境界の民 難民、遺民、抵抗者。 国と国の境界線に立つ人々

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025383

作品紹介・あらすじ

なぜ女子大生は「無国籍者」となったのか? なぜ軍閥高官の孫は夜の街の住人となったのか? 国家という枠組みを取り払った場所で生きる人たちが、本当に大切にしているものは何か。彼らから見た日本とは――。

感想・レビュー・書評

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  • ベトナム難民の二世、ウイグルの少数民族、日中にルーツを持つ国際人の暮らす上海、国共内戦から文化大革命を経験した中国人、国全体が境界民と言える台湾、様々な境界の民のノンフィクション。当然と言えば当然だが、彼らは一個の人であり属性で単純に色分けできる存在ではない。しかし、全体として言えるのはそういった境界の民、マイノリティにどうしても不理解でともすれば自らの主張に利用しようとする日本の傲慢さは一貫して紹介されているところだった。
    中でも印象的に感じたのは、台湾は日本を酔わせる「甘い毒」という言葉だった。私自身も台湾には好意的感情を持っているが、それが日本的傲慢さに起因していることは認めざるをえないところだった。
    当たり前の話だが、目の前にマイノリティの人がいたとき、それは属性ではなく、目の前の相手を個人として接することが必要だと再認識するものだった。

  • 3.76/154
    内容(「BOOK」データベースより)
    『なぜ女子大生は「無国籍者」となったのか?なぜ軍閥高官の孫は夜の街の住人となったのか?国家という枠組みを取り払った場所で生きる人たちが、本当に大切にしているものは何か。彼らから見た日本とは―』


    『境界の民』
    著者:安田峰俊(やすだみねとし)
    出版社 ‏: ‎KADOKAWA
    単行本 ‏: ‎285ページ
    発売日 : ‎2015/2/28

  • ウイグル協会、民国軍閥の末裔の話が面白い。台湾ヒマワリ運動の章は、日本の一般人の台湾に対する認識も気になる。

  • ふむ

  • 東2法経図・6F開架:316.8A/Y62m//K

  • 矮小化しすぎでは。

  • ノンフィクション

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  • 境界の民たちは相対的に見て少数者である。そのため多数者から利用されたり翻弄されたり、都合のいい誤解や思い入れを一方的におしつけられることが多い。

    在日コリアンのIDには朝鮮半島への帰属意識を過剰に主張するか、日本国家への一体化を可能に求めるか、国家や民族に対してことさら無関心なポーズを示すかの3つに分かれる。

  • 在日ベトナム難民、難民二世。ウイグル問題。日本で育ち上海で暮らす二人。上海で日本人向けの飲み屋を経営する中国人。そして台湾。
    日本を軸にしながら、さまざまな境界で生きる人々の姿を浮き彫りにしています。
    これまで目にしてきた報道や書籍とは切り口が違うというのか、感情に偏っていないので、知っている事柄についても違った視点で見ることができてとてもよかった。
    日本人として耳が痛いところもあったし、恥ずかしいと感じるところもあったが、読んでよかった一冊。

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著者プロフィール

ルポライター

「2023年 『2ちゃん化する世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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