- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041025949
作品紹介・あらすじ
―――先生、眠りの世界に私をさらって、今すぐに。
表参道にある隠れ家サロン。シルクのシーツにくるまり、アロマの香りに満たされながら、眠りにおちる。
とろけるような夢の中に、美しく色っぽいセラピスト・童夢が入ってきて、カウンセリングを開始する――。
条件の良い結婚をすることに必死な20代の女、過去を引きずる30代のシングルマザー、息子に依存する60代の女と天涯孤独な作家。
それぞれがスリープセラピーを通して、自分の内なる欲望に気づいてしまうが……!?
貴女のオンナスイッチを入れる、サスペンスフルな長篇小説。
感想・レビュー・書評
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タイトルで手に取り、表紙で心惹かれ、裏表紙のあらすじチラ見で購入決定。
夢のことが出てくるというだけで、読みながらワクワク。そして、夢とは関係ない部分でも、ぐいぐい引き込まれた。
恋愛感情が大きな柱になっているのだけれど、純粋な愛もあれば、イヤ〜な方向に進む愛もある。おぞましい部分にもしっかりスポットが当てられていた。女ってコワイ(笑)。あざとくて健気でしたたかで愚かで。うわーと思いつつも憎めない。たぶん自分にも、似た要素はどこかしらにある。
物語としてはハラハラする展開が多いのに、グッとくるシーンが何度もあって、そのたびに涙をこらえなくてはいけなかった。そして、316ページの花のことばで泣いちゃった。私は長女にそれをプレゼントできたらいいのにと、いつも思ってる。
ラストも好きだなー。
名前も知らなかった作家さん。完全に油断して読んだけど、とても面白かった! ほかの作品も追いかけたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エッセイで感じる毒舌に通じる、女性の自意識の部分に関連した心理描写は、真に迫るものがある。
ただ、童夢と花の愛情関係があると想像されるが、まったく描けていない。作者のそういった感情が疑われる。
短編の短期的な恋愛の小説に、作者の良さが表れると思う。 -
睡眠欲求の高い眠りを崇高に考えてる青年が、眠る場所を提供する話。
昼寝カフェ?みたいなのいってみたいよねー。
神経質な人は無理なんだろうな。 -
人それぞれの人生があり、時には暗い過去もある。熟睡出来るサロンを通して、人間模様が見えてくる。やっぱり最後は愛情になるんだ!と思える本。
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それぞれ闇を抱えていて
愛を求めていて
人対人だから思うようには伝わらなくて
歪んだ形で表現されて
結局正解なんてないんだろうけど
愛って簡単でもあり難しくもあるんだなと思う作品でした。
好き嫌いはすぱっと分かれそうだけど
私は好きです -
2015/8/10読了。
Lilyさんの本は全部持ってるが、段々わたしが追いつけなくなっている。
(彼女の人生のスピードに)
私は彼女は小説ではないものを書いてくれた方が長所が発揮されるのではないかと思うのだけど…
ただ、独創的な物語で読み易くはありました。
ライトノベルですね。
著者プロフィール
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