サッカーの神様をさがして (角川文庫)

  • KADOKAWA (2015年8月25日発売)
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感想 : 10
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025925

作品紹介・あらすじ

高校生になったらサッカーをしようと心に決めていた春彦だったが、驚くべきことに、入学した新設高校にはサッカー部が存在しなかった。サッカーをあきらめられない春彦は部の創設に奔走するが……。

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ昔に読みました。青春って素晴らしい。仲間を集めていくのは、スポーツものや、ちはやふる、なども似ているところあるけれど、何かが達成されていくのは共感できるし感動できる。

  • はらだみずき二作目。放課後ボーイズのときと同じく、大人になった主人公が学生時代を振り返る流れの物語。サッカー同好会創設、不思議な生徒(監督をしてくれる)が現れて、部を強くしてくれる……かと思いきや、全然そんなことはない。勝利のカタルシスがそんなになかった。あと八千草以外の部員のキャラが鴨原くらいしかちゃんと覚えられてない。キャラが弱いなあと思ったりもした。あんまりおもしろくはなかった。

  • この人のサッカー小説はスーパープレーもスタープレイヤーもない分、リアル。大多数が体験しているであろう地区予選の1回戦などを丁寧に書いてあり感情移入が半端ない。モデルとなるサッカー選手は知っていたが、どう結びつけるのかわからず一気読みしてしまった。何度も読み返してしまう名作。

  • 高校サッカーを舞台にした物語です。華々しいサッカー部の活躍というよりも、苦難を超えながら部活を創設する物語。かっこよくシュートを決めるシーンよりも、メンバーを集めるのに奔走したり、練習試合ができることを喜んだりするシーンの方が多いです。でも、ゲームの様子には緊張感があふれていて、最後の30ページは圧巻です!青春っていいなあ。

  • 八千草の登場=ガリンシャとイメージできることが嬉しく感じられました。はらだ氏とは同世代なのでしょうか、それとも自分だけでなく皆同じ思いで過ごした日々があったのでしょうか?サッカー絡みの作品は本当に私事そのものです。
    後半駆け足気味でしたがゲームシーンはいつもの通りテンション上がりました。「グラスエイト」のナカムラさん、タイムアップまでにグラウンドに集合してほしいと思います・・・。

  • 尾高春彦
    長年勤めていた自然系の出版社を辞めた。退職後は食えないサッカーライターに身をやつした。山吹高校の受験に落ち、二次募集していた山吹東高校に行く。

    定岡
    四十代独り身。実家で両親と暮らしている。本業はサッカーライター。

    翔吾
    春彦の息子。

    小鳩
    春彦の娘。

    国枝
    学年主任。

    伊勢慎太郎
    山吹東高校で春彦と同じクラス。

    浅井
    山吹東高校の体育教師。

    リーゼント
    鴨原勝利。馬立中出身。サッカー部の主将だった。

    小山雄太
    春彦と同じクラス。馬立中。絵が上手い。

    村上鷹子
    春彦と同じクラス。

    玉井正義
    サッカー部を作りたいと浅井に相談した。中学時代にサッカー部所属。

    田村真琴
    中学時代にサッカーをやっていた。

    柴崎健
    中学時代にサッカーをやっていた。

    須藤徹
    中学時代はハンドボールのゴールキーパーをやっていた。

    小林草太
    中学時代は志野中サッカー部に途中まで所属。

    八千草翔
    春彦にサッカーを教える。

    本城夏輝
    山吹高校サッカー部。中学のとき、鷹先生と付き合ってた。

    ケンスケ
    尾高の父親の実家の隣りに住む小学生。

    小笠原
    英語科の先生。

    山田裕巳
    三十過ぎで独身の美術教師。

    松方萌
    山吹高校サッカー部マネージャー。

    杉本浩之
    H出版の編集者。

    ヨウコ
    春彦の妻。

    ナカムラ
    グラスエイト・エージェンシーの代表。


  •  高校生ではサッカーをすると決めていた晴彦。しかし、入部した新設高校にサッカー部はなかった。同じ気持ちでサッカーをしたい、玉井、田村などとサッカー部設立に向け動き出す。

     部活に限らず大きなことで言えば企業、身近なことでいえば習慣を作るなど「0から1」を作り出すことの難しさ、達成感が分かる作品。部活を作ることは企業とかに比べると大きい劇的ではないことに感じる。しかし、劇的じゃなくてもそれまでの当事者にだけできる精一杯に感動できる。
     生徒が部活を作っていくのでもちろん顧問ならずコーチもいない状態。そんな中で晴彦のように初心者も多くおり部の設立の努力もしながらチームのレベルアップも行っていく。実に楽しい記憶に残る高校生活を送っている。実際この作品は大人になった晴彦が仕事に悩んでいた時ふと思い出しそれを小説に変えていく回想的な感じで進んでいく。僕自身も小学校の時サッカーをしていたことがあるが確かに今でも色々覚えているなと懐かしくなった。もちろん嫌な思い出もあるがそれも含めて楽しかったと言える。

     私自身部活というものに入っていなのでこれを読んですごく入らなかったことを悔やんだ。こんなに部活は楽しいものかと。部活に入っていることがある人は読めば懐かしさを思い出すのでは?

  • 主人公が高校時代を回想して、再生のきっかけを掴むストーリー。仕事を辞めたことに、奥さんがよく理解を示したなと思ったら…

  • 途中でかったるくなって読むのを止めてしまった。。。

  • 安定した編集者の仕事を捨て食えないサッカーライターとなった春彦。息子が入学した高校名から、自らの高校3年間のサッカー漬の生活を振り返る。そこで出会った八千草との関係。人生の一番熱い時期を振り返る。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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