吉野北高校図書委員会 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.66
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本棚登録 : 514
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026038

作品紹介・あらすじ

図書委員の高校2年生・かずら。気の合う男友達で委員仲間の大地が、可愛い後輩・あゆみとつきあいだしたことから、彼への微妙な想いに気づいてしまった。だけどこれは恋ではないと、自分の気持ちにふたをする。一方、そんなかずらへの恋心を抱える、同じく委員仲間の藤枝は…。地方の高校を舞台に、悩み、揺れ動く図書委員たちを描いた、第3回ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞受賞作。シリーズ第1巻。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。前に読んだのはいつやっけ・・・?
    私がモリモリ読書をしていたのは、もちろん産前。妊娠して仕事がひとつ減ったらそのぶん読書ができていいわーとほくそ笑んでたのに、7か月くらいのときに小野不由美氏の「屍鬼」を読んで本気で気分が悪くなって以来、読書から遠のいておりました・・・。

    でも、子どもたちが幼稚園に入ってからチョイチョイ読めるようになってきて、最近はこの状態。笑
    ああー、楽しい。

    さてこの本の初版は2008年やったので、産後に読んだんやな。確か感想文も書いた気がするので、前のブログに載せてたんやろうな。相変わらず、前はどんな感想文を書いたのかさっぱり覚えてないので(笑)、新たに書こう。

    前回読んだときは、図書館で背表紙タイトルを見てふっと借りたのだけど、今回は続編が出ていることを知って
    「そういえば、1冊だけ読んだな・・・」
    と、思って再読することにした。

    タイトル通り、徳島県の高校を舞台にした話やった気がする。

    (「気が」!?)
    (だって地名は出てきても県名は出てなかったから・・・)

    図書委員会の男女たちの淡ーい、ゆるーい生活を書いてて、文章がマニアックというか、著者自身ももしかして作中で語られる
    「イケてないグループのおたくやけど、それをよしとしていない人」
    やったのかなあ、と、思わせるところが、ちょっと読みづらくはあった・・・。

    でも40も越すと、もう、作中の子たちが子ども世代やからね!? 笑

    背伸びすることも、自分をカッコよく見せたいけれどそれが恥ずかしいことも、全部全部ひっくるめて、初々しいなあと思えるようになってきたわ。
    この子たち、どんな大人になるのかしら・・・、的な!

    あとは、かずらと大地の「偽善者ぶり」に、ひじょうに納得。
    きっと私も若いころは、藤枝くんがかずらと大地の「偽善者ぶり」にいらいらしたように、
    「いいことをやってるのに、『それは自己満足じゃないだろうか』と、いちいち問うとか、何様!?」
    と、文句のひとつでもつけたくなったやろうに、なんやろうね、「偽善者ぶり」が、わかるわー。

    偽善者ぶりたいわけでもないけど、結果的にそうみられるかもしれない、と、いうところまで心配してしまうかずらと大地の不器用さというか、他人の目を気にしすぎてるところというか・・・。
    学校という狭い世界の中では耐えられるかもしれへんけど、将来的にもっと広い世界に出たら、自分自身の物差しではまったく理解できない人とようけ接触せなあかんからね・・・。
    そのときに、他人の目に映る自分まで気にしてたら、どこかで行き詰っちゃうかもよ。

    「どうせ別れるんやから、付き合いたくない」
    という理由は、相手を傷つけてしまうだろうから、なんやけれど、相手が傷つくかどうかは相手が決めることやし、また、そうならないようにする方法が将来的に見付けられるかもしれない。

    だから、自分で勝手に完結しないでほしいと言えるあゆみちゃんに、かずらも大地も憧れるんやろうな~。
    私も、あゆみちゃんに憧れるもの。笑

    かずらと大地ほど、他人に気遣いをしてるタイプではないので、私があゆみちゃんに憧れるとは片腹痛いんやけどな。ハハハ。

    「思わず泣きそうになった」
    と、いう感情が、わりと好きみたい、私。
    きれいな景色を見て、おいしいものを食べて、楽しい話をして、懐かしいものに触れて・・・。

    悲しいのではなくて、自分では制御できない感情を揺さぶられる不安さに泣きそうになるのかも。
    たまにはそんなふうに、感情に揺さぶられてみたいとも、思う。

    「勝手に流れていく時間」とともに過ごして、先のことはわからないから悲観的になりすぎるのもなんだか勿体ない。
    この子たちみたいに未来が無限にあるわけでもないけど、一年後の自分は、ほんまに、どうしてるんやろうね。
    少なくとも一年前の自分が想像した私では、今は、ないな・・・。(;^ω^)

    去年と比べると今年のほうが・・・。いいような、悪いような・・・。
    いいこともあれば悪いこともあるかな。それが案外、ベストなんかもしれへんな・・・。



    それにしても、徳島県の言葉って、独特やなあ。
    同じ関西やから同じような言葉なんやと思ってたけど、全然違うのね・・・。
    むしろ、岡山とか広島に近い?

    天気予報にはいつも登場してるし、淡路島を経由した橋も新しくできたもんやから、つい、
    徳島って関西に近い
    と、思ってたけど、それは最近の話なんやな・・・。


    図書委員かー・・・。私は高校の図書室に行くことはまったくなかったので(存在してたんやろうか・・・?)(なんせ、新設校やったもので・・・)、図書委員とかちょう憧れる。
    せやけど、図書委員の幹部(この言い方もすごいよね)になれるような人は、高校生のうちから村上春樹を読めないとあかんらしいよ!


    無 理 だ ・・・! 笑


    ノルウェイの森とか、ぜんっぜん理解できひんかった。羊をめぐる冒険も読んだけど、全然・・・。
    私は二十歳のころに読んだわ。あれ以来もう、著者の本がどんなけベストセラーになろうと、まったく手を出せておりません・・・(笑)。

    山田詠美氏の「放課後の音符」は、読んでみようかな。


    しかし・・・。汽車?! 汽車通学って、何!?
    電車のことよね、それもたぶん、JRなんよね!?

    四国はとにかく電車での移動が大変という噂を聞くけれど、汽車て!!!!

    イヤァ・・・。
    平成の話よね、これ・・・?


    えっ、汽車って、日常的にいうの!? ひつこい

    (2017.04.02)

  • 派手さはないけど爽やかなハイスクールライフ。
    進学校の図書室を舞台に、図書委員たちのドキドキ、イライラ、わくわくの日々を切り取った掌編。毎日変わらないようでいて、ちょっとずつ変化するキラキラした様子がかわいいです。
    シリーズ作品が出ているとのことなので、続きも読みたいです。

  • みんな真面目で、ひたむきで、まぶしい。
    でも、よく読むと皆しっかりした子達。

    読み手がおばさんがだから星5つ。

  • 高校の図書委員会を舞台にした青春小説です。甘酸っぱくも、ほろ苦く、でも爽やか。これぞ青春。

    彼氏彼女よりもお互いの事理解しちゃう、考えてることが伝わっちゃう異性の友達。ものすごく気が合ってめちゃくちゃ仲いんだけど、恋愛って考えるとうまく想像できなくて、今の関係を壊したくない、かずら。でも彼が他の人と付き合うと自分の独占欲が顔を出してしまう。

    読んでいると10年以上も遡って高校生だった自分が顔をのぞかせて、自分に重ねて読んでしまいました。
    青春時代というのは大人になってからよりも、ずっと物事を難しく捉えて、難しく考えがちですね。今の年になって物事を大きくおおらかに受取るようになると、高校時代というのは思い出すと恥ずかしい程に頭でっかちで哲学めいた事を考えていました。

    この物語の主人公達も、そうやって学校でしか味わえない独特の人間関係や部活や委員会に身を置き乍ら、甘くもほろ苦い青春を過ごし、心を揺らし乍ら自分と向き合ってかけがえなのない瞬間を紡いでいます。素直になりたくてなれない、うまく行く事ばかりじゃない、けどそれも青春。大人よりずっと不器用ででも真っすぐで一生懸命。

    小説はさらっと読めてしまいますが、もれなく自分の青春の思い出がついてくること必至です。全体を通して方言が話されているのも、温かみがあって良かったです。続編もあるようなので、楽しみです。
    山田詠美の放課後の音符や、ノルウェイの森、エヴァが出て来たりして、自分の知っている情報が登場するのは楽しいですね。竹下夢二が出て来るとこはかなり好みでした。

  • 徳島の高校図書館を舞台にしたピュアで温かくて優しい青春物語。

    方言がとても新鮮!

    高校生の頃に感じる、ドキドキ悲しみ苦しみ葛藤困惑優しさ、それぞれの想いが交錯する。

    かずらから大地への想い。
    藤枝からかずらへの想い。
    あゆみから大地とかずらへの想い。


    話もキャラも全く嫌みがない。
    それぞれが良いキャラ✨
    藤枝が本当にいいやつで、これから頑張って欲しい。


    本編も番外編も清々しく、これからを期待させる、前向きな感じで終わっていてよかった。

    ぜひ読んで欲しい。


    たぶん教えてもらわなかったら見つけられてなかっただろう。こんなに素敵な本に巡り合えてとても幸せです。

  • こういう純粋な恋愛感情って、もはやファンタジーではとすら感じますが、
    素直に応援もしたくなり、たまには良いなと思います。
    誰が話しているのか掴みづらかったり、関西弁だからか、会話がわかりづらいと感じた部分はあった。

  • 吉野北高校の舞台となった、城北高校出身だからだと思うけど、こんなに当時の思い出が蘇ってくる本は初めて。図書室のかび臭い空気、帰り道の土手での告白、汽車通、全部が懐かしくて遠い記憶なのに、この本の素直な表現と細やかな描写で鮮やかに思い出した。素敵な青春を味わえる作品。ああ、あゆみになりたい。

  • 私も田舎の進学校の図書委員だったので、当時を思い出しつつ読みました。今も大学の図書室の常連なのですが、でもやっぱり田舎の古い校舎の図書室とは雰囲気が全然違うし、何より図書委員でとりとめのないおしゃべりをしていたことがいいんですよね。懐かしさと甘酸っぱさ、そして何よりもそれが貴重な時間だったということを思い出させてくれた1冊でした。

  • ひやぁ。きゅんきゅん。
    告白するときって、口から心臓が飛び出る思いだよなぁ。

  • 2015.11.28 読了

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