人間の証明 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 234
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025994

作品紹介・あらすじ

ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、ナイフで刺された黒人が死亡した。棟居刑事は被害者がタクシーに忘れた詩集を足がかりに、事件の全貌を追う。日米共同の捜査で浮かび上がる意外な容疑者とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 2013年6月から真面目に読書を始めて200冊目!!
    古いながらも映画やドラマその他もろもろ映像化された名作!!
    読破して理解した。淡々と物語と進む…でもどうつながっていくのか…
    冷静に興味をそそりながら最後は安心と共に悲しい気持ちになった複雑な作品。
    私はオススメします。200冊目に相応しい作品でした!!

  • これは凄い小説だ。
    読後、思わず心の中でつぶやいてしまった。

    「Mama do you remember?」という印象的な音楽と、黒人の子ども、そして風に舞って落ちてゆく麦わら帽子のシーンを、昔TVで見たことを鮮烈に覚えているが、映画も観ておらず、小説も読んだことがなかったが…。

    特に最終章に向かうクライマックスは、登場人物のモノローグで語られ、少しずつ真実に迫ってゆき、最後に一つの大きな物語を終結させる。

    読み手は結末に向け、隠された真実を刑事と共に追い続けるかのような気持ちになってくる。そして徐々に明らかにされてゆく過去、それぞれの切羽詰まった思いに胸を打たれてしまう。
    とりわけ、人間の情愛、怨恨、欲望や自己保身が計算されたように交差し響き合う後半部分は、引き込まれるかのように読み進んでしまった。
    いつの時代にも共通する人間の哀しさと、自分の中にもある醜さを呼び起こされるような作品だった。

    本書の初版は1977年。50年近くも経過した作品とは思えない。
    考えてみると、「事件発生に続く後半の謎解き」という流れは、本書への解説として寄稿している横溝正史の作風にも通じるものがある。この頃はこのような骨太な作品が多かったように思う。

    文句なしの星5つだ。

  • 『女妖記』西条八十を読んでネットを関連検索したら
    さんざん聴いたので耳に残っている

    「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」

    が飛び込んできて
    『人間の証明』森村誠一をまだ読んでいない事に気づき、やもたてもたまらず。
    やはりおもしろかった。ほんと、話題が爆発している時には読まない天邪鬼。
    有名な霧積温泉がキーワードだが、ここにも富山の八尾町が登場して
    おわら節がでてくるのが偶然の妙。

    *****

    感想は古い文庫本で読了したもの

  • 全体的にストーリーの組立が良く出来てるなーと思いました
    最初読んでる内はどう言う風に進んで行くんだろう?と思ってましたが、登場人物それぞれの人間性が出てきてリアルな展開に引き込まれていきました
    最後はまさにタイトル通り「人間の証明」となり、今一度人の心の底にある物を改めて考えさせられる内容でした

    「全て失ったが1つだけ残したものがあった」この一文がこの作品のタイトルに込められた思いの全てを表しているんだろうなと深く心に刻まれました

    事件の真相ばかりに気持ちが行ってましたが、終わりに向けての複数の伏線の回収も見事でした

    ただ、難しい表現が多かったのと、性的な表現が好きじゃなかった、、、と言うか多く感じたので☆-1で

  • 私より年上の作品、
    さらに難しい日本語ばかりだが
    とても面白かったです

  • 話があっちゃこっちゃ飛んで、
    短編集だったっけと、確認したほど、
    前半はこちゃこちゃしてた
    それが実は盛大な伏線だったとは!!
    最後の最後まで回収しきって
    スッキリ最高に楽しめた作品でした!!

  • 棟居刑事は刺殺された黒人の事件を捜査するが、次第に過去の因縁や様々な人間の業をも手繰り寄せてくる。
    緊張の高まりに伴って、徐々に謎が明らかになり、最後には周到に用意された意外性が待っている。
    名優、松田優作さんが出演してる映画版もいつか観てみたいな。

  • 有名タイトルだが読んだことがなかったので改めて。
    初版が1977年とのことで、さすがに古さは感じるものの、最後まで一気読みできる面白さは不朽の名作たるゆえんか。

  • 「人間の証明」のタイトルが出てきたときはゾクッとしました。
    犯した罪は許されないし、犯人が殺人を犯してまで守りたかったものは全て喪ったけれど、人間だと証明はされた。
    母の思い出だけに縋って日本までやってきたのに、生活と地位を守りたい母に殺されてしまうのは悲しい。松本清張「砂の器」に動機が似ている気がします。
    全ての人間を憎む棟居さんを始めとする警察の執念も凄かったけれど、まさか棟居さんの父親が彼女を庇ったことで亡くなった原因の女の子が八杉恭子で、父親を殺した米兵のひとりがアメリカで事件を追ってくれていたケン・シュフタンだったなんて…因果因縁、と思いました。
    妻に蒸発された男が、妻の不倫相手を突き止めることから始まるエピソードはいきなり始まって何の話?となりましたが、こちらも男と不倫相手の執念がすごい。メインの事件との絡みも。
    古い作品なので男女観など相容れないものがありましたが、面白く読みました。西条八十の詩が印象的でした。

  • 「麦わら帽子」の詩の印象が強烈にあったが、映画の印象だったようだ
    原作は初めて読んだが、力強いミステリーであっという間に読み終わった

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著者プロフィール

森村誠一

一九三三年、埼玉県熊谷市に生まれる。五八年、青山学院大学英米文学科卒業。六九年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、七三年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、七六年『人間の証明』で角川小説賞、二〇〇三年に日本ミステリー文学大賞、〇八年『小説道場』で加藤郁乎賞、一一年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『新幹線殺人事件』『悪魔の飽食・三部作』『殺意の重奏』『人間の十字架』『新編平家物語』『煌く誉生』『太平記』『人間の条件』『炎の条件』『野性の条件』『魂の切影』など多数。

「2021年 『老いる意味 うつ、勇気、夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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