千年皇帝 ~最後の花嫁~ (角川ルビー文庫)

著者 :
制作 : 六芦 かえで 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 43
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025819

感想・レビュー・書評

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  • なかなかに面白く、読み応えのある本でした。
     
    千年前に亡くなった恋人が転生するのを待ち続けた皇帝は実は幻獣をその身体に宿し、不老不死となった人だった―。
    時は流れ、漸く転生した恋人(少年)を「正妃」として迎えた皇帝。
    優しく穏やかな皇帝に愛され慈しまれる中に、妃として迎えられた青藍も皇帝を愛するようになる。
    だが、皇帝には怖ろしい秘密があって―。

    その秘密を知ってもなお、彼を青藍が愛し続けられるか? 幻獣使いの老婆が皇帝にかけた呪いを解くためには、青藍が決められた言葉を言わなくてはならない。だが、青藍がそれを知って口にしたのでは、意味はなく、知らずに言わなければならないのだ。
    やがて、瀕死の皇帝がいよいよ幻獣に身体を乗っ取られようとした時、青藍が泣きながら口にした言葉こそが、皇帝を長い年月にかけて縛ってきた呪いから解放したのだった。

    以上があらすじになります。
    魔女にかけられた呪いを解くためには、お姫様の愛が必要という下りは、外国のさる寓話を思い出します。
    皇帝炎火初め、青藍、更に建国の覇者である他三人の皇族(皇帝の親友、それぞれ呪いをかけられて幻獣を宿している)、登場人物のキャラは皆、好感が持てました。
    皆を苦しめる憎まれ役? のはずの幻獣さえ、根っからの悪役キャラではなく、言ってしまえば、この物語りには「悪いヤツ」は一人も出てこないという気がします。
    そこを少々物足りないと思うか、だからこそ良いと思うかは、読者の好みによって分かれるところではないでしょうか。
    この話は幻獣が当たり前に出てくる世界観ですから、完全なるファンタジーです。私は今まで、ドラゴンや魔法使いが出て来る話というのは苦手でした。あまりに現実離れしているからです。
    ただ、このお話はドラゴンが出てきても、そこまで非現実的な気はしませんでした。
    舞台設定が西洋でなく、馴染みのある東洋・中華だからなのかもしれないけれど、その辺り、違和感なく作品世界に溶け込めた点も良かったです。

  • 2016年。転生中華ファンタジー。炎火×青藍。幻獣に青藍の味見をさせなければいけなかったのは不要なエピだと思ったけど黒い獣が上手い鍵となりクライマックスまで違和感なく駆け抜けた。うんまあでも萌え足りないかな。

  • 評判が良かったので月東さん初読み。王道なイチャ甘ファンタジーで、イラストも綺麗で読みやすかったです。主人公も健気で可愛く、攻はかっこいい。特典のペーパーもサブキャラの話だったけど、むしろ良かった。
    ただ本編を再読するかというと、処分はしないけど本棚の片隅に追いやってそのままにしてしまいそうな予感はある。攻にかかった呪いを特にひねりもなく解いたり、攻が受を好きになった理由もわりと安易なものだったりと、肝心なところでのお手軽感は否めない。安定の甘々とイチャイチャを、ストレスなくサラリと読みたい人向け。新人さんだったら迷いなく★ひとつ追加。

  • 中華ファンタジー。面白くて思わず引き込まれました。
    六芦かえでセンセのイラストで花嫁ものです。
    ツボは、千年もの時を呪いをかけられ800年間愛する人を待ち続けた皇帝の炎火の強く深い想いでした。
    炎火の置かれた国を守る皇帝という立場を考えると、また一段と切ないです。

    さらに青藍のひたむきな愛にも胸がきゅんとなってしまいました。男なのに花嫁とされたことにあえて受けて立ち皇帝に尽くそうと決心したのに、自分の向こうに誰かを見て想っていることに傷つくところでは胸が締めつけられました。それでも炎火が好きで尽くす青藍が健気で…
    でも、そこは炎火のイケメンいとこたちが素晴らしいフォローで、大変安心安堵させられました!

    様々な謎がだんだん解き明かされていく話の流れが、グロテスクな怖さの中にも甘さをきちんと盛り込んでいて好みのちょうどいい匙加減でした。
    目隠しHにも理由あってのところに萌えました。

    ひょっとして続編ありなのね?と匂わせるイケメン3人が気になります!次回、白秀×陽あたりでぜひ。

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