな〜としか思えなかった。
    多分、主人公のことを好きになれた人には面白く感じたんだろうな。

  • うーん、微妙だ。若い特定のある人がはまる可能性を秘めてるとは思うけど、この歳で読むには厳しい。

  • 結局誰が九童環だったのか?
    自ら言葉を発しないように決めている未尽が校庭で携帯を拾ってしまったため物語は始まる。
    これもフーダニットの一種だろうが、推理に推理を上書きしていくようにテンポよく話が進む。
    最後は誰だったのか、こうゆう投げっぱなしの謎は誰かと話したいものである。

  • 音読したくなるような表現が頻出して(実際に何度もした)、読んでいて楽しい作品だと思います。
    一方で物語そのものは小さすぎて、エンタメとしてはまとまり過ぎているかなと思います。

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著者プロフィール

小説家。「ニトロプラス」所属。著作に『幽式』、『フェノメノ』シリーズ、『少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語』、『黙視論』、『謎の館へようこそ 白』(共著)などがある。

「2018年 『僕だけがいない街 Another Record』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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