人間の証明 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.70
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本棚登録 : 329
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025994

作品紹介・あらすじ

ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、ナイフで刺された黒人が死亡した。棟居刑事は被害者がタクシーに忘れた詩集を足がかりに、事件の全貌を追う。日米共同の捜査で浮かび上がる意外な容疑者とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 2013年6月から真面目に読書を始めて200冊目!!
    古いながらも映画やドラマその他もろもろ映像化された名作!!
    読破して理解した。淡々と物語と進む…でもどうつながっていくのか…
    冷静に興味をそそりながら最後は安心と共に悲しい気持ちになった複雑な作品。
    私はオススメします。200冊目に相応しい作品でした!!

  • これは凄い小説だ。
    読後、思わず心の中でつぶやいてしまった。

    「Mama do you remember?」という印象的な音楽と、黒人の子ども、そして風に舞って落ちてゆく麦わら帽子のシーンを、昔TVで見たことを鮮烈に覚えているが、映画も観ておらず、小説も読んだことがなかったが…。

    特に最終章に向かうクライマックスは、登場人物のモノローグで語られ、少しずつ真実に迫ってゆき、最後に一つの大きな物語を終結させる。

    読み手は結末に向け、隠された真実を刑事と共に追い続けるかのような気持ちになってくる。そして徐々に明らかにされてゆく過去、それぞれの切羽詰まった思いに胸を打たれてしまう。
    とりわけ、人間の情愛、怨恨、欲望や自己保身が計算されたように交差し響き合う後半部分は、引き込まれるかのように読み進んでしまった。
    いつの時代にも共通する人間の哀しさと、自分の中にもある醜さを呼び起こされるような作品だった。

    本書の初版は1977年。50年近くも経過した作品とは思えない。
    考えてみると、「事件発生に続く後半の謎解き」という流れは、本書への解説として寄稿している横溝正史の作風にも通じるものがある。この頃はこのような骨太な作品が多かったように思う。

    文句なしの星5つだ。

  • 『女妖記』西条八十を読んでネットを関連検索したら
    さんざん聴いたので耳に残っている

    「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」

    が飛び込んできて
    『人間の証明』森村誠一をまだ読んでいない事に気づき、やもたてもたまらず。
    やはりおもしろかった。ほんと、話題が爆発している時には読まない天邪鬼。
    有名な霧積温泉がキーワードだが、ここにも富山の八尾町が登場して
    おわら節がでてくるのが偶然の妙。

    *****

    感想は古い文庫本で読了したもの

  • 全体的にストーリーの組立が良く出来てるなーと思いました
    最初読んでる内はどう言う風に進んで行くんだろう?と思ってましたが、登場人物それぞれの人間性が出てきてリアルな展開に引き込まれていきました
    最後はまさにタイトル通り「人間の証明」となり、今一度人の心の底にある物を改めて考えさせられる内容でした

    「全て失ったが1つだけ残したものがあった」この一文がこの作品のタイトルに込められた思いの全てを表しているんだろうなと深く心に刻まれました

    事件の真相ばかりに気持ちが行ってましたが、終わりに向けての複数の伏線の回収も見事でした

    ただ、難しい表現が多かったのと、性的な表現が好きじゃなかった、、、と言うか多く感じたので☆-1で

  • ずっと昔から読みたいと思っていたが、救いがない作品だった。DNA鑑定やNシステムが無い時代の捜査は大変だったなぁ。

  • 戦後のアメリカと日本と人種差別。
    恭子に人間の心が残っていたというのが納得できなかった。
    最後の方でどうしても新しい家族を守りたかったから的なことが動機として書いてあったが、しょせんは商売道具としか思っていなかったんじゃなかったのか?
    大切にしてなかったので子どもに執着がない女として書いてくれた方が納得がいったと思う。
    守りたかったのは自分の名誉と地位なのであんなにも子どもを思っていた的な後半の描写は違和感があった。

  • 子どもの頃に映画のテレビCMで何度も聞いた「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」の詩だが、想像以上にストーリーに重要な意味を持っていた。

  • 2021.12.18.読了
    うーん。。。
    初版当時、角川が大々的なコマーシャルをうって売り出していたのをよく覚えている。
    ママぁ〜ドゥユーリーメンバー♪というコマーシャルソングが毎日TVから流れていた。
    当時は幼かったこともあって小説を読むには至らなかったが、最近になってブックオフ検索で引っかかったので、今更ながらだが読んでみることに。

    ん。。。。。
    当時誰もが知っていた人間の証明。イマイチ!
    古さとか昭和とかそういうものはあまり問題ではなかった。むしろ戦後の時代背景がキーポイントになっていて興味深いほどだ
    しかし、1/10くらい読んだところでまさかこの人がこういう理由で殺したんじゃないよね?的な予感が的中してしまう。
    哀しいかな、流行作家。
    でも、最近よくある結果サイコパスでしたー!みたいな小説よりはずっといい。
    最後の1ページはなかなかよかった。
    小田山と新見の行は必要だったか?あの関係には流石に苦笑しかない。
    当時としては斬新な内容だったのかもしれないが今更読んでみると重厚感がなく、意味があるとは思えない脱線も多く、オススメの作品とはいえない。

  • 「麦わら帽子」の詩の印象が強烈にあったが、映画の印象だったようだ
    原作は初めて読んだが、力強いミステリーであっという間に読み終わった

  • 私より年上の作品、
    さらに難しい日本語ばかりだが
    とても面白かったです

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著者プロフィール

青山学院大学卒業。
10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。
1969年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、
1972年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を
受賞するなど社会派ミステリーの
第一人者として活躍する。
2004年日本ミステリー文学大賞、
2011年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞。
推理小説、時代小説、ノンフィクションまで
幅広く執筆するなど著作数は400作を超える。
2005年に出版した「写真俳句のすすめ」で
写真俳句の提唱者として広く認知される。
写真俳句連絡協議会の名誉顧問を務め、
写真俳句の普及と後進の育成に取り組んでいる。

「2021年 『表現力を磨く よくわかる「写真俳句」 上達のポイント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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